だから「ロジック100点」のプレゼンほど通りにくい…“通過率”が高い人が最も重要視していること
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相手の心をつかむ提案は何が違うか。早稲田大学名誉教授の内田和成さんは「聞き手の多くは、提案内容のロジック以上に、主観的な評価を頭の中で行っている。だからこそ、プレゼンテーションでの“勝算”を少しでも高めたいのなら、『徹底的に理論武装すべき』という発想から、『相手の主観に意識を向ける』方向に、思考を切り替えていく必要がある」という――。 ※本稿は、内田和成『客観より主観 “仕事に差がつく”シンプルな思考法』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
「提案を通すのが上手い人」が考えていること
本稿では、「自分の主観をどう相手に伝えるか」という点について説明していきたい。
このステップがうまくいけば、さまざまな提案や合意形成の場面で、「自分のやりたいこと・伝えたいこと」をきちんと相手に届けることができ、自分の望む結果を手にしやすくなる。
社内的な会議、営業の交渉、上司から部下への指示……。このスキルが求められる場面は数多くあるが、まずここでは、その一例として「プレゼンテーション」の話から始めたい。
BCGという会社に在籍していたこともあって、私はこれまでのビジネスキャリアにおいて、数え切れないほどのプレゼンテーションに関わってきた。
正直、うまくいったケースもあれば、てんでダメだったケースもあり、なかなか一筋縄ではいかなかった。だから私自身、プレゼンテーションの難しさは、よく理解しているつもりだ。
そうした成功体験・失敗体験を繰り返していくうちに、気づいたことがある。
それは、プレゼンテーションの明暗を分けるのは、「相手の“主観”を的確に見極めることができるかどうか」ということだ。





























