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中学受験で算数の図形問題が苦手な子が少なくない。『小学算数の図形問題に1冊でしっかり強くなる本』を書いた、ベテランの塾講師・森圭示さんは「図形に
フリーハンドで真っすぐな線が描けるか
計算は得意だけれど「図形問題」は苦手。そんな生徒は少なくありません。「図形」が苦手な子に共通する特徴は、大きく4つあると考えます。
① 図形を描くとき、まっすぐな線が引けない
② 公式は暗記していても、使われている用語を正しく理解できていない
③ 問題を解くための「道具」と「使い方」が身についていない
④ 見えない線「補助線」が引けない
図形に強くなるためには、この4つのステップを克服する必要があるのです。
まず、①ですが、図形問題を解く力を支える土台となる基本のキです。まっすぐな線が引けないと、設問の図形に自分で引いた線によってミスを引き起こすことがあります。
拙著『小学算数の図形問題に1冊でしっかり強くなる本』では、第0章として「フリーハンドで真っすぐな線を引く」トレーニングからはじめています。
はじめのうちは1cmマスの方眼ノートに定規を使って真っすぐな線を描く練習をし、最終的にフリーハンドで真っすぐな線を描くことができるようにしましょう。それができたら平行や垂直、円やおうぎ形などの曲線にチャレンジしてください。
②については、たとえば「底辺」と聞くと何となく底にある下の辺を思い浮かぶお子さんが多くいますが、実際には、いつも下にくるとは限りません。底辺をどこにするかによって高さが変わることを理解できていなければ、三角形の面積の公式「底辺×高さ÷2」を覚えていても三角形の面積を求める問題でつまずきが出てきます。
このほか、「平行」や「垂直」など算数の用語はたくさんありますが、なんとなくの感覚で覚えてしまって言葉で説明できない子が多くいますので、まずはきちんと用語の定義を覚えて説明できるようになることが大切です。
そして③ですが、たとえば「平行線」が出てくる問題を解くためには、「錯角・同位角の利用」「相似形の利用」「等積変形の利用」など、解くための決まった「道具」が必要になります。身につけている「道具」が少なかったり、道具の「使い方」を習得していなかったりすると、当然、解けない問題が出てきます。
④に関しては、図形の応用問題で答えを出すとき、もともと図に描かれていない線「補助線」を引いて考えることがあります。図形の応用問題攻略のカギは補助線にあります。





























