語彙力でも文法力でもない…TOEIC満点でも日本人が流暢に英語を話せない"灯台下暗し"な原因
帰国子女は語彙が少なくてもペラペラ話せる
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どうすれば英語を話せるようになるのか。英語コーチのmochanさんは「日本人の英語学習者に足りないのは、結局のところ“勇気”に尽きる。『もっと英語力が着いてから』と勉強ばかりしていても、対人で話さなければ話す力は伸びない」という――。 ※本稿は、mochan『英語力を伸ばす1%の習慣 好きなことを毎日少しやるだけ』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
帰国子女は実は英語の語彙数は少ない
突然ですが、問題です。
Q.1 熱心な日本人学習者にあって、英語がペラペラの帰国子女にないものは?
Q.2 英語がペラペラの帰国子女にあって、話す能力が上がらない日本人英語学習者にないものは?
答えはQ.1が「語彙力」、Q.2が「自信」です。
私が海外で生活したなかで感じた傾向として聞いてください。帰国子女は英語を流暢に話す人が多いですが、日常的にはmake, get, go, haveなど、主に基本単語を使って話しています。なので、幼少期から小学生の一時期に海外で生活して帰国、その後、英語の勉強に特に力を入れていない人の習得語彙数は、そこまで高くないのです。
一方で、海外経験がない日本人の方でも、熱心に単語帳などで勉強して、TOEIC900点以上のスコアを取得していたり、英検1級レベルに到達していたりする人もいます。そういう方がインプットしている語彙数は、ものすごく多いはずです。特に、英検1級合格に必要とされる語彙数は10000語~15000語程度と言われ、学術系の専門単語も必須です。
英検1級取得者なら、私よりずっと高度な語彙を知っているはずです。しかし、話すとなるとどうでしょうか。TOEIC満点や英検1級でペラペラな方もいれば、流暢にしゃべれない方も多くいます。





























