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生後6ヶ月から始める離乳食の進め方。量の目安や進まないときの工夫と離乳食レシピ
生後6ヶ月から離乳食開始を考えている保護者は多いのではないでしょうか。本記事では、離乳食初期の進め方や食べる量の目安、離乳食作りのコツ、離乳食初期のレシピなどを体験談をもとに紹介します。また、食物アレルギーや栄養面での注意点についても触れていきます。
離乳食開始は生後5.6か月頃が適当
厚生労働省の資料によると、離乳食開始は生後5、6ヶ月頃が適当であるとされています。以下の点が離乳食開始の目安となります。
- 首のすわりがしっかりしている
- 支えると座れる
- 食物に興味を示す
- スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる
実際に、保護者たちの体験談を聞いても離乳食開始時期はさまざまのようです。
「生後5ヶ月から始めようと思っていましたが、子どもが風邪をひいてしまったので、体調のよくなった6ヶ月から離乳食開始しました」(30代ママ)
「大人が料理をしているところを見てもあまり興味がなさそうだったので、焦らず6ヶ月から離乳食開始することにしました」(20代ママ)
保護者の声を聴くと、それぞれの赤ちゃんの様子を見ながら、体調や機嫌のよいときに離乳食開始を考えている方が多いことが分かりますね。
生後6ヶ月からの離乳食の始め方
生後6ヶ月からの離乳食はどのように始めたらよいのでしょうか。あげる量や進め方についてママたちに聞いてみました。
開始の時期の量
「最初は10倍粥を裏ごししてなめらかにしたものを小さじ1ずつあげていました。2、3日ごとにひとさじずつ増やしていって、少しずつ慣れるようにしました」(20代ママ)
「すりつぶした10倍粥を小さじ1からあげ始めました。なかなか食が進まなかったので、しばらくは赤ちゃんの様子を見ながら小さじ1を続けていました」(30代ママ)
ママたちは離乳食を開始したとき、10倍粥をなめらかにすりつぶしたものを少量からあげているようです。厚生労働省の資料でも、離乳食の始め方は、なめらかにすりつぶしたおかゆから、ひとさじずつ始めるとよいとされています。赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ増やしていくとよいかもしれません。
徐々に食材を増やす
「最初は10倍粥を裏ごししてなめらかなペーストにしたものを小さじ1ずつあげていました。2、3日ごとにひとさじずつ増やしていって、少しずつ慣れるようにしました」(20代ママ)
「すりつぶした10倍粥を小さじ1からあげ始めました。なかなか食が進まなかったので、しばらくは赤ちゃんの様子を見ながら小さじ1を続けていました」(30代ママ)
離乳食初期に10倍粥をなめらかなペースト状にしたものを少量からあげているという声が聞かれました。厚生労働省の資料でも、離乳食開始時は、なめらかにすりつぶしたおかゆから、ひとさじずつ始めるとよいとされています。
6ヶ月からの離乳食初期の進め方
「離乳食開始して1ヶ月ほど経ったら、午前と午後に1回ずつ離乳食をあげて2回食にしました。離乳食作りの本には7、8ヶ月になったら舌でつぶせる固さにすると書いてありましたが、すぐには粗くしたり固くせず、赤ちゃんのペースにあわせました」(30代ママ)
離乳食開始から1ヶ月が過ぎ、赤ちゃんが慣れてきたタイミングを見て、離乳食を1日1回から2回へ増やすことを考える保護者もいるようです。この時期は離乳食初期から離乳食中期への移行期間でもあります。
離乳食がなかなか進まないときの工夫
離乳食初期は、赤ちゃんがなかなか食べてくれないと悩むこともあるかもしれません。そんなときの工夫を保護者に聞きました。
一旦休む
「離乳食を受け付けないときはその日は一旦やめていました。1日あけたりすると次の日はすんなり食べてくれることもありました」(30代ママ)
赤ちゃんが離乳食を受け付けないときは、無理をさせずに一旦休んだという声がありました。授乳を中心に栄養を補いながら、赤ちゃんのペースに合わせて離乳食作りを進めていくことが大切です。
赤ちゃんが飲み込みやすくする
「野菜などが食べにくそうなときは、片栗粉でとろみをつけてあげました。とろみのある方が飲み込みやすくなるようでよく食べてくれました」(20代ママ)
赤ちゃんが食材を飲み込むことに慣れないうちは、片栗粉や市販のとろみ粉などでとろみをつけるとよいようです。おかゆのうわずみを加えたり、すりつぶしたじゃがいもと混ぜたりする工夫も効果的です。
スプーンを変えてみる
「最初は家にあったステンレス製のスプーンを使っていたのですが、離乳食用のシリコン製のスプーンに変えたら口当たりがよいのか嫌がらず食べてくれるようになりました」(30代ママ)
離乳食を始めた頃は、赤ちゃんの口に合う大きさや材質のスプーンを選ぶようにするとよいようです。離乳食用のスプーンにはとろとろの離乳食がからみやすく工夫されたものなどもあるようなので、赤ちゃんが食べやすい形状のものを用意してもよいかもしれません。
生後6ヶ月に作った離乳食メニュー
離乳食初期に適した簡単な離乳食作りのレシピを紹介します。
