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安産祈願の初穂料は誰が出す?お宮参りや厄払いなどシーン毎の相場や金額相場など
お宮参りなどで初穂料を納める機会がある場合、金額の相場や誰が支払うかなどが気になる方もいるかもしれません。今回の記事では、お宮参りや安産祈願、厄払いなどシーン毎に納めた初穂料の相場や、初穂料を用意するときに使うのし袋について体験談を交えて紹介します。また、帯祝いなど関連する行事や初穂料のほかにかかる費用についても触れていきます。
神社に支払う初穂料とは?玉串料との違い
お宮参りや安産祈願など、神社で祝詞をあげてもらったり祈祷をしてもらったりするときに、謝礼として納めるお金のことを初穂料と呼ぶようです。祈願する内容に応じて初穂料の相場を知りたい方もいるかもしれません。
なお、初穂料は玉串料や祈願料・祈祷料金とも呼ばれることがあります。玉串料と初穂料は似ていますが、厳密には異なります。玉串料は神社での参拝時に、玉串を奉納する際に納める費用です。一方、初穂料は祈祷や祈願など、特定の行事の際に納める料金です。
安産祈願やお宮参り、厄払いなどの際に支払う祈願料や祈祷料金が初穂料にあたります。どちらかというと安産祈願やお宮参りといった慶事には「初穂料」を使うことが多いようですが、玉串料でも問題はないようです。一般的には両者を混同して使用することも多く、神社によっては明確に区別していない場合もあります。
行事別、初穂料の相場
お宮参りや安産祈願、厄払いなど、祈願するシーンが違うと初穂料の相場も変わってくるのか気になる方もいるかもしれません。実際にそれぞれのシーンで納めた初穂料について経験者に聞いてみました。
安産祈願
「戌の日に安産祈願と帯祝いをしたとき、初穂料はどのくらい包めばよいのかと思い、事前に神社のホームページで確認してみました。ご祈祷とお守りをいただいて5千円を納めました」(20代ママ)
「安産祈願をしてもらった神社の初穂料は、ご祈祷のみの場合とお守りや腹帯がセットになった場合で料金が違うようでした。お守りや腹帯をいただく場合は、7千円でした」(30代ママ)
安産祈願の初穂料は、帯祝いなど祈願料だけの場合と、腹帯やお守りなどを授与される場合とで金額が変わってくる神社もあるようです。祈願してもらう神社のホームページで調べたり、直接問いあわせたりするなどして、事前に確認しておくと安心かもしれませんね。
お宮参り
「同じ神社でお宮参りをしたことのある親戚に、初穂料は5千円からと教えてもらいました。私と旦那に加え両家の祖父母と大勢でお参りに行ったので、1万円を初穂料として納めました」(30代ママ)
「お宮参りの初穂料はお気持ちでと言われました。ママ友に相談したり旦那と話しあったりして、5千円を納めることにしました」(20代ママ)
お宮参りのときの初穂料は、5千円から1万円程が相場だと考えて金額を決めた方もいるようです。縁起物やお守りなどをいただく場合は、少し多めに包んだという声もありました。
厄払い
「赤ちゃんがほしいと思い始めた頃、ちょうど厄年にあたる年だったので、厄払いをしてもらおうと考えました。初穂料は神社で確認して3千円を納め、ご祈祷後にお札をいただきました」(30代ママ)
「親戚の不幸や子どものケガなど、嫌なことが続いたときに厄払いをお願いしました。神社で確認すると初穂料は5千円からとなっていました」(40代ママ)
厄払いの場合、初穂料の相場は3千円や5千円からという神社があるようです。いただく御札の種類や授与品によって、1万円を支払ったことがあるという声もありました。
初穂料は誰が支払った?
