コンビニで3万円のシャンパンが続々売れる…本物の富裕層が殺到「7泊3010万円」の年末年始の"滞在場所"
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本物のお金持ちは、冬のバケーションをどこで過ごすのか。富裕層マーケティングを長く手掛ける西田理一郎さんは「日本に1泊430万円、7泊以上前提の宿泊施設がある。世界の富裕層が殺到し、予約はあっという間に埋まる」という――。
グローバルエリートが目指す極上の場所
標高1898メートルの羊蹄山――通称「蝦夷富士」――の麓に広がるニセコエリア。この地を特別な存在にしているのが、「JAPOW(ジャパウ)」と呼ばれる極上のパウダースノーだ。かつて地元のスキーヤーたちが愛した素朴な雪国の町ニセコが、グローバルエリートたちを魅了する極上のデスティネーションへと昇華を遂げたのだ。
シベリアから吹き付ける乾いた風が、雄大な山塊にぶつかって生み出す雪質は、世界のスキー愛好家たちを虜にする。オーストラリア・カンタス航空のプロモーションをきっかけに始まった国際化の波は、もはや止まらない。
今や、オーストラリアだけではない。中国(香港)、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア――アジア各国からの富裕層が、続々と集結しているのだ。
英語が「公用語」になった日本のリゾート地
冬季、スキーシーズンになると、ひらふの町中は、ほぼ外国人。日本語はほぼ耳にしない。ニセコでは英語対応が完全に標準化されているのだ。
ニセコインターナショナルクリニックには英語堪能なスタッフが常駐し、地元病院にも通訳が常駐する。また教育面を覗くと、インターナショナルスクールの生徒数は年々増加傾向だ。全国の大学生や20代の若者が、実践的な英語環境を求めて冬季リゾートバイトに集まり、ワーキングホリデーの外国人スタッフと共に真の国際コミュニティが形成されているのだ。そして「ニセコ留学」という言葉まで誕生した。
24時間コンシェルジュサービス、英語対応医療施設、インターナショナルスクール――これらの生活インフラは、もはやグローバルスタンダードを完全に満たしているといえる。





























