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【現役保育士おすすめ】10月の読み聞かせにぴったりの絵本
親子のコミュニケーションの時間でもある絵本の読み聞かせ。毎日読み聞かせをしていると、どんな絵本を読めばいいか迷うこともあることでしょう。そこで現役保育士に、10月の読み聞かせにぴったりの絵本を教えてもらいました。この季節ならではの魅力がつまった絵本をご紹介します。
子どもたちの秋にかかせない! どんぐりが主役の本
子どもたちが大好きなどんぐり拾い。この季節だからこそ楽しめる遊びです。そんなどんぐりへの好奇心を刺激する、かわいらしい本をご紹介します。
どんぐりころちゃん/作:みなみじゅんこ(アリス館)
園児に人気のわらべうた『どんぐりころちゃん』が絵本になりました。 丸い形や小さい形のさまざまなどんぐりが大集合。みんなでかわいく歌って踊ります。絵本の巻末には楽譜がついているので歌いながら読むと楽しさ倍増です!
【保育士コメント】
どんぐりころころ/監修:大久保茂徳 写真:片野隆司(ひさかたチャイルド)
科学絵本『しぜんにタッチ!』シリーズから、さまざまな種類のどんぐりについて教えてくれる絵本をご紹介。大きな写真が見やすく、成長の過程や特徴をわかりやすく解説してくれます。
【保育士コメント】
3~5歳児を対象にした写真絵本です。公園で拾ったどんぐりを持ち帰り「なんて名前かな?」と本の中で探したら、調べることの面白さにも自然と気付きそう!
どんぐりむらのぼうしやさん/作・絵:なかやみわ(Gakken)
どんぐりのぽー、ちい、くりんは、どんぐり村の帽子屋さん。村では帽子があまり売れないので、町へ出稼ぎにいきます。するとある日、ねずみの家族が帽子をいくつか買ってくれました。でも買った帽子は全て同じもの。不思議に思ったどんぐりたちは、ねずみの後をつけることに!
【保育士コメント】
かわいいキャラクターたちが大活躍する心温まる作品です。3歳児くらいから楽しめます。
掘って楽しい食べて美味しい! おいも掘りがテーマの本
秋の定番行事といえば、おいも掘り。イベントとして行う園も多いのではないでしょうか。どろんこになりながら食べ物を収穫する貴重な体験は、子どもたちにとってかけがえのない思い出になることでしょう。そんなおいも掘りが待ち遠しくなる絵本をピックアップしました。
さつまいもおくさん/作:もとしたいづみ 絵:市居みか(小学館)
おいも掘りにやってきた子どもたち。おいもを「えい!」っと抜いたら、ぽーんと空高く飛んでいってしまった。空に放り出されたさつまいもは太陽にじりじり照りつけられて、焼きいもになっちゃいそう! かと思うと、そのまま海の上へ飛ばされて……。次々とシーンが変わるテンポの良さが魅力の絵本です。
【保育士コメント】
子どもたちから笑い声がこぼれる、読み聞かせにぴったりの絵本です。明るくて元気な内容なので、読み聞かせをするママやパパも楽しいと思いますよ!
いもほりバス/作・絵:藤本ともひこ(鈴木出版)
イキイキとしたバスの表情とユニークなお話で大人気の『いただきバス』シリーズから。今作では、ねずみ達をバスに乗せておいも掘りへ出かけます。大きなおいもを掘ろうとはりきるねずみ達ですが……。奇想天外な展開をご期待ください!
【保育士コメント】
子どもたちはバスのダジャレにクスクス笑ってくれます。3~5歳児くらいまで楽しめます。
ねずみのいもほり/作:山下明生 絵:いわむらかずお(ひさかたチャイルド)
シリーズ100万部を超えるロングセラーシリーズ。四季折々を舞台に、7つ子ねずみを含む家族の日常を描いた本です。今回は、7つ子とお父さんがおいも掘りへ出かけます。はたしてお母さんにおいもを持ち帰ることはできるのでしょうか。
【保育士コメント】
家族の絆を感じさせてくれる温かいお話です。本の色味も優しく穏やかな雰囲気なので、寝る前の読み聞かせにもいいでしょう。少し文字量が多いので4~5歳児くらいにおすすめです。
トリックオアトリート! ハロウィンがテーマの本
子どもから大人まで盛り上がるハロウィン。家族でおそろいの仮装をしたり、地域のイベントに参加するなど予定を立てている家庭もあることでしょう。まずは絵本の世界でハロウィンを楽しみませんか。
ハロウィン!ハロウィン!/著者:西村敏雄(白泉社)
たろうくんと動物たちは工夫を凝らしたお手製の仮装で「トリック オア トリート!」と唱えながら、おばあちゃんの家を訪ねます。ハロウィンという行事の概要を簡単に伝えることができる本です。
【保育士コメント】
ハロウィンに対する気分を高めてくれる一冊。創造することのヒントを与えてくれます。お話じたいは簡単な内容なので1、2歳児でも楽しめます。
だれだれ?ハロウィン/作:えがしらみちこ(白泉社)
今日はハロウィン! ふうちゃんのお家には仮装したお友だちがたくさんやってきます。「へんしんしてるのだれだれ?」魔女の仮装は、こぶたちゃん。次のにんじゃは「だれだれ?」といった様に、あてっこが楽しめる絵本です。
【保育士コメント】
子どもたちが参加できる絵本です。3、4歳児くらいからおすすめです。
おばけくんのハロウィン/作・絵:新井洋行(KADOKAWA)
いつもひとりぼっちのおばけくん。でも、ハロウィンの日だけは違います。仮装した子ども達と一緒にお菓子をもらいに出かけます。子どもたちはおばけくんが本当のおばけだとは思ってません。ところが突然、犬が飛びかかってきて……。
【保育士コメント】
子どもたちからリクエストの多い一冊です。おばけくんと子どもたちの交流を描いた心温まるお話。3、4歳児くらいから読むことができます。
景色が色づく、秋にぴったりの本
暑かった残暑が過ぎ、ようやく心地のいい季節到来。木々の葉が赤や黄色に色づき、景色の変化を感じることができるでしょう。そんな季節の移ろいを描いた絵本をご紹介します。
あきぞらさんぽ/作:江頭路子(講談社)
秋の冷たい風の中、女の子がお散歩に出かけます。見上げれば、うろこ雲が浮かぶ空、褐色に染まった林、大好きなどんぐりなど、ドキドキするほど楽しい秋の景色が広がっています。読み終わった後はお散歩に出かけたくなってしまうかも!
【保育士コメント】
お話はもちろん、えがしらみちこさんの絵も素敵な作品です。擬音が多いので0、1歳児くらいから取り入れてみましょう。
ざぼんじいさんのかきのき/作:すとうあさえ 絵:織茂恭子(岩崎書店)
ざぼんじいさんの家にある柿はとっても甘い。けれども隣のおばあさんへのおすそ分けは食べ残した柿のヘタや葉っぱばかり。それでもなぜかおばあさんは大喜び。その訳とは……。
【保育士コメント】
おばあさんのアイディアに感心してしまうはず。工夫次第でなんでも楽しくなるということを教えてくれます。少し長めのお話なので、5歳児以上のお子さんにおすすめです。
秋こそ読書の季節
食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋、そして読書の秋。季節感の楽しめる絵本を取り入れて、子どもたちに四季の感覚を身につけさせてあげたいですね。
昔から親しまれているわらべうたなので、懐かしい気持ちになるママもいることでしょう。0歳児クラスから楽しめると思います。