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「保育園留学」で長野県上田市へ【前編】 移住と旅育とワーケーションのいいとこ取り
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トラベルエディター。 旅行ガイドブック『地球の歩き方』編集部にて国内外のガイドブックを多数手がけ、2017年に独立。現在は、雑誌のホテル特集ページ制作を手がけたり、「ワーケーション」や「ステイケーション」をテーマに連載記事の執筆、また自らのInstagramアカウントで日々おすすめホテル情報を発信している。
未就学児を自然豊かな地方の保育施設に1~2週間入園させ、家族もいっしょに短期滞在する「保育園留学」というプログラムをご存知でしょうか? こちらの記事では東京都に暮らす4人家族の筆者が、長野県上田市での保育園留学の様子を全3回にわけてレポート。まずは保育園留学の概要からご紹介します。
保育園留学は株式会社キッチハイクが運営する体験プログラム。2021年に北海道厚沢部町からスタートし、2023年12月現在で全国35地域以上に拡大しています。これまでの参加者は大人と子ども合わせて約1,400人、約400家族以上!その年に話題になった子育てトレンドを表彰する「ペアレンティングアワード2023」でも「コト部門」を受賞するなど、子育て世代から今非常に注目を集める存在です。こちらの記事では、まず保育園留学の概要からご紹介します。
保育園留学に参加できるのは0~5歳までの未就学児
保育園留学は未就学児を対象としたプログラムのため、基本的には0~5歳までのお子さんがいる家庭が対象となります(各保育施設によって受け入れ可能な年齢が違うため、ホームページで要確認)。保育施設の「一時預け制度」を利用しているので、現時点でお子さんが保育園に通っていない場合や、保護者が育休中の場合でも留学申し込みは可能です。
必ずしも家族全員で参加する必要はなく、父親と子どもだけ、もしくは母親と子どもだけでの留学でも問題ありません。さまざまな家族の過ごし方に柔軟に対応してくれていて、例えば祖父母もいっしょに3世代での留学申し込みも可能です。
プログラムは預かり保育代と現地での滞在費がセットになっていて、期間は1週間か2週間のいずれかから選択します。費用は留学先によって異なりますが、大人2名・子ども1名の想定で10万円代前半から行ける地域もあり、ホームページの留学先一覧を眺めていると、なんだか旅先や引越し先を選んでいるようなワクワク感を覚えます。
農村や離島、雪国も。バラエティに富んだ留学先が魅力
北は北海道、南は鹿児島県まで、多種多様な留学先が揃うのが保育園留学最大の魅力です。共通しているのは、どこも自然豊かで、伸び伸びと育児ができる環境であること。実際、「都会とは異なる環境で子育てをしてみたい」という動機で参加されるご家族が多く、まるで小学校の校庭のように広い園庭や、その地域ならではのお散歩コース、季節に寄り添ったプログラムなど、育ち盛りの子どもにとって理想的と言える保育環境が用意されています。
滞在する施設も古民家を改装した一棟貸しの建物や、米農家さんが営むゲストハウス、地元の住宅会社のモデルハウス、ゴルフリゾート内の絶景ヴィラなど、非常にユニークなものばかりです。1~2週間暮らすように旅するわけですから、できるだけ自分や家族にとって、スタイルに合った滞在先を選びたいところです。
また保育施設は保育園や幼稚園、認定こども園のほか、発達支援事業所やインターナショナルスクールなど、お子さんの個性に合わせた施設が揃っているのが特徴。行き先、滞在先、保育施設、魅力たっぷりな選択肢ばかりでどれかひとつを選ぶのが非常に難しいのですが、それを吟味するのも楽しみのひとつ。もしどうしても選びきれない場合や、具体的な相談を希望する場合は、保育園コンシェルジュと呼ばれるスタッフがおり、LINEやオンライン対話で的確なアドバイスをしてくれます。
ワーケーションやプチ移住の一環として参加するパパママも
業務を調整することで1~2週間のリモートワークが可能なパパママであれば、保育園留学に行ってもいつもと変わらず平日昼間は子どもを預けて仕事ができるため、ワーケーションとして利用するのにもぴったりです。サマースクールと違って年間を通じて申し込みでき、自分たちにとって行きやすい時期を選べるのも嬉しいポイント。さらに留学は原則、日曜日にチェックインし、土曜日にチェックアウトとなるため、土日を移動日にすれば1日も休暇を取得する必要がなく、会社や取引先に後ろめたさを感じずに済むのもメリットだと思います(実は自分も会社員時代、有給申請するたびにドキドキしてたので……)。
フリーランスの方はもちろん、普段はなかなか旅しづらい会社員の方でも参加しやすい条件の揃った保育園留学。フルリモートワークが難しい方でも、エリアによっては出勤することも可能で、例えば今回私たちが留学した長野県上田市から東京駅までは上越新幹線で1時間30分ほど。実際私が、保育園留学中にどうしても外せない仕事ができでしまったのですが、上田から出勤して乗り切ることができました。
こうした短期間の滞在でも、保育園留学全体での地域への経済効果は数千万円と言われており、都市への一極集中が社会問題となる中、本プログラムが果たす地域活性化の役割は小さくありません。留学に参加した方の中には、「地方への移住に関心が高まった」という方もいるそうで、普段都会暮らしをしている家族にとって、地方での暮らしを肌で体験できるまたとない貴重な機会とも言えそうです。
以上、保育園留学の参加条件や選択肢の豊富さなど、概要についてご紹介させていただきました。いよいよ中編からは、東京都に暮らす4人家族の筆者が、実際に長野県上田市に保育園留学した様子をレポートします!
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