ただの「ミックスナッツ」では伝わらない…商品説明が長すぎるドンキの「情熱価格」が客の心をつかむワケ

ただの「ミックスナッツ」では伝わらない…商品説明が長すぎるドンキの「情熱価格」が客の心をつかむワケ

魅力的な商品をつくるには何が必要なのか。博報堂買物研究所『売れている会社に共通する これ買いたい!をつくる20の技術』(ワニブックス)より、小売業界で快進撃を続けるドン・キホーテのオリジナルブランド「情熱価格」について紹介する――。

「買いたい気持ち」を高める方法

近年、消費者は単に製品やサービスを購入するだけでなく、その製品やサービスが提供する社会的、環境的価値にも注目するようになっています。そこで重要視されるようになってきたのが、パーパスブランディングです。

パーパスブランディングとは、企業が自身の社会における存在意義を明確にして、ブランド戦略の中心に据えるブランディング手法です。単に利益を追求するのではなく、パーパスに基づいて、商品・サービスの提供を通じてどのような社会的責任を果たし、価値を提供するか伝えることで、ユーザーのロイヤルティやブランドへの信頼を高めることを追求します。

商品・サービスがどのようなパーパスに基づいて開発されているのか、背景や解決したい課題、店の考えやポリシーが共感される文脈で伝わることで、買いたい気持ちが高まるのです。

10代と60代が「パーパス買い」している

博報堂買物研究所が2022年に「パーパス買い(直近1年間で世の中や、人々の生活に良い影響をもたらしているブランドや企業の姿勢に惹かれて商品を購入した経験)」の実態を調査したところ、経験者は13%と一定の人がパーパスをもとに商品を購入していることがわかりました。

男女とも「10代」「60代」が多く、「お出かけやショッピング好き」「環境意識が高く、環境配慮の行動にも積極的」「情報は誰よりも早く入手し、周りにも広め、仲間の輪の中心にいたい」という価値観を持つ人がパーパス買いをしています。

ストーリー性のツボを効果的に活用しているのが、驚安の殿堂ドン・キホーテが展開しているプライベートブランド『情熱価格』です。

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プレスリリースより

『情熱価格』は、ドン・キホーテを運営する株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)が企画・開発しています。

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https://kidsna.com/magazine/article/entertainment-report-240629-83676920

2025.05.11

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