言葉が一気に増え、おしゃべりが上手になる2歳児。少しずつ文章のある内容の絵本も理解できるようになってくるので、絵本の選択幅も広がります。そこで今回は、2歳児の子どもといっしょに絵本を楽しむポイントについてお話しましょう。読み聞かせのやり方やコツ、ママたちの体験談もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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2歳になると次第に自分の周りのことをとらえ始め、外の世界に興味を持つようになると言われています。大人がやっていることを真似したり、お友だちに興味を持っていっしょに遊んだりするのがひとつの特徴です。
2歳を過ぎると大人が言っている言葉を真似して発するようになり、使い方や意味を習得していくようです。
言葉を覚えたことが嬉しくて繰り返し口にすることで発音も学び、次第に自然と会話に取り込むようになります。
朝起きてから夜寝るまでのあいだに、毎日必ずやっていることを習慣として理解するようになります。
食事前の手洗いや食事後の歯磨き、入浴後のパジャマなど、毎日繰り返し行うことで必要な習慣として覚えていくようです。
言葉を覚えて発するのが楽しい2歳児には、口に出しやすいフレーズのある絵本がおすすめ。そのフレーズにリズムをつけて読んであげれば、興味を持ちやすくなります。
自分の会話にも取り込むようになり、楽しみながら言葉が身についていくでしょう。
さまざまなことに興味が広がる2歳児。「これはなに」「なぜ」がたくさんだからこそ、好奇心を刺激されるような内容の絵本を選んであげるといいでしょう。
乗り物や動物、植物などが登場する絵本は、生活のなかで実物を目にする機会があったとき、より強く子どもの興味をそそります。
歯磨きや夜に寝るのを嫌がったり、トイレトレーニングやお片づけが進まなかったりする子どもには、日常生活を学べる内容の絵本がおすすめです。絵本のなかの登場人物が頑張ってやる姿を見て真似したり、反対にやらなかったことでどうなってしまうかを絵本で学んだりします。
絵本を読んだことで「やってみよう」という気持ちが生まれ、子ども自らやろうとしたときは、たっぷり褒めてあげましょう。
2歳2カ月を迎える頃、私が「○○しよう」と声をかけても一言目は「イヤ」、「じゃあ、やめとこうか」と言ってみると「イヤやるの」と泣きわめく、というやりとりの繰り返し。親の私もすっかり疲れてしまっていました。親の私が言うから素直になれないのかもと思い、ある日の食事前、「手を洗おう」と声をかける代わりに、絵本の読み聞かせをすることに。
お話のなかで、主人公の動物がおやつを食べる前に手を洗うシーンを読んだ途端、「キレイキレイして、いただきますしよう」と子ども自ら洗面所へ。私も嬉しくなっていっしょに手を洗い、「上手に洗えたね。ごはんの前におててキレイキレイできてえらかったね」とたくさん褒めました。それ以来、絵本の読み聞かせを利用し、行動を促すようにしています。
2歳の娘は、絵本を読んでもらうのが大好き。それも、パパの膝に座って読んでもらうのがお気に入りなんです。だいたいパパに読んでもらう絵本は娘のなかで決まっているようで、毎回同じものを「パパ、よんで」と言っています。それらの絵本はリズム感のあるものや、会話の多いものばかり。
きっとパパの読み方が上手なので、楽しいのでしょう。
パパがいない日は、しょうがなしといった感じで私に絵本を持ってきますが、パパに読んでもらうものではなく、図鑑系や知育系のものが多いです。少しだけ寂しい気もしますが、パパにはパパの役割ができてきたんだなと、嬉しい気持ちになります。
子どもにとっては、絵本の内容だけでなくイラストそのものも大切な要素。好きなキャラクターが出てくるものやかわいらしいイラストなど、まずは子どもの興味がそそるイラストの絵本で、読みたい気持ちを高めてあげましょう。
絵本のなかで登場する音の表現は、子どもの興味をそそります。また、2歳になると色の区別や名前が分かるようになるので、色彩豊かな絵本にも敏感に反応するでしょう。
音の繰り返しがある絵本や、動物や物体がいろいろな色に変化する内容のものを選んであげると。興味を持ちやすくなります。
子どもは絵本そのものが好きなだけでなく、ママやパパの声で読み聞かせてもらうのが大好き。絵本をコミュニケーション手段のひとつとして上手に活用しながら、2歳の子どもが生活習慣を身につけ、言葉を覚える練習につなげましょう。
きっと親子の会話がもっと楽しくなり、絵本がイヤイヤ期のお助けアイテムになって親子のコミュニケーションをスムーズにしてくれることもあるはずです。
2017年08月21日
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