「暑いですね」「お元気でした?」は一発で仕事のデキない人認定される…デキる人が使う最強の雑談フレーズ

「暑いですね」「お元気でした?」は一発で仕事のデキない人認定される…デキる人が使う最強の雑談フレーズ

いい雑談とは何か。『差がつく雑談』(三笠書房)を書いた河上純二さんは「雑談は単なるおしゃべりではなく、相互理解するための技術である。うまくなるには、まず“話す”よりも“聞く”ことが大切だ」という――。(第1回)

雑談は「くだけた話を楽しむ」ではない

僕が考える雑談とは、「心理的な距離を縮め、信頼や関係性を育むための対話」です。わずかな時間の言葉のやりとりが、相手との距離をぐっと縮めてくれる――それが雑談の力です。

みなさんに、こんな質問をしてみたいと思います。「雑談」と「おしゃべり」は、何が違うのでしょうか? どちらも気軽な会話に思えるかもしれませんが、目的がまったく異なります。

おしゃべりの目的は、その場を楽しむこと。たとえば、気の合う仲間とくだけた話をする、思いつくままに話すことでリラックスしたり、ストレスを発散したりする行為です。言葉づかいも砕けていて、話題も多岐にわたります。そこには深い目的はなく、ただその瞬間を共有する楽しみがあります。

一方、雑談には「相手とつながる」という明確な目的があります。初対面の人や仕事関係の相手と、信頼関係のきっかけをつくる。お互いを知り、理解し合う。そのためには、相手が興味を持ってくれそうな話題を探りながら、場の空気やタイミングに注意を払い、丁寧な言葉づかいを選びます。

つまり、雑談とは「相互理解のための技術」であり、相手との関係性を築く第一歩なのです。

「何を話そうか」と悩む人ができていないこと

ビジネスの場での雑談が苦手だと感じる若手の方は少なくありません。

「何を話せばいいかわからない」
「沈黙がこわい」

と思うと、つい言葉で埋めようとして焦ってしまうものです。

しかし、雑談上手になるために必要なのは、じつは“話す力”よりも“聞く力”です。ここで覚えておきたい基本の黄金比が、「聞く7割、話す3割」です。もっとざっくり、相手が2に対して、自分が1と覚えておいてもいいでしょう。

雑談というと、自分から話題を提供しなければいけないと思いがちですが、実際には相手の話をしっかり聞くことのほうが、はるかに大切です。自己啓発の名著として世界中で読まれているデール・カーネギーの『人を動かす』(邦訳:創元社)でも、「人に好かれる6原則」の中で「聞き手に回る」ことが強調されています。

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『差がつく雑談』より

僕自身も、多くの話し上手な人と雑談して気づいたのは、彼らが“聞き上手”でもあるということです。こちらが話しているとき、彼らはじっと耳を傾け、ときに大きくうなずき、共感のあいづちを入れてくれます。

その反応があることで、安心して話すことができ、気持ちよく話し終えることができるのです。そして話し終えたときに「なるほど、僕も似た経験があってね……」と、自分の話を返してくれる。その自然なやりとりの流れが、心地よい雑談を生んでいたのです。

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2025.12.05

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