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共働きをしている夫婦の年金について気になっているママやパパもいるかもしれません。今回の記事では、国民年金や厚生年金とはどういったものかや、正社員やパートなどの雇用形態によって受け取る年金に違いがあるのか、共働き夫婦が将来のために意識していることを、ママやパパたちの体験談を交えてご紹介します。
共働き夫婦が年金について気になること
共働きをしている夫婦は、年金についてどのように考えているのでしょう。ママやパパたちに気になっていることを聞いてみました。
40代パパ
30代ママ
私たち夫婦はそれぞれの会社で厚生年金保険に加入しているのですが、将来は二人とももらえるのかどうかを知りたいです。私の分の年金は私がもらえるのか、夫婦まとめてもらうのかが気になります。
共働きをしているママやパパは、将来どのくらいの年金を受け取ることができるのかや、夫婦それぞれが自分の年金を受け取ることができるのかなどが気になっているようです。年金の受給額は加入している年金によって異なることもあるかもしれません。
そこで今回は、共働き夫婦の年金についてお伝えします。
国民年金と厚生年金
日本年金機構の資料によると、年金には国民年金と厚生年金保険とがあるようです。2つの年金の加入条件や給付についてまとめてみました。
国民年金とは
国民年金とは日本国内に住む20歳から60歳までの方が加入する年金で、自営業者や学生、農業や漁業に従事している方が第1号被保険者としてその対象となるようです。国民年金の保険料は自分で納めることになっており、第1号被保険者に扶養されている配偶者も保険料を自分で納めることになるそうです。
なお、厚生年金保険に加入している配偶者に扶養されている場合は、国民年金の第3号被保険者となり、保険料を自分で納める必要はないようです。
厚生年金とは
厚生年金とは厚生年金保険の適用を受ける事業所に勤務する方が加入する年金で、会社員や一定の要件を満たすパート勤務の方、公務員などが対象となっているようです。日本年金機構の資料には、厚生年金保険に加入している事業所に常時使用される70歳未満の方は、国籍や性別、年金の受給の有無に関わらず、厚生年金保険の被保険者となると記載されています。
試用期間中であっても、報酬が支払われる場合は使用関係が認められることとなるため、厚生年金保険への加入ができるようです。
共働き夫婦が受け取る年金は?
共働き夫婦は、将来どのように年金を受け取ることになるのでしょう。日本年金機構の資料をまとめてみました。
夫婦ともに厚生年金保険に加入している場合
日本年金機構の資料によると、厚生年金保険の保険料は毎月の給与と賞与に共通の保険料率をかけて計算されるようです。また、保険料は事業主と被保険者が半分ずつ負担することになっています。
将来受け取る年金は老齢年金と言われ、厚生年金保険に加入していた方は老齢基礎年金と老齢厚生年金の両方を受け取ることができるようです。年金は1人1年金となっており、共働き夫婦の場合は、それぞれが自分の年金を受け取ることになります。
なお、老齢厚生年金の受給には資格が必要となっており、資格を得るためには被保険者期間が1年以上あるなどの条件があるようです。
夫婦の厚生年金保険の保険料が異なる場合
将来受け取ることのできる厚生年金は、事業所に勤務していた年数や所得によって決まるので、共働きの夫婦の場合も支払った保険料にあわせて受取金額が異なることになるようです。日本年金機構の資料にあるように、基礎年金は夫婦ともに同じ金額になりますが、上乗せされる老齢厚生年金の受給額は報酬月額によって変わってくるようなので、合計金額も異なることになります。
受給額について知りたい場合は、日本年金機構のねんきんネット内で利用できる「年金見込額の試算」を利用してみるとよいかもしれません。
夫婦どちらかが国民年金の場合
パート勤務などで配偶者の扶養になっている場合や、事業所で厚生年金保険に加入していない場合は、第1号被保険者または第3号被保険者となるようです。20歳から厚生年金保険に一度も加入していない場合、将来受け取る年金は老齢基礎年金のみになります。
夫婦の場合も年金はそれぞれが受給することとなるので、厚生年金保険に加入している方は基礎年金と厚生年金の両方を受け取り、パート勤務などで国民年金に加入していた方は基礎年金のみとなるようです。ただし、厚生年金保険に加入していた期間が1年以上ある場合は、支払った保険料分の厚生年金を上乗せして受け取ることになります。
共働き夫婦が意識していること
共働きの夫婦はどのようなことを意識しながら働いているのでしょう。ママやパパたちに年金関係で心がけていることを聞いてみました。
将来のことを考えて働き方を選ぶ
40代ママ
私たちは将来ゆとりのある生活をしたいので、できるだけ長く共働きをしようと考えています。働いた年数や報酬月額によって定年後の年金受給額に違いがあるようなので、子育てや家事を二人で協力して働き続けようと話しあいました。
子育てをしながら共働きをすることは大変かもしれませんが、夫婦で協力して仕事を続けようと考えているママやパパもいるようです。ママのなかには、出産後はパートで働いていたけれど、子どもが小学生になったタイミングで正社員となり、将来のために厚生年金保険に加入したという声もありました。
年金以外の貯蓄も考える
40代パパ
夫婦で共働きをしていますが、退職後の年金受給額がわからないので、年金だけに頼らずに生活できるように貯蓄もしています。将来に備えて計画的な貯蓄を心がけようと夫婦で相談しました。
共働きをしながら、さらに貯蓄もしようと心がけているパパがいました。子どものためや自分たち夫婦の豊かな老後のために、長い年月をかけて計画的に貯蓄をしておくことで、定年を迎えたときに2人で楽しい生活ができるかもしれません。
夫婦で年金のことまで考えて働こう
共働きをしている夫婦が将来受け取ることができる年金は、厚生年金保険に加入していた期間やそのときの報酬月額によって決まるようです。パート勤務で国民年金に加入した期間がある場合、年金受給額は基礎年金と厚生年金保険に加入していた期間分をあわせた金額になるそうなので、気になる場合はねんきんネットなどで調べてみるとよいかもしれません。
夫婦で年金受給額や老後に必要な貯蓄などについて話しあいながら、働き方を考えることができるとよいですね。
※記事内で使用している参照内容は、2019年12月6日時点で作成した記事になります。
毎月の給料から年金保険料を引かれているようですが、将来いくらもらえるのかが気になっています。会社が支払ってくれている分もあるそうなので、生活に困らないくらいはもらえるのでしょうか。