その習いごと、続けて大丈夫?今こそ剣道・習字・そろばんをおすすめしたい理由

その習いごと、続けて大丈夫?今こそ剣道・習字・そろばんをおすすめしたい理由

幼児教育が重要だと語られるようになった昨今、子どもの習いごとも多様化・細分化が進んでいます。さまざまな習いごとがあるにもかかわらず、意外にも就学前に剣道・習字・そろばんを習う人が増えているのをご存じでしょうか。日本古来の習いごとを今あえて習わせる、その理由についてご紹介します。子どもにどんな習いごとをさせればいいか悩んでいるママ、必見です!

古き良き文化から、自然に身につくこと

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剣道も習字もそろばんも「昔の習いごと」のイメージがあるかもしれませんが、その古き良き文化から学べることはたくさんあります。

たとえば「礼に始まり礼に終わる」といわれる剣道。子どもの「あいさつ」「礼儀」は最も身につけさせたいもののひとつではないでしょうか。習字は、筆の持ち方ももちろんですが、背筋を伸ばして書く姿勢も重要であるといわれています。そして、そろばんは集中力だけでなく、直観力や瞬発力が身につくといわれていて、算数以外の教科にも役立ちそうです。

では、それぞれの習いごとを学ぶメリットについて解説します。

剣道は人間形成に役立つスポーツ

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剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である

出典: 全日本剣道連盟

野球やサッカーは、得点を決めると喜びを表現しますよね。剣道はちがうんです。対戦相手に対する、厳しい修行を耐えてきた尊敬と、全力で戦った感謝の気持ちを大事にします。そのため、礼儀や姿勢を重視します。

また、剣道は全身を使うため、足や腕をはじめ全身の筋肉が鍛えられます。体力にまかせて打ち合うのではなく、技を競うスポーツなので、大人になっても続けることができる生涯スポーツです。

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字は人を表す。習字できれいな字を身につけよう

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まず正しいことばと、正しい文字が幼児に徹底されなければなりません。そのころの年代の文字が、現在野放しであることは、小学校へのつながりにも困難を生じ、殊にいったん、筆順や形を間違えて覚えた文字を矯正するのには長い期間を要してしまいます。

出典: 公益社団法人 全日本書道連盟

教育の最大の目的のひとつは「識字力を高めること」です。幼児のうちは「紙いっぱいに筆で字を書くって楽しい」ということから始めて、就学後に少しずつ「文字を正しくていねいに書く習慣」が身についたらいいですね。

「名は体を表す」ということわざがありますが、最近は「字は体を表す」という言葉も定着しつつあるようです。これは「字はその人の性質や実体を表す」という意味。文字の美しさに価値を見出すのは、日本文化ならではですね。

また、習字は文字を書くことだけでなく、正しい座りかたや姿勢も学ぶことができます。これはすべての学習の基礎にもなるので、習字は就学前にぴったりな習いごとのひとつかもしれませんね。

今やグローバルな習いごと!? 計算力、忍耐力、集中力が身につくそろばん

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ICT技術が発達した現代でも、そろばんによって培われる計算力等は大変重要な基礎能力です。近年、そろばんは欧米やアジア諸国でも取り入れられ、「世界最良の算数教具」としてのグローバルな教育ツールになりつつあります。

出典: 公益社団法人 全国珠算教育連盟

そろばん学習では、計算問題を徹底的に解くので、計算力が飛躍的に向上できるといわれています。また、制限時間の中で問題に取り組むことを繰り返し行うことで、日常生活では身に付けるのが難しい忍耐力を養うことができます。そして、脳をフル回転させて計算することで、高次元での集中力と精神力を身につけることもできます。

実は近年、楽しみながら数の仕組みが理解できる優れた教具として、そろばんは世界でも注目されています。「日本小・中・高校生そろばん訪米使節団」は毎年の渡米を通じて、アメリカ珠算連盟の全面的支援のもとで国際交流・理解活動をしています。

剣道、習字、そろばん。うちの子がいちばん輝くのはどれ?

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これまで、剣道、習字、そろばんから学べることをご紹介してきました。「うちの子にはどれがいちばんいいかしら?」と悩む方もいるでしょう。

いちばんシンプルなのは「好きなことを伸ばしてあげること」です。たとえば、公園に行ったらすぐに棒を持ってふりまわす元気な子には剣道がいいかもしれません。絵や文字を書くことが好きなクリエイティブな子は習字、道具を使って遊ぶのが好きな好奇心の強い子はそろばん......といった具合です。

「継続は力なり」という言葉もあるように、好きなことでも続けることが大事。子どもが本当に続けて通うことができるかどうか、まずは体験道場・教室に足を運んでみてはどうでしょうか。習いごとが子どもの可能性を広げるきっかけになるといいですね。

2016.09.10

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