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絆が深まる家族旅。畑と自然を身近に感じる「アグリツーリズモリゾート」
学ぶ、遊ぶ、そして絆が深まる家族旅。第4回では、那須岳の山裾、標高約500mに位置する「星野リゾート リゾナーレ那須」をこまさんファミリーが旅します。リゾナーレ那須の最大の特徴は、約42,000坪(東京ドーム約3個分!)という広大な敷地に農園や田んぼ、温室を兼ね備え、宿泊ゲストがアクティビティとして農業を体験できる日本初の「アグリツーリズモリゾート※」であること。都心ではお目にかかれない豊かな自然の中、“人生初”となる貴重な体験をいくつも楽しむ兄妹の様子をレポートします! ※イタリア語のアグリクルトゥーラ(農業)とツーリズモ(観光)を掛け合わせた造語。
都心に暮らす兄妹でも気軽に農業体験ができる!
東京駅から東北新幹線に乗って那須塩原駅へ、さらにそこからシャトルバスに乗り換え、わずか2時間弱でリゾナーレ那須に到着したこまさんファミリー。都心で生まれ育った姉のももちゃん(4歳)と弟のゆずくん(2歳)にとって、天然生林が広がり小鳥のさえずりが響くリゾナーレ那須はまるで巨大なテーマパークのよう!ホテルの敷地内では多くの野菜&ハーブ、そしてお米まで生産しており、ふたりは今回、生まれて初めて農業を体験するアクティビティに挑戦します!
敷地内の田んぼで開催する「お米の学校」プロジェクトとは?
リゾナーレ那須で一番個性的なアクティビティと言えば、敷地内の田んぼで2021年から開催されている「お米の学校※」プロジェクト。黄金色の稲穂を見るのは生まれて初めてというももちゃん、ゆずくんは、これが普段食べている真っ白なお米だと聞いてちょっとびっくりした様子。この「お米の学校」が開催されるのは年に5回。種まきから田植え、稲刈り、籾すり、脱穀、さらに火おこし&炊飯体験と、稲の成長段階に合わせて内容が変わり、子どもはもちろん大人も楽しみながら米食文化を学ぶことができます。今回はお姉さんのももちゃんが長靴を履いて田んぼの中に入り、鎌を握って稲刈りに挑戦!普段口にしているご飯が、実はいろいろな人の手によって、手間ひまかけられて作られているということを知ったももちゃん。お米がより身近に感じられるきっかけになったのではないでしょうか。
※「お米の学校」の参加は、小学生以上推奨。今回はスタッフと両親の相談のもと、ももちゃんだけが参加しました。
自家農園で育つ野菜&ハーブは年間120種以上!
一方、ゆずくんが体験したのは、農園(アグリガーデン)で年中開催されている「ファーマーズレッスン」。年齢制限はなく宿泊者なら誰でも参加できるアクティビティで、那須の清々しい空気の中、深呼吸やストレッチからスタートするので、大人も軽い運動感覚で楽しめます。リゾナーレ那須では年間を通じて120種類以上の野菜やハーブを育てており、体験できる農作業も季節によってさまざま。この日、ゆずくんが収穫したのは枝豆やかぼちゃ、生姜などでしたが、特に土の中に埋まっている枝豆を引き抜く作業が楽しかったようで、するりと抜けた時は「わー、とれたー!」と収穫の喜びを味わっていました。キッズサイズの長靴や軍手、カゴも用意してくれるので手ぶらで参加可能。ただし、服は汚れてもいい格好で参加するのがおすすめです。
アクティビティの拠点「POKO POKO」は1日中遊べる!
リゾナーレ那須でひときわ目を引く建物が「POKO POKO」です。その名の通りポコポコと連なった屋根が特徴のアクティビティ施設。中には高さ約6.5mもあるネット遊具やボールプール、BOOKS & CAFEなど、天候が悪くても遊べるようになっています。またPOKO POKO目の前のテラスの焚き火では、自ら薪を割って火おこし体験をしたり、マシュマロを串に差して炙って食べたりすると、気軽にキャンプ風アウトドア体験ができるのもリゾナーレ那須の魅力です。ももちゃん、ゆずくんのふたりもPOKO POKOがとても気に入ったようで、滞在中何度もこちらに足を運び、中でボール遊びや読書を楽しんでいました。ほかにもソファベッドが設えられたすり鉢状の「POKO POKO広場」や、虫取り網&カゴやピクニックシートが積まれた「POKO POKOトラック」もあり、小さな子連れのファミリーであれば必ず何度も足を運んでお世話になる施設です。
オリジナルスイーツ&ピザづくりにトライ!