にんじんの10倍粥
「にんじんをやわらかく茹でてから裏ごししたものを、10倍粥に混ぜてあげていました。にんじんの甘味とお粥のとろみで食べやすいらしく、パクパク食べてくれました」(40代ママ)
野菜をお粥に混ぜてとろみをつけると赤ちゃんも飲み込みやすいようです。初めての食材をあげるときなども、お粥に混ぜてからあげると赤ちゃんが抵抗なく食べてくれるかもしれませんね。この料理は前日に作り置きしておくと、忙しい朝でも簡単に離乳食を用意できます。
ほうれん草のミルク煮
「茹でて棒状のまま製氷機で冷凍したほうれん草を凍ったまますりおろし、お湯でといたミルクと混ぜて完成です。甘味のない野菜も、飲みなれたミルクと混ぜると比較的食べてくれます」(30代ママ)
製氷機を使って凍ったまま野菜を細かくするアイデアは、離乳食作りの時短にもなりますね。
苦みや酸味があるなどで赤ちゃんが苦手とする食材をあげるときは、お粥やミルクなどの食べ慣れた味と混ぜていたという声がありました。かぼちゃやさつまいもなどの甘味のある野菜と混ぜていたという離乳食作りのアイデアもありました。製氷機で作った野菜キューブは、様々な料理に活用でき、離乳食作りの効率化につながります。
離乳食初期から離乳食中期への移行
離乳食初期から離乳食中期への移行は、通常生後7〜8ヶ月頃に行われます。6カ月から始める場合は8~9ヶ月が目安になるでしょう。この時期の特徴と注意点をまとめます。
食材や調理法
「1日2回から3回食へ移行するタイミングで、ペースト状の野菜やおかゆにあわせて卵黄も離乳食を作る際の料理のレパートリーに加えました」(30代ママ)
離乳食中期へのスケジュールに向けて、少しずつ食材や調理法を変えていきましょう。この時期は、食材もなめらかなペースト状から、舌でつぶせる固さへ段階的に変えていきましょう。
離乳食中期に向けて、ベビーフードを活用しながら新しい料理にチャレンジするのもいいでしょう。卵黄だけでなく、豆腐や白身魚などを取り入れていくのもよいようです。卵黄を使う際は、食物アレルギーに注意が必要です。
食物アレルギーと栄養
「栄養バランスを考えて多様な食材を取り入れました。食物アレルギーリスクの高い食材にも気をつけながら慎重に進めました」(20代ママ)
離乳食初期から中期にかけては栄養面からも食材やレシピに新しいものが増えてくるでしょう。なかでも食物アレルギーには特に注意が必要です。以下の点に気をつけましょう。
- 新しい食材は少量から始め、様子を見る
- アレルギー症状が出た場合はすぐに中止し、医師に相談
- 卵黄や魚、ナッツ類などアレルギーリスクの高い食材は慎重に導入
手作りの離乳食だけでなくベビーフードを利用する場合も、食物アレルギー表示はしっかり確認しながら取り入れていきましょう。
授乳と離乳食の関係
「6カ月で離乳食を始めましたが、最初のうちは赤ちゃんがほしがるだけ授乳してよいと聴いたので、授乳とあわせて離乳食を進めました」(30代ママ)
離乳食初期は、まだ授乳が主な栄養源となります。離乳食開始後も授乳は継続しましょう。その際は、離乳食作りの量が増えても、赤ちゃんの欲求に応じて授乳しても問題ないようです。
離乳食開始時は気にせず併用して進め、離乳食中期に入る段階から、徐々に授乳回数や量を調整していけるとよいでしょう。
保育園での離乳食対応
「保育園に通いはじめたので、離乳食作りや離乳食スケジュールについて園と相談しながら進めました。栄養士さんと直接面談できたので、食物アレルギーについても相談できて安心感がありました」(30代ママ)
保育園に通う場は、以下のような内容を園と相談・確認しながら離乳食スケジュールを進められるとよいでしょう。
- 離乳食初期のスケジュールや量を園に伝える
- 家庭での離乳食作りの進み具合を定期的に報告する
- 卵黄など食物アレルギーの可能性がある食材の取り入れ状況を伝える
- アレルギー症状が出たことがある場合は特に注意して対応を依頼する
- 栄養バランスなどについて確認する
保育園での離乳食に関しても、家庭での離乳食作りとしっかり連携して食物アレルギーや栄養面などに気をつけて進めていくことが大切です。
保育園と家庭で同じスケジュールで進めることで、赤ちゃんも混乱せずに離乳食に慣れていけます。また、保育園で使用しているベビーフードの情報も参考にすると、家庭での料理の幅が広がるかもしれません。
6ヶ月からの離乳食は赤ちゃんの様子をみて
生後6ヶ月からの離乳食開始を、赤ちゃんの様子にあわせて進めているようです。離乳食作りがなかなか進まないときは、無理をせず一旦お休みをしたり食べやすくなる工夫をしてみたりするとよいでしょう。
製氷機を活用した時短テクニックや、ベビーフードを上手に取り入れた料理など、様々な工夫を取り入れながら、赤ちゃんに合ったスケジュールで離乳食を進めていくことが大切です。
食物アレルギーや栄養面にも注意を払いながら、離乳食初期から離乳食中期へとゆっくり移行していきましょう。離乳食の時間を親子ともに楽しめるとよいですね。
※記事内で使用している参照内容は、2018年7月20日作成、2024年7月9日に更新した記事になります。
※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。