「1971年4月1日生まれ」を境に"年金格差"が生まれている…50代からでも年金額を増やす「シンプルな方法」

「1971年4月1日生まれ」を境に"年金格差"が生まれている…50代からでも年金額を増やす「シンプルな方法」

老後の生活が心配な人は何をすればいいか。ファイナンシャルプランナーの首藤由之さんは「年金額を増やすには、まず支給開始年齢を65歳より遅らせる『繰り下げ』が有効だが、それ以外にも方法は複数ある」という――。 ※本稿は、首藤由之『55歳から15年で2500万円をつくる これだけ差がつく! 老後のお金』(ディスカヴァー携書)の一部を再編集したものです。

あなたは1階建て? それとも2階建て?

日本の高齢者向けの年金は2種類あります。

「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」です。

「老齢基礎年金」は日本に住む人すべてに加入義務がある国民年金から支給されます。

もう一方の「老齢厚生年金」は会社員や公務員ら給料をもらって生活している人々が加入する厚生年金から支給されます。

会社員は厚生年金に入りながら国民年金にも加入する、いわゆる「二重加入」と位置付けられていて、老齢基礎年金と老齢厚生年金の両方を受給できます。よく「年金は2階建て」といわれるのは、この構造を示したものです(図表1参照)。

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出所=『これだけ差がつく! 老後のお金』

「老齢基礎年金」も「老齢厚生年金」も、原則として支給が始まるのは「65歳から」です。かつて「55歳定年」だった時は60歳支給開始だったのですが、1980年代半ばに「65歳開始」に改められました。

それでは、実際に受給できる年金額はどのくらいなのでしょうか。

40年間「完納」すると年間83万円支給

「老齢基礎年金」が支給される国民年金はそもそも自営業者やフリーランスが主に加入する制度です。加入者は毎月、定額の保険料を支払い、保険料を支払った月数に応じて年金額が決まります。

「老齢基礎年金」は年金額の上限が決まっています。20歳から60歳まで40年間加入して保険料を滞納することなくすべて納めると、「年間83万1700円」(2025年度、新規裁定の場合)がもらえます。

もらえる年金額の計算も簡単です。

「老齢基礎年金」の金額=83万1700円×加入月数/480月(=40年間)

もっと簡単に、40年間の加入で約83万円なのですから、83万円÷40年≒約2万円で、「1年間加入するごとに年金額が約2万円増える」と覚えておいてもいいでしょう。

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2025.12.05

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