そんなPOKO POKOで開催されているアクティビティの中でもいち推しなのが「リゾナーレキッズスタジオ※」。本格的なコックコートと帽子を身につけ、季節のフルーツを使った「畑のスコップケーキ」を子どもたちだけで作ります。この日は梨を型でくり抜いて、スポンジケーキの上でチョコやくるみと一緒にトッピング。最後にクリームを絞り出し、自分だけのデコレーションに仕上げたら出来上がり!スタッフの方のサポートもあるので、本格的なお菓子作りを体験でき、さらにとってもかわいらしい写真が撮れるのでおすすめです。ほかにも、ピザ生地をこねるところから野菜のトッピングまで行い、あとは石窯でスタッフが本格的に焼き上げてくれる「石窯ピッツァづくり」というアクティビティもあり、ランチも兼ねてとても人気となっています。
※「リゾナーレキッズスタジオ」の参加は4歳から小学校低学年までが対象。ケーキ作りのペース配分が理由ですが、兄妹で参加できる場合などもあるので対象外でも参加希望の場合は、まずはスタッフに問い合わせを。
子連れもOKの本格イタリア料理「OTTO SETTE NASU」
キッズプログラムを中心に紹介してきましたが、リゾナーレ那須のメインダイニング「OTTO SETTE NASU」はイタリア・トスカーナ州の郷土料理をベースにしたフルコース料理で、グルメな大人も大満足できる本格イタリア料理レストランです。味覚はもちろんですが、1品目の「彩り豊かな小さな前菜」や、約25種の野菜が色とりどりに並んだ「農園のピンツィモーニオ」など、ひと皿ひと皿のプレゼンテーションが特に美しく、時間を忘れて終始ワクワクのディナー体験になること間違いありません。季節によっては実際に敷地内の農園で採れた野菜が並ぶこともあり、農業体験をした子どもたちと一緒に振り返るのもよい思い出になるのでは?もちろん子連れにとって優しいサービスが充実しており、4〜6歳と7〜11歳のお子様用にキッズ用コースメニューがあったり、レストラン利用者は「POKO POKO」で無料託児サービスが利用可能になっています。
目に優しい眺望と広々したつくりが魅力のゲストルーム
これだけ広大な敷地を有しながら、リゾナーレ那須の客室数は全43室と少なく、その分ひと部屋あたりの広さや眺望が贅沢に確保されています。今回こまさんファミリーが滞在したのは、本館デラックスメゾネットタイプのお部屋。リビングスペース(1階)とベッドスペース(2階)が分かれているため、お昼寝や早寝の小さいお子さんがいる家族連れに特におすすめです。2フロア分ある大きな窓からは太陽光が注ぎ、テラスに出ると目の前に田んぼが広がる眺めなので開放感も抜群!お部屋でくつろいでいるだけでも那須の自然を存分に感じることができ、パパママも日常から解き放たれてリラックスできるつくりになっています。
家族のキャンプデビュー&サウナーのための宿泊プランも
さらに自然を感じたいというファミリーにおすすめなのが「アグリキャンプデビュープラン」。客室の目の前のガーデンにキャンプサイトを設営し、そこでも泊まったり遊んだりできるというもの。通常の宿泊客と同様、客室も普通に使えるのでキャンプが苦手だったり、アウトドア初心者でも大丈夫。テント設営や焚き火の火おこしも、アグリキャンプマスターと呼ばれるリゾナーレ那須のスタッフがすべてサポートしてくれるので、安全・安心に子どもたちのキャンプデビューが叶います。テントの隣にもうひとつ設営されているのは、同宿泊プランに付属しているアウトドアサウナ「アグリサウナ」。サウナーなパパママたちならこの素晴らしい環境に興奮せずにはいられないでしょう。冬の那須のひんやりとした空気の中でサウナ&外気浴を交互に繰り返し、最高に“ととのう”瞬間を味わってみては?
(Photos by Ayato Ozawa)
星野リゾート リゾナーレ那須
栃木県那須郡那須町高久乙道下2301
0570-073-055(リゾナーレ予約センター)