「奢ってもらって当然」よりもタチが悪い…婚活4年"成果ゼロ"の30代女性が振りかざす「異様な奢られルール」
デート代をケチって、結婚相談所の会費を払い続けている
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婚活がうまくいく人、うまくいかない人の差はどこにあるのか。主宰する結婚相談所でカウンセラーを務めている大屋優子さんは「相手に食事をご馳走になったら、しっかりと感謝を伝える。それだけで結果は変わる。ある30代女性は、独自の“奢られルール”を持っており、相手の男性にまったく感謝していなかった。彼女は婚活を4年間続けているが、いまでも成婚には至っていない」という――。 ※なお、本稿は個人が特定されないよう、相談者のエピソードには変更や修正を加えている。
婚活で話題が尽きない「奢り・奢られ問題」
結婚相談所の婚活にはルールがある。その中の一つが「お見合い時のお茶代は男性が二人分負担する」というものだ。
お見合いで初めて会い、1時間ほどお話しし、そのお茶代はお見合いの結果にかかわらず、男性が支払う。それが結婚相談所のルールなのだ。結婚相談所の婚活では、このルールの影響なのか、2回目以降のデートでの食事代なども男性が負担することが多い。
一日も早く結婚したい、相手からの信頼を得たい、好意をもってもらいたい、カッコつけたい、交際相手を気に入っている……などの理由から、一部の高所得男性を除き、結婚相談所で婚活する男性は、多かれ少なかれ無理をしながら女性に奢っている。
だが、お見合い後、交際になってからは男性が奢るとか、多くデート代を負担するとか、そのような婚活ルールは一切ない。あくまでもこのルールは、お見合いのときまで適用されると考えていただきたい。
女性は、きれいにお化粧し、おしゃれする費用が男性よりかかるのだから、男性がデート代を出すべき、という意見も散見するが、令和の時代は男性だっておしゃれには気を使っている。
髭脱毛や、美容院のヘアスタイリング、日々の化粧水や日焼け止め、歯のホワイトニングなど、男性も女性同様に身だしなみには余念がない。結婚したい男女は、見た目が大切だとわかっているからだ。
こんな背景もあるからか、デートでは、男性が奢ることがマストではないと、交際に入ったら、割り勘主義の男性もいる。
一方、結婚相談所で婚活している女性たちは、デート費用の「奢り・奢られ問題」をどのように考えているのか。
男性がデート費用を持つのは当然と平気で思っている女性もいるし、全額奢りではないにせよ、男性が多く払うべきと心のどこかで思う女性は少なくないのも事実である。あるいは、自分が食べた分や自分にかかった費用は、自分で払うと考えている女性もいる。
所得は同じようにあるのだし、気に入った男性には喜んでご馳走する、という男前の女性だって存在する。
そして、確実に言えることは「奢ってもらって当然」と思う女性を、評価する男性はいないということだ。