お宮参りなど祈願内容や参加する家族によって、初穂料を支払う人が違ってくるのか気になるかもしれません。初穂料を誰が負担したかや、理由について聞いてみました。
パパママが支払った
「娘のお宮参りをしたとき、両家の祖父母が参加しました。初穂料をどちらかが負担するとお互い気を使うかもしれないと思い、私たち夫婦で負担しました」(30代ママ)
「安産祈願の初穂料は事前にのし袋などの用意のこともあったので、自分たちで支払いました。その分、ご祈祷の後の食事代を義両親が出してくれました」(20代ママ)
初穂料を自分たちで支払った夫婦もいるようです。のし袋など事前の準備のことなども考えると、自分たちで負担するとスムーズかもしれませんね。
「安産祈願のとき、孫が無事に生まれることを祈願して娘の祖父母である義両親が初穂料を負担したいと言ってくれました。気持ちが嬉しかったのでお願いすることにしました」(20代ママ)
赤ちゃんの祖父母が初穂料を支払う場合もあるようです。赤ちゃんのお宮参りのとき、両家にとって初孫だったのでお互いが負担すると言ってくれ、両家で折半してもらったという声もありました。
地域の風習にあわせた
「地域の風習で、安産祈願のときの初穂料は私の両親が負担しました。赤ちゃんが生まれたあとのお宮参りでは、義両親が負担してくれました」(30代ママ)
地域の風習がある場合は、それにあわせて初穂料を支払う人を決めていたという方もいるようです。初穂料は夫方が出す風習の地域だったので、安産祈願とお宮参りのときはいっしょに来てもらった義両親に出してもらったという声もありました。
初穂料を入れるのし袋のマナー
初穂料を包むのし袋を用意するとき、のし袋の種類や名前の書き方などが気になるかもしれません。のし袋をどのように準備していたのかをママたちに聞いてみました。
のし袋の種類
「何度あってもおめでたいお祝いごとに使うのし袋は蝶結びの水引のものがよいと聞きいたので、安産祈願やお宮参りのときには紅白の蝶結びの水引がついたのし袋を用意しました」(20代ママ)
「旦那の厄払いのときはどのような種類ののし袋を使うか迷ったのですが、ご祈祷の謝礼として納めるので蝶結びの水引がよいと母に教えてもらい、紅白の蝶結びのものを準備しました」(30代ママ)
安産祈願やお宮参り、厄払いの初穂料に紅白の蝶結びの水引を用意した方もいるようです。水引の形によって使われるシーンが変わってくることもあるかもしれないので事前にどの種類を使うか確認しながら用意できるとよいかもしれませんね。なお、出産祝いの際には祝儀袋を使用することが一般的です。
名前や金額の書き方
「安産祈願のとき、のし袋の表書きは『御初穂料』とし、旦那と私の氏名を並べて書きました。中袋の表側に旧字の金額、裏側に住所氏名を記入しました」(30代ママ)
「お宮参りの初穂料では、表書きの上段に『御初穂料』と書き、下段に書く氏名はご祈祷を受ける娘の名前を書きました。読みやすいようにふりがなも記入しておきました」(30代ママ)
のし袋の表書きには、「御初穂料」と書き、ご祈祷を受ける本人の氏名をフルネームで記入しているようです。中袋があるのし袋では、中袋の表側に旧字で金額を、裏側に住所と氏名を記入するとよいかもしれません。中袋のないタイプののし袋では、金額を裏側の住所の前に書いたという声もありました。
用意するお札について
「初穂料に使うお金は、お祝いごとや御礼として支払うものなのでなるべくきれいなものがよいと思い、新札を用意しました」(30代ママ)
初穂料として納めるお札を、新札で用意した方もいるようです。のし袋に入れるときには、お札の人物像が描かれた表側をのし袋の表と揃え、出したときに人物像が上側にくるように入れたという声もありました。
安産祈願やお宮参りで初穂料以外にかかる費用
安産祈願の際には、初穂料以外にもさまざまな出費がかかることがあります。ここでは、主な出費項目とその概要について、体験談を交えて紹介します。
