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【調査】もらったお年玉どうしてる?令和のお年玉事情
子どもにとってお正月最大の楽しみはなんといっても「お年玉」。そしてもらったお年玉、みなさんはどうしていますか?そこでKIDSNA編集部では0歳~小学生のお子さんを持つ保護者の方に、自身の子ども時代と比較しながら、お子さんの「お年玉の使い道」についてアンケート調査を実施しました。
冬休みは、子どもにとって夏休みにも勝る嬉しい季節。
サンタプレゼントにはじまり、お正月にもらえるお年玉は、普段のお小遣いに比べて大金です。しかも、年齢と共にその金額もあがっていく嬉しい臨時収入の半面、大人にとっては痛い出費の時期でもあります。
また、親にとっては、いただいた大金をどのように管理し、どう子どもに使わせるかもちょっと悩みどころ。そんなご家庭も多いのではないでしょうか。
2021年12月に住信SBIネット銀行が個人顧客3,211人を対象に行ったインタネットアンケートによると、お年玉をあげる予定と回答した方は、全体の61.4%で金額は平均26,206円。コロナ禍もあり、前年度比で金額は横ばいでした。
コロナ禍で「お年玉の使い道」に変化の兆し?キャッシュレス化、投資信託、株運用
新型コロナウィルスの影響もあり、回答者の4割以上が例年とは異なる年末年始を過ごしたこともあり、お年玉をあげる人の割合が低く、また一方でお年玉の「キャッシュレス化」と「投資信託」「株」といった「お年玉」の在り方と運用方法に変化の兆しが見え始めていると住信SBIネット銀行は調査結果を総括しています。
親子でこんなに違う?「お年玉の使い道」でわかる日本経済と社会変化
KIDSNA編集部ではこの結果を受け、0歳児~小学生を育てる保護者を対象に、自身の子ども時代と今を比較しながらお年玉の使い道についてアンケートを実施しました。
ママパパ世代は「預貯金」のほかに「好きなものを購入」「全額親に譲渡」も
Question1:自分がこどものころ、もらったお年玉はどうしていましたか?
Anser:預貯金の中でも、最も多い「自分で管理して全額貯金」(26.4%)と回答した方の理由として次のようなことが考えられます。
30代 子ども6歳4歳
30代 子ども6歳
自分用口座を親が開設してくれており、大きくなってから自分で収支管理をしました
50代 子ども11歳
親に自分で管理するように言われました
また、「親が貯金をして後に戻ってきた」(24.5%)と回答された方の理由は以下の通りです。
30代 子ども7歳5歳
親戚付き合いが多く、子どもが使うには高額であったことが貯金理由だったと思います
30代 子ども0歳
銀行預金の金利が高い時代の名残だったのかもしれません
30代 子ども6歳
実家を出る際に「本当に必要なときに使いなさい」と渡されました
40代 子ども12歳と8歳
普段のお小遣いよりも高額なので貯金。銀行に預けることが安全な時代だったと思います
さらに、「親が預かって貯金、一部は小遣い」(15%)と答えた方の理由としては、
30代 子ども9歳7歳
お金の使い方を覚えさせることを目的にしていたと思います
30代 子ども11歳9歳
半分は使わせて、お金の計画性を学ばせていたようです
40代 子ども15歳12歳9歳
親に渡した分は教育資金、小遣い分は自分の好きなものを購入
40代 子ども14歳11歳7歳
子どもの欲しいものを購入した残りは貯金になっていたようです
また、その他の回答として「親が子どものお年玉を子どもための投資を行う」「不明」「戻ってはこなかったけれど、結婚や引っ越しの際に預けた以上に戻ってきた」などの回答もありました。
預貯金の管理方法として、子どもが幼少期には親が管理し、成長をともに自分で管理するようになったと回答する方が多かったです。
子どもたちのお年玉は多くが「預貯金」。「子どもが管理」と回答するママパパ世代も増加
Question2 自分の経験を踏まえてお子さんがもらったお年玉がどうしていますか?
Anser:「子どもに管理をさせている」(24%)と回答した方の理由として次のようなことが考えられます。
30代 子ども13歳10歳
自分のことは自分でできるように管理してもらい、無駄遣いすることも学びと考えています
40代 子ども11歳6歳
自分で管理させる意図が親にあったので、自分も同じように子どもに管理させています
50代 子ども12歳
幼稚園のころからお金の管理はすべて自分でするように教育されており、金銭感覚が身についたので、同じ経験をと思っています
「すべて親が預かって貯金している」(34%)と回答した方の多くが比較的、お子さんが小さいという傾向があります。
30代 子ども6歳
お小遣いをあげているのと、あげたそばから使って行く様子を見ると大金はまだ好きに使っていいとは言えません
30代 子ども6歳4歳2歳
まだ小さいのでお年玉についても教えていません。10歳くらいになったら銀行口座を作って子どもに管理をさせようと思っています
40代 子ども12歳8歳
お年玉と祝い金は通常の貯金とは分けて将来、全額渡す予定です。その際に、お金の使い方について話し合い、教育の一環にできればと考えています
また、「親が預かり、一部を貯金、一部をお小遣い」(32%)の回答も「子どもに管理をさせている」(24%)の回答に類似しており、お金教育が背景にありました。
30代 子ども6歳3歳