1日ティースプーン一杯でOK…子どもに食べさせると青魚と同等の「賢い脳」を育てる効果が期待できる食材

1日ティースプーン一杯でOK…子どもに食べさせると青魚と同等の「賢い脳」を育てる効果が期待できる食材

我が子を賢く育てたいと願う親は多い。管理栄養士の小山浩子さんは「賢い脳をつくるには、やわらかい脂の摂取が不可欠。毎日、手のひらサイズの魚を一枚食べさせるのが目安だが、難しい家庭はある食材をティースプーン一杯分、食事に足すだけでOK」という――。 ※本稿は、小山浩子『「賢い脳」は脂が9割』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

魚の脂が、脳をやわらかくする

「子どもの頭をよくするために、何を食べさせたらいいですか?」

こうしたご相談を受けることがよくあります。私はいつも、そんな願いを持つ皆さんへ、次のようにお伝えしています。

「魚をしっかり食べさせてあげてください。脳発達のカギを握っているのは、魚に含まれている脂です。魚の脂が、脳をやわらかくするんです」

魚の脂は脳の情報伝達のための組織を密にしたり、情報をスムーズに伝えるためのやわらかい組織をつくるために、不可欠な栄養素なのです。

生まれてからぐんぐん育つ脳

物覚えがとてもよかったり、頭の回転が速かったり、もしくは新鮮なアイデアを次々と思いつくことができる「賢い脳」は、そうではない脳といったい何が違うのでしょうか? それは、脳の構造を見ればあきらかです。

「賢い脳」の内側をのぞいてみると、そのなかには「神経ネットワーク」がぎっしりと張り巡らされているのです。脳には、150億〜200億個の神経細胞があり、その神経細胞と神経細胞の間をつないでいる連結点を「シナプス」といいます。シナプスが神経細胞同士をつなぐことで、はじめて情報のやりとりができるようになります。

シナプスという橋があることで、私たちは何かを記憶したり、思考したりといった、高度な脳活動ができるようになるのです。生まれたばかりの赤ちゃんの脳は、この神経ネットワークがほぼつくられていないため、情報のやりとりがほとんどできません。

そのまっさらな状態から、徐々にシナプスが増えて情報のネットワークができていくことで、人間らしい脳活動ができるようになっていきます。このシナプスの数が多いほど、神経細胞間の情報ネットワークの回路は長く、太く、密になっていきます。すると、やりとりできる情報の量が多くなり、そのスピードもどんどん速くなっていきます。

これが、「賢い脳」の正体です。情報の通り道であるシナプスが縦横無尽に張り巡らされた脳こそが、「賢い脳」というわけですね。

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出典=『「賢い脳」は脂が9割』(プレジデント社)
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2025.07.01

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