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夏の自然や冒険を楽しむ!夏休みに読みたい絵本12選
子どもたちが待ちに待った夏休みが始まります。どこに出かけよう、どんなことを学ぼう、どんなことにチャレンジしよう……夏休みに胸を膨らませる子どもたちも多いでしょう。一度きりのその夏を思いきり楽しめるような、読んでワクワクする絵本12選をご紹介します。
自然の中で夏を感じる絵本
濃い緑が茂り、まぶしい太陽の光が澄んだ水に反射して輝く……そんな夏の自然のワンシーンに欠かせないのが植物や生物たちの力強い生命力です。子どもの感性を豊かにする、自然の美しさがたっぷりの絵本をご紹介します。
あさがお
まるで絵本のページの中に本当に咲いているかのように、あさがおが美しく描かれた作品です。
小さな種から芽がでて、ふた葉をひろげ、つるをのばし、つぼみがふくらみ、美しい花を咲かせ、また種ができる……実に鮮やかに、そして緻密に描かれたあさがおの一生は、とても神秘的で、思わず感動してしまう方も多いのではないでしょうか。実際にあさがおを子どもと育てながら読んでみると、実物の感触や時間の流れをより体感できるかもしれません。
おひさまみたいに
アメリカで出版された、もっともすぐれた絵本に贈られるコールデコット賞を受賞した作家による一冊。
ひまわりを丁寧に育てる少女の様子をやさしい言葉で描き、読む人の心をあたたかくしてくれるストーリーです。ダイナミックなイラストからは夏らしい情熱と少女のひまわりに対するまっすぐな思いが感じられます。太陽に向かってぐんぐん成長していくひまわりの力強さとあふれる生命力を親子いっしょに体験してみてください。
ぼくからみると
夏の昼下がりのひょうたん池は、私たちが田舎でよく目にする夏のワンシーンです。そんなありきたりな風景も、異なる視点から見てみると新しい発見や驚きがあるかもしれません。
片山健さんの迫力ある油絵は緑豊かな夏の世界に私たちを引き込み、自分もその場にいるかのような感覚を味わうことができます。子どもの想像力が無限に広がりそうな一冊です。
セミたちの夏
アブラゼミの一生を美しい写真で見せてくれる写真絵本。
昆虫写真家として活躍する作者、筒井学さんにより撮影されたセミの姿は私たちがなかなか見ることのできない貴重な一瞬をとらえています。生まれてから5年目の夏に、ようやく地上をめざし、成虫として生きていられるのはたったの2週間ほど。今生きている一瞬一瞬を大切にしなければいけないということが、子どもにもきっと伝わるでしょう。
夏休みの冒険を描いた絵本
夏休みは普段体験できないことにチャレンジできる絶好のチャンス。そしてその冒険の先には子どもの大きな成長が待っているかもしれません。想像力を育む、ドキドキワクワクが止まらない絵本を集めました。
かいじゅうじまのなつやすみ
カラフルなかいじゅうたちの表紙が印象的なこの絵本。かいじゅうというと少し怖い存在のようにも思えますが、この絵本に出てくるかいじゅうたちはとてもやさしく、クスリと笑えるかわいらしさもあります。
かいじゅうたちの自慢大会は、お盆の里帰りを連想させ、大人にとってはなつかしく感じられる光景かもしれません。夏を満喫するかいじゅうたちのように、自由に楽しく夏休みをすごしたいですね。
みどりの船
この作品は、少年の夏の日の輝きを描いた大型絵本です。
緑いっぱいの森の中に現れた船。そこから始まる冒険に、子どもなら誰もがワクワクするにちがいありません。この絵本でさらに魅力的なのは、子どもに負けないくらい大人が遊び心をもっていること。子どもの遊びを全力で楽しむ姿を大人である私たちも見習いたくなるでしょう。子どもたちの貴重なひと夏の経験に、一生の思い出になるようなこんな冒険ができたら最高です。
ウエズレーの国
自分だけの文明を作るという壮大なテーマをもとに、主人公ウエズレーが特別な自由研究にとりかかるストーリー。ただ自宅の庭に秘密基地を作るというだけでなく、そこからは主人公の探求心や創造力、自分らしさを失わない強い芯すらも感じられます。
この夏休み、ウエズレーのような自由研究を自分もやってみたい!と思う子どもたちも多いでしょう。子どもの無限の可能性を感じられる、夏休みにぴったりな一冊です。
まほうの夏
東京に暮らす兄弟の夏休みのお話。これぞ夏休み!と思うような素敵な体験がこの絵本の一冊にたっぷりつまっています。
都会で暮らす子どもにとって、田舎ですごす夏休みは刺激的で新鮮な出来事の連続かもしれません。そして、親なら誰しも子どもたちにこんな経験をしてほしいと思うはずです。「まほうの夏」というタイトル通り、夢のような世界を思う存分楽しんでみてください。
つかまえた
大胆な筆づかいで、ほとばしる生命の躍動を描いてきた絵本作家の田島征三さんが、少年の夏の忘れられない原体験をテーマに描いたこの作品。
とにかくエネルギッシュでダイナミックなイラストが目に飛び込み、ページの端から端まで鮮やかに描かれたその情景は、読む人の心をぐっとつかんで臨場感をそのままに味わうことができます。
夏を五感で楽しむ絵本
夏は楽しいことであふれています。そんな夏を五感で感じてみませんか?アートのような美しい絵本を親子いっしょに楽しみましょう。
ねこざかなのはなび
親子に大人気の絵本シリーズ『ねこざかな』の中の一作。カラフルな表紙が目を引く、とても愉快な作品です。
和やかなストーリーはもちろん、この絵本の一番の見どころは、作者のわたなべゆういちさんならではの驚きのしかけです。華やかで立派な花火に子どもだけでなく大人も魅了されるにちがいありません。夏の風物詩、花火を思う存分味わってみてください。
水の生きもの
インドの工房で手すき紙にシルクスクリーンで手刷りされ、一冊ずつ手製本されたハンドメイドの絵本です。
インド新進気鋭の芸術家と熟練の職人の手によりていねいに仕上げられたこの作品は、ページを開くと同時に飛び込んでくる、独特の香りと手ざわり、鮮やかな色合いが、私たち読者を特別に贅沢な気分にさせてくれます。暑い夏のこの季節に、水の生き物たちの生命力が美しく伝わる、この世にまたとない世界を親子で楽しんでみてはいかがでしょう。
夏がきた
どこまでも広く澄みきった夏の青空に、すがすがしさとどこかなつかしささえも感じてしまうこちらの絵本は、里山と海に恵まれた四国在住の画家が、日本の夏の風物をみごとに描いた作品です。
この絵本に描かれている、古きよき日本の夏を実際に経験したことがある子どもは少ないかもしれません。だからこそ、忘れてはいけないこの夏の空気を感じてほしい……そう思わずにはいられません。絵本から伝わる夏独特のきらめきをぜひ五感で感じてください。
<執筆>KIDSNA編集部
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