写真スタジオでの家族写真撮影
「安産祈願の際、旦那が思い出に残る記念写真を撮りたいと話していたので、写真スタジオを利用しました。着物や衣装のレンタルも含めて、記念写真撮影料は3万円ほどかかりましたが、マナーに配慮した衣装選びも大切だと感じました」(30代ママ)
写真スタジオでの撮影は、専門的な照明や背景を使用できるため、高品質な写真を残せます。着物レンタルや衣装代も含めて予算を立てることが重要です。また、写真スタジオによっては安産祈願に特化したプランを用意していることもあるので、事前に確認するとよいでしょう。
出張撮影による神社や屋外での写真撮影
「お宮参りを行った神社で出張撮影をお願いしました。旦那の提案で、神社の雰囲気を背景に自然な表情を撮影でき、記念写真撮影を含めた写真撮影料は2万5千円でした。娘と義両親との実家写真も一緒に撮れて、家族でよい思い出になりました」(20代ママ)
出張撮影は、神社の厳かな雰囲気や自然な表情を捉えられるメリットがあります。写真撮影の費用は写真スタジオよりも抑えられることが多いですが、神社での撮影や実家写真の撮影、また食事会の撮影など移動がある場合は、撮影料とは別に現地までの交通費を含めたカメラマンの移動にかかる費用なども負担するケースが多いでしょう。
また、出張撮影では事前に撮影場所の下見をし、神社の許可を得ることも忘れずに行いましょう。天候への配慮も必要かもしれません。
衣装
「安産祈願では、着物を着たいと思い着物レンタルを利用しました。費用は1万円ほどでしたが、着付けも含まれていたので安心でした。娘の帯祝いと一緒に行ったので、家族で統一感のある衣装選びを心がけました」(30代ママ)
安産祈願の際の衣装は、着物やワンピースなどさまざまです。着物レンタルを利用する場合は、着付けや小物込みのプランを選ぶと便利です。また、帯祝いと同時に行う場合は、家族で色や柄を合わせるなど、記念写真映えする衣装選びを心がけるとよいでしょう。
食事会
「安産祈願後に、旦那と家族や親戚を交えて食事会を開きました。食事代は1人5千円程度でしたが、義両親が出産祝いとして一部負担してくれたのでありがたかったです」(20代ママ)
安産祈願後の食事会は、家族や親戚との絆を深めるよい機会となります。食事代の負担方法は家族間で事前に相談し、全員が気持ちよく参加できるようにしましょう。また、妊婦さんの体調を考慮して、長時間にならないよう配慮することも大切です。
これらの出費は、安産祈願という大切な行事の思い出作りにつながります。家族で相談しながら予算を立て、楽しみながら準備を進めていくとよいでしょう。また、出産後のお宮参りや出産祝いの際にも同様の出費が考えられるので、長期的な視点で計画を立てることをおすすめします。
初穂料は相場やマナーを考えながら用意しよう
お宮参りや安産祈願、厄払いなどの初穂料の相場は、それぞれのシーンや神社によっても違う場合もあるようです。記念写真撮影や食事会、着物レンタルなどを検討する場合は、撮影料なども含めてトータルでかかる費用が多くなることも考えて計画を立てましょう。
また、初穂料や玉串料などの祈願料・祈祷料金を納める際は、のし袋や納め方などのマナーも忘れずに確認するようにしましょう。祝儀袋などのマナーも確認してしっかり対応できるとよいですね。
実際は、義両親などからかかる費用を負担してもらうこともあるかもしれません。その場合はあまり固辞せず素直に受け入れて、その分、食事会を開いて食事代を夫婦で負担したり、写真スタジオや出張撮影などで撮影した実家写真や家族写真をプレゼントしたりすることで、お礼するようにできると家族間のマナーとしてもスマートかもしれません。
祈祷料金の金額は、神社から「お気持ちで」と言われたときは、授与されるものの有無などを考えながら、包む金額を決められるとよいかもしれません。初穂料を入れるのし袋とあわせて、マナーを守って神社に納める初穂料を用意できるとよいですね。