学校では教えてくれない
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子どもをとりまく環境が急激に変化し、多様化が進む未来に向け、これまで学校教育では深く取り扱われなかったジャンルに焦点を当て多方面で活躍する人々にインタビュー。言葉は知っているけど子どもにどう伝えたらいいか?と悩むママに向け、専門家や当事者の話を通して、正しい知識や子どもとの接し方などを発信していきます。
2024.05.09
中国スマートフォン大手のシャオミ(小米/Xiaomi)は、3月28日にEVセダン「SU7」を発売開始した。標準モデルでフル充電時の航続距離は700km、価格は21万5900元(約480万円)、0-100km/h加速は5.28秒となる。一方、競合となるテスラ「モデル3」の航続距離は605km、価格は24万5900元(約550万円)、0-100km/h加速は6.1秒だから、価格は安いのに、航続距離は長く、加速も速い。シャオミは「仕様の90%以上でモデル3よりも優れている」としている。
この結果、発売開始から27分で5万台を超える予約注文があったという。
シャオミという会社は、日本では「スマートフォンのメーカー」として知られている。スマートフォン業界においては、iPhoneに匹敵する性能の製品を低価格で販売するという戦略をとってきた。
たとえば日本では、2023年9月22日に発売されたiPhone15(256GBモデル)が13万9800円なのに対し、2023年12月8日発売のXiaomi 13T(256GB)は7万4800円(au Online Shopの発売時価格)と半額程度だが、カメラ性能はほぼ同じで、バッテリー容量やメモリ容量はシャオミが上回っている。
“Appleのパクリメーカー”とも揶揄されるが、実はスマートフォンやタブレットPCだけでなく、テレビやドライブレコーダー、スマートウォッチ、ロボット掃除機、スマート家電など、IoTデバイスにおいてApple以上に豊富な製品ラインアップを提供している。中国には、スマートフォンから生活家電まですべてをシャオミ製品で揃えた熱狂的なファンがいて、彼らは「米粉(ミーファン)」と呼ばれている。
シャオミの雷軍CEOは、「すべてはファンのために」というスローガンを掲げ、スマートフォンやIoTデバイスによるスマートホーム戦略で顧客の囲い込みを志向してきた。そのシャオミが、2021年3月のEV参入からわずか3年という開発期間でEVを発売した。4月1日の日本経済新聞は「小米(シャオミ)、中国発EV革新の伏兵『Appleカー』の夢を現実に」という刺激的な見出しでEV発売を報じている。
Appleが諦めたスマートカーの夢を、シャオミが現実にするというのだ。これを単に「中国の情報機器メーカーがEVも出した」という文脈で捉えると読み違える。そんなに生易しい話ではない。
EV市場は、2023年頃から陰りが指摘され始めた。「“EV失速”の手のひら返しで自動車業界が見る悪夢…テスラも『販売台数減少』の市場で“今起きていること”」に詳しいが、高価格帯でEV市場を牽引してきたテスラ、中国発で世界一のEV販売数を達成したBYDなどの業績は、2024年に入って落ち込んでいる。
欧州のメーカー各社が中国メーカーの流入による価格競争に巻き込まれたことや、充電、航続距離、寒冷地対応などの性能面でユーザーを満足させられていないこと、セカンドカーとしては価格が高いことなどが落ち込みの要因に挙げられる。これを“EVバブルが弾けた”とする向きもある。
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