子どもの主体性を育むには「やってみたい」のサインを見逃さないこと<実践編>
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「主体性が大切」という話を教育現場でよく聞きますが、 子どもの主体性を育むために家庭でできることはあるのでしょうか。今回の記事では主体性を育む保育園にお邪魔して食事の様子を取材しました。合わせて保育士さんたちにも話を聞きました。
子どもの「できた!」に共感すると行動が変わる?
今回は、子どもたちが自分の未来を切り拓く力を育むための「主体性」を大切にする保育を実践しているララランド横浜伊勢崎保育園の先生にその保育内容についてインタビューをしてきました。
主体性を育むことは、「難しいことではなく、ただ子どもをひとりの人として尊重して接すること」だといいます。
子どもに備わった力を信じる
――「子どもの主体性を育む」とはどういうことなのか、園での実践も含めておしえてください。
谷吉先生
大人なら、自分のことは自分で決めますが、子どもは親や先生が決めたレールを歩くしかない。でもそれはちょっとちがうのではないかと考えています。大人は「子どもだからできない」と思いがちですが、本来は大人も子ども関係なく「できる力」が備わっていると思います。
そんな子どもの力を信じて引き出すように日々子どもたちと接しています。「主体性とは何か」と難しいことを考えるのではなく、シンプルに子どもが自分でできることを支えていこうという考え方を実践しています。
上から目線ではなく、横から同じ高さの目線で
――具体的にどのようなコミュニケーションをしていますか。
谷吉先生
ひたすら子どもの声を聞きます。まだ言葉を発していない子にも心の声があるので、「この子はなにを考えているのだろう」ということを常に見て、聞くようにしています。
その中で共感は特に大切にしています。子どもだから「ごはん食べられてすごいね」ではなく、ひとりの人として共感して自然に出てくる言葉を伝えています。
菊地先生
上からなにかを教えるという感じではなく、横並びの横目線で子どものことを見ています。
成功するまでの「失敗体験」の大切さ
――子どもの主体性やチャレンジ精神を育むために大切なこととは。
谷吉先生
子どもがいかにたくさんの失敗体験ができるかを大切にしています。あまりにも高い壁だと心が折れてしまって手を出さなくなってしまいますが、スモールステップを準備してあげると、必ず壁を超えられるようになります。
それも子どもが自分から動くまで待ちます。こちらから働きかけて無理にやらせなくても、子どもは自分の失敗体験を理解して、それを自然に越えようとします。
菊地先生
成功までの過程で、がんばったところはちゃんと認めるようにしています。
谷吉先生
子どもの「やってみたい」「やってみよう」というサインを見逃さないことが大切です。そうやって失敗を経て成功体験をした子どものうれしそうな「できた!」は、必ず次のチャンレンジにつながります。
これを無理やりさせるのではなく、子どもが自発的にやることが大事なので、あえて終わらせずにつながりを持ち続け、そのタイミングを待ちます。
保育園給食で「納豆」にチャレンジしてみたら...?
「ララランド横浜伊勢崎保育園」の給食に「とろっ豆」を出しました。子どもでも開けやすい「パキッ!とたれ」が特徴の「とろっ豆」で、子どもたちが納豆を自分で開けて混ぜることにチャレンジします。
谷吉先生
園内で「とろっ豆」を見かけた2歳児クラスの子に「これ知ってる!パキッとするやつでしょ」と声をかけられました。その子は自分で混ぜているのかもしれません。
本当はそういう風にやらせてあげたらいいと思いますが、忙しい毎日だとどうしても大人がやった方が早いとなってしまいがちですよね。
チャレンジが「できた」と「おいしい」の成功体験に
自分でたれを入れて納豆を準備することで成功体験をした子どもたちは、「できた!」と「おいしい!」を同時に経験することができました。
谷吉先生
成功体験の道筋として「一度自分でやらせてみる」のは大切です。この「パキッ!とたれ」はいいきっかけになるかもしれません。
菊地先生
気軽に成功体験をさせてあげられますね。
チャレンジの結果「おいしい」という報酬が得られることで、次は子どもが自分で納豆を準備して食べられるような成長を見せてくれるかもしれません。
納豆を食べることが楽しくなる!「とろっ豆」の魅力とは
「とろっ豆」は子育て中のご家庭でも食卓に出しやすい納豆です。子どもにもママ・パパにもうれしい工夫があります。
子どもが自分で準備できる「パキッ!とたれ」
納豆の後片付けの大変さを想像して、ついママやパパが納豆にたれを混ぜるなどの準備をしがちですが、「パキッ!とたれ」はフィルムやたれ袋がないので、子どもでも簡単に楽しく納豆の準備ができます。
とろけるくらいやわらかい「ふわとろ」食感
「とろっ豆」はとろけるくらいやわらかい豆とふわふわの糸引きの「ふわとろ」食感が特徴で、ご飯によく合います。
谷吉先生
大豆製品は園の給食にも毎日入れるようにしています。納豆は気軽にとれるタンパク質なので食べているご家庭も多く、連絡帳で納豆ごはんというメニューをよく見かけます。
動画で見る子どもたちの主体性
実際の子どもたちの様子は、こちらの動画から見ることができます。
「とろっ豆」を毎日の食卓に
「とろっ豆」は子どもにもおいしく食べやすいので、子育て中のご家庭にぴったりの納豆です。おいしいだけでなく、子どもが自分で準備することで「できた」と「おいしい」という喜びを同時に味わうことができます。
毎日の食卓で「とろっ豆」を楽しく味わってみてはいかがでしょうか。
※「金のつぶ」「とろっ豆」「パキッ!とたれ」「ふわとろ」は、(株)Mizkan Holdingsの登録商標または商標です。