赤ちゃんは新陳代謝がよく、汗をかきやすいので、耳垢もたまりやすいです。耳掃除で赤ちゃんの耳をきれいにしたいけれど、生後1ヶ月、生後2ヶ月、生後3ヶ月程度の赤ちゃんの耳掃除はどれくらいの頻度で行うのがよいのでしょうか。赤ちゃんの耳掃除の理想の頻度と耳掃除をするときの注意やポイントをご紹介します。
生後1ヶ月の新生児は新陳代謝がよいので、耳垢の油分が多くべたべたしています。汗をかきやすい赤ちゃんは耳の中や耳の周りにも汗をかき、皮脂が溜まりやすいので耳垢が溜まりやすいです。また、大人と比べて体温が高いので耳のなかも蒸れやすく、耳垢が湿っていることが多いです。
羊水のなかにいたので耳のなかに羊水が残り、耳垢が黒っぽい場合や皮脂が混ざり、耳垢の色が濃い黄色や濃い茶色に見える場合がありますが、病気ではないので心配はありません。
新生児は1日のほとんどを寝て過ごしているので、寝ているうちによだれや母乳、ミルクなどが耳のなかに入り、皮脂と混ざって臭いのが特徴です。
生後1ヶ月や生後2ヶ月くらいの赤ちゃんの耳垢は、自然と外に出てくるため耳掃除はほとんど必要ないとも言われていますが、赤ちゃんの耳のなかに耳垢が見えたり、まったく耳掃除をしないと耳垢がたまらないか心配になりますよね。基本的には掃除をしないことがいいとされていますので手前の見えている部分だけガーゼなどで拭ってあげましょう。
耳の奥に耳垢が見えているときは耳掃除をするべきか悩むかもしれません。ですが、新生児の耳垢は耳鼻科で掃除をしてもらうと赤ちゃんの耳を傷つける心配もなく、安心して耳掃除ができます。
生後1ヶ月の新生児や生後2ヶ月、生後3ヶ月頃の赤ちゃんの耳掃除は、どのようにするのがよいのでしょうか。いくつか方法があるので、ご紹介します。
ガーゼにお湯をつけて耳の入口付近をきれいにふき取ります。強くこすらず、優しくふき取るようにしましょう。生後1ヶ月や生後2ヶ月、生後3ヶ月の月齢の低い赤ちゃんはガーゼで耳をふき取ると十分きれいになります。
赤ちゃん用の綿棒で、汚れが見える部分を耳穴に沿わせてくるくる掃除をします。赤ちゃん用の綿棒は、赤ちゃんの小さな耳に合わせて小回りがきくのでおすすめですが、耳の奥まで入れてしまわないように注意が必要です。十分気をつけて掃除しましょう。
耳鼻咽喉科では、鼓膜内視鏡や耳鏡を使って耳のなかのを見て、耳垢をピンセットでとったり、細い吸引管で耳垢を吸い取ったりして耳掃除を行います。
子どもの耳かきをするときの注意点やポイントをご紹介します。
耳掃除をしているときに赤ちゃんが動いてしまうと耳のなかが傷ついてしまったり、炎症を起こして外耳炎や外耳湿疹や鼓膜炎の原因となります。特に生後1ヶ月や生後2ヶ月、生後3ヶ月くらいの月齢の低い赤ちゃんほど思いがけずに動くことがあり、耳かきで傷つけてしまわないか心配ですよね。
おくるみなどで赤ちゃんを包んでから耳掃除を始めると安心して耳掃除ができるでしょう。この時、赤ちゃんの両腕が出てこないようにしっかり包むのがポイントです。おくるみがない場合は、バスタオルなどで代用できます。
赤ちゃんの耳は大人と比べて入口から鼓膜までの距離が短いです。耳の奥まできれいに掃除をしようとすると、耳のなかを傷つけることになるので注意が必要です。
赤ちゃんの耳掃除のときは、綿棒をいれるのは耳の入口から1㎝程度までを目安にしましょう。耳の奥に耳垢が見えて気になるときには、耳鼻咽喉で耳掃除をしてもらうと安心です。
生後1ヶ月や生後2ヶ月、生後3ヶ月の生まれたばかりの赤ちゃんは耳掃除をどれくらいの頻度でしたらよいのか悩むママもいるでしょう。耳垢は自然と外に出ていく仕組みになっているため、家での耳掃除はおすすめできません。
赤ちゃんの耳を傷つけないように耳掃除をするためには、おくるみやバスタオルで赤ちゃんを包んだり配慮が必要です。月齢が低く、綿棒や耳かきを使うのが心配な場合は、ガーゼで耳の入口をふき取る程度でもきれいになります。
定期的に耳鼻咽喉科に受診してお手入れをして、赤ちゃんの耳を清潔に保ちましょう。
三塚沙希(エムズクリニック白金)
エムズクリニック白金 院長。
わかりやすく、丁寧な診察を心がけ、お子様からお年寄りまで安心してかかれるクリニックを目指している。
2018年11月25日
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