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【6ヶ月の離乳食メニュー】1週間分の献立例や、離乳食作りを楽にするコツ
離乳食開始から約1ヶ月が経過し、離乳初期の終わりにさしかかかる生後6カ月になると、1日2回食に進める赤ちゃんが徐々に増えるようです。しかしまだ進め方について悩んでいる方もいるかもしれません。今回は、生後6カ月の1週間分の献立例やメニュー、離乳食スケジュール、離乳食作りを楽にするコツについて、厚生労働省の資料や体験談を交えてご紹介します。
離乳初期・生後6カ月の離乳食スケジュール
厚生労働省の資料によると、離乳食開始して2カ月以内の生後5カ月から6カ月頃は離乳初期(ゴックン期)とされています。この時期の食事のタイミングは、体調やご機嫌がよいなど子どもの様子を見ながらあげていくとよいようです。ちなみに離乳食中期は7カ月から8カ月と言われます。
離乳食スケジュールの例
離乳食開始して1カ月を過ぎた頃履修初期の段階から、離乳食は1日2回にしていくのがよいようです。離乳初期から2回食が始まった頃の、一般的な離乳食スケジュールの一例を見てみましょう。
- 朝:母乳またはミルク
- 10時頃:離乳食(1回目)
- 昼:母乳またはミルク
- 15時頃:離乳食(2回目)
- 夕方:母乳またはミルク
- 夜:母乳またはミルク
離乳を開始して1カ月を過ぎた頃から、離乳食は1日2回にしていくとよいようです。母乳育児の場合、母乳または育児用ミルクは離乳食の後にそれぞれ与え、離乳食とは別に母乳は子どもの欲するままに、育児用ミルクは1日に3回程度与えるとよいようです。
食材と調理方法の例
穀類、野菜・果物、たんぱく質性食品を組み合わせた食事にし、家族の食事から調味する前のものを取り分けたり、薄味のものを適宜取り入れたりして、食品の種類や調理方法が多様となるような食事内容にするとよいかもしれません。調理形態は、なめらかにすりつぶしたポタージュ状がよいようです。
離乳食スプーンの選び方
離乳食を始める際は、赤ちゃん用の専用スプーンを使用することが推奨されています。離乳食スプーンは、赤ちゃんの小さな口に合わせて設計されており、柔らかい素材で作られているものが多いようです。初めは小さめのスプーンから始め、赤ちゃんの成長に合わせて徐々に大きいサイズに移行していくとよいでしょう。
生後6か月の離乳食で使える食材
離乳初期(ゴックン期)とされている生後6カ月の離乳食では、基本的には生後5カ月あたりからなめらかなつぶしがゆから始めている場合であれば、すりつぶした野菜なども試してみるのもよいようです。この時期に使える食材について見ていきましょう。
米・パン
離乳の開始は、まずおかゆからと言われています。お米でのおかゆだけでなく、パンがゆなども作ってあげると味に変化が出てよいかもしれません。どちらも炊飯器で作ることができます。おかゆは離乳食スプーンで1さじずつ与えましょう。
野菜・果物
なめらかにすりつぶしたものであれば、野菜や果物はさまざま試してみてもよいでしょう。かぼちゃ、さつまいも、じゃがいも、人参、バナナなどはこの時期でもポタージュ状にしてあげることができます。また離乳食スケジュールが進むにつれて、キャベツなどの緑黄色野菜も追加していきましょう。
豆腐・白身魚
野菜に慣れてきたら豆腐や白身魚などもあげることができるでしょう。豆腐はつぶして簡単に提供できるたんぱく質なので、野菜などと併せてもよいかもしれません。魚はこの時期はたらや鯛などの白身魚から始めるのがよいようです。
ヨーグルト・チーズ
生後5カ月から離乳食を始めて、生後6か月目で離乳食2カ月目という場合は、離乳食中期に向けてプレーンヨーグルトなどを足してあげるのもよいでしょう。塩分や脂肪の少ないチーズも用いてよいとされています。
生後6カ月の1週間分の離乳食献立例
離乳食開始したばかりの離乳初期から離乳食中期に向けたこの時期、離乳食の量の目安と1週間の献立例を見ていきましょう。
先輩ママたちに聞いた1週間の献立例
上の画像とは別に、先輩ママたちの体験談をもとにした1週間の献立例をつくってみました。あくまで一例として参考にしてください。
月曜日:10倍おかゆ、人参ペースト
火曜日:じゃがいものマッシュ、豆腐ペースト
水曜日:かぼちゃのペースト、バナナをつぶしたもの
木曜日:さつまおかゆ、白身魚のペースト
