内定者は「この会社はだめだ」と察した…内定辞退される「負け企業」の人事が送っていたメール内容と頻度

内定者は「この会社はだめだ」と察した…内定辞退される「負け企業」の人事が送っていたメール内容と頻度

内定承諾率60%→85%に向上した採用メールの文面

面接後の「内定辞退」はなぜ起こるのか。採用コンサルタントの内藤貴皓さんは「引く手あまたの優秀な内定者には、ただ条件を伝えるだけではダメ。会社一丸となって『入社を歓迎する』と熱意を伝えることが、内定辞退させないコツだ」という――。 ※本稿は、内藤貴皓『採用大全』(総合法令出版)の一部を再編集したものです。

苦労して採用したのに「内定辞退」の衝撃

「やった! 内定を出せた。これで採用は成功だ」

人事部長がほっとした表情で言いました。3カ月かけてようやく見つけた理想の候補者。面接での評価も高く、本人も前向きな姿勢を示していました。内定通知書を送って、あとは入社を待つだけ……。

ところが2週間後、衝撃的なメールが届きました。

「大変申し訳ございませんが、内定を辞退させていただきたく……。他社様からもオファーをいただき、熟考の結果、そちらに入社することに決めました」

人事部長の顔から血の気が引きました。また一から採用活動のやり直しです。

これは特別な例ではありません。多くの企業で、内定辞退に悩まされています。内定承諾率が50%を切る企業も珍しくありません。つまり、2人に内定を出して、1人しか入社しないという状況です。

なぜこのようなことが起きるのでしょうか? それは、多くの企業が「内定を出したら終わり」と考えているからです。しかし、現実は違います。内定を出してからが、本当の勝負なのです。

ワクワクさせてくれる企業が選ばれる

事例1「内定通知のあと2週間放置」

内定後の対応の差が生んだ明暗をご紹介します。あるマーケティング会社で、優秀なデジタルマーケターに内定を出しました。同時期に、競合他社も同じ候補者に内定を出していました。条件面では、ほぼ同等でした。

・A社(この会社)の対応……内定通知をメールで送信、「ご検討ください」という定型文、その後2週間連絡なし

・B社(競合他社)の対応……内定通知の翌日にマネージャーから電話、1週間後にチームメンバーとの食事会を設定、定期的に会社の最新情報を共有、入社後のプロジェクトについて具体的に説明

結果は明白でした。候補者はB社を選びました。理由を聞くと、「B社の方が、本当に自分を必要としていると感じた。入社後のイメージも明確で、ワクワクした」とのことでした。条件は同じでも、内定後の対応で大きな差がついたのです。

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2025.11.07

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