土曜日:うどんのペースト、ほうれん草のペースト
日曜日:10倍おかゆ、和風だし入りかぼちゃポタージュ
もちろんこのローテーションの中に、ベビーフードなどを組み込んでいる先輩ママたちもいました。
また、この時期は食物アレルギーに注意が必要です。新しい食材を導入する際は、少量から始め、アレルギー反応がないか慎重に観察しましょう。
量の目安
保護者の体験談によれば、1日2回食になる頃の離乳食の1食の量の目安は、小さじ12くらいとしていた方が多いようです。食事の量は赤ちゃんによっても違いがあるようなので、様子を見ながら調整するとよさそうです。
赤ちゃんが離乳食に慣れてきたら、おかゆだけでなく、麺類やパンなどを取り入れたメニューや献立を作ってもよいかもしれません。
生後6カ月に作った離乳食メニュー
大根と玉ねぎのトロトロ
「玉ねぎと大根の皮を剥いて柔らかく茹で、トロトロになるまですりつぶして完成です。離乳食をはじめたばかりの娘が好きでよく食べていました」(30代ママ)
大根や玉ねぎなどの野菜は、加熱することで甘みが増すようです。赤ちゃんが少し苦手な食材も甘みがある食材と組み合わせて、メニューに取り入れると食べやすいかもしれませんね。
野菜と鯛のうどん
「ほうれん草とにんじん、鯛を柔らかく茹で、裏ごししてペースト状にします。柔らかく茹でて裏ごししたうどんと、だし汁をいっしょに盛り合わせます」(20代ママ)
お米のおかゆに慣れてくると、うどんなどの麺類も離乳食に使えるようです。さまざまな食材を取り入れるために、野菜や白身魚などのたんぱく質といっしょに混ぜてあげるのもよいかもしれませんね。
ブロッコリーのポタージュ
「ブロッコリーは子房に分けて柔らかくなるまで茹でて裏ごしし、お湯で溶いた粉ミルクと混ぜ合わせてでき上がりです」(20代ママ)
野菜を食べるときに、赤ちゃんに馴染みのあるミルクと混ぜ合わせたメニューにしてあげても食べやすいようです。ブロッコリーの緑を取り入れることで、彩りがよくなり見た目でも喜んで食べてくれるかもしれません。
キャベツとじゃがいものポタージュ状ペースト
「キャベツとじゃがいもを柔らかく茹でて、ポタージュ状になるまでブレンダーでなめらかに撹拌しました。最後に炊飯器で炊いたおかゆを少量加えてさらに混ぜ合わせます。娘も息子も喜んで食べてくれました」(20代ママ)
キャベツは栄養価が高く、消化も良いので離乳食の食材として優秀です。じゃがいもと組み合わせることで、まろやかな味わいになり、キャベツが苦手な赤ちゃんでも、このようなポタージュ状にすることで食べやすくなるかもしれませんね。
さつまいもとキャベツの蒸し煮
「娘があまり食べない子だったので、さつまいもとキャベツを蒸してよく潰し、製氷機のトレーで冷凍保存しました。使うときは電子レンジで解凍してなめらかに混ぜ合わせるだけです」(30代ママ)
さつまいもの自然な甘みとキャベツのほのかな甘みが合わさり、赤ちゃんも喜んで食べてくれるメニューです。冷凍保存しておくことで、忙しい日でも手軽に栄養バランスの良い離乳食を提供できます。キャベツの栄養を逃さないよう、蒸し調理がおすすめです。味を足したい場合は和風だし入りにしても。
生後6カ月の離乳食作りを楽にするコツ
生後6カ月の離乳食を時間や手間をかけずに作りたいと考えるママもいるのではないでしょうか。この時期の離乳食作りを楽にするコツについて、ママたちに聞いてみました。
冷凍保存する
「野菜をまとめて茹でてペースト状にし、製氷機のトレーで冷凍保存していました。いろいろな種類の野菜を冷凍保存しておくと、離乳食作りが楽になるだけでなく、メニューのバリエーションも増えました」(20代ママ)
「毎回作ると手間のかかるだし汁や野菜スープは多めに作って冷凍保存し、いろいろなメニューに使っていました」30代ママ)
離乳食初期の献立は赤ちゃんの食べる量も少ないので、毎回少量作ることを大変と感じるママもいるようです。ペーストした野菜やだし汁などをたくさん作って冷凍保存しておくと、いろいろなメニューに使えて便利かもしれません。
便利グッズを使う
「食材をペースト状にするときは、ブレンダーを使っていました。裏ごししする手間が省けて離乳食作りが楽になりました」(30代ママ)
「大人のご飯といっしょに赤ちゃん用のおかゆが炊ける炊飯器を使っていました。 大人用のご飯と赤ちゃん用のおかゆが同時に作れて便利でした」(40代ママ)
必要に応じて便利グッズを使うと、離乳食作りが楽になるかもしれません。また、少量を調理するための鍋などを一つずつ用意するのではなく、離乳食用調理器具セットを使っていたというママの声もありました。
大人用から取り分ける
「味をつける前の味噌汁から野菜を取り出してペースト状にしてあげていたので、調理時間の短縮になりました」(20代ママ)
「大人用に買ってきた刺身を離乳食用に取り分け、加熱し裏ごししてから娘に食べさせていました」(30代ママ)
献立によっては大人用から取り分けると、離乳食用に別に調理する手間が省けて、時短につながりそうです。ママたちのなかには、カレーや煮物などのメニューを作るときも多めに野菜を入れて作り、調味する前に離乳食用に取り分けているという声もありました。
ベビーフードの活用
「時間がないときや外出先では、ベビーフードを活用していました。特に、野菜や果物のペーストタイプは便利でした」(30代ママ)
ベビーフードは栄養バランスが整っており、衛生的に管理されているので、忙しい日や旅行時などに利用するのも一つの方法です。ただし、手作りの離乳食とベビーフードをバランスよく組み合わせることが大切です。
保育園の離乳食を参考にする
「娘を保育園に預けていたので、園の離乳食メニューを参考にして家でも同じようなものを作っていました」(20代ママ)
保育園に通っている場合は、園での離乳食メニューを参考にすることで、バランスの取れた食事を提供しやすくなるでしょう。また、園と家庭で同じような食事を提供することで、赤ちゃんの食べる習慣が安定しやすくなるかもしれません。
離乳食中期に向けての準備
生後6カ月は離乳初期の終わりに当たるため、次の離乳食中期(7〜8カ月頃)に向けての準備を始めるのもよいでしょう。
保育園の入園準備
離乳食中期には、保育園への入園準備を考えることも重要です。保育園では、家庭での食事とは異なるメニューが提供されることが多いため、赤ちゃんがさまざまな食材や食感に慣れることが求められます。
人参やさつまいも、バナナなどの柔らかい食材を使ったメニューを家庭で試し、食べられる範囲を広げておくと、保育園での食事にスムーズに移行できます。また、和風だし入りのメニューを家庭で取り入れることで、和食中心の給食にも慣れやすくなります。
離乳食中期に向けた食材選び
離乳食中期に入ると、赤ちゃんの口腔機能が発達し、食べ物を飲み込むことができるようになります。ここでは、母乳育児を続けながらも、バラエティに富んだ食材を使った離乳食のレシピをいくつかご紹介します。
・バナナとヨーグルトのミックス
・人参とさつまいもの和風だし入りおかゆ
・かぼちゃと豆腐の滑らかスープ
ヨーグルトやスープに使う乳製品で食物アレルギーが気になる場合は、初めて与えるタイミングではできるだけすぐ病院に行ける午前中に少量から始めて、赤ちゃんの反応を観察してください。
また、食物アレルギーのリスクが低い豆腐や、人参・かぼちゃ・サツマイモなどの野菜などは安心して食べさせることができるでしょう。
離乳食中期に向けた注意点
離乳初期を過ぎた離乳食中期では、食材の種類を増やし、固さも少しずつ変えていきます。例えば、ヨーグルトを少量ずつ試してみたり、豆腐をより粗くつぶしたりするなど、徐々に新しい食感を導入していくことができます。
また、離乳食中期には、食物アレルギーに対する注意も必要です。新しい食材を試す際は、少量から始めて、赤ちゃんの反応をしっかり観察しましょう。また、母乳育児を続けている場合でも、赤ちゃんに与える食事のバランスに注意して、必要な栄養素をしっかり摂取できるようにしましょう。
ただし、ゴックン期からの移行は個々の赤ちゃんの発達状況に合わせて進めることが大切です。無理をせず、赤ちゃんのペースに合わせて離乳食を進めていきましょう。
生後6カ月の離乳食の献立を工夫してみよう
生後6カ月になると離乳食にも次第に慣れてきて、1日2回食になる赤ちゃんも徐々に増えるようです。生後5カ月の頃より取り入れられる食材も増えるようなので、栄養のバランスを見ながら、調理方法や献立に工夫して、赤ちゃんに喜んで食べてもらえるような離乳食メニューを作れるとよいですね。
※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。
※記事内で使用している参照内容は、2018年7月10日作成、2024年7月2日に更新した記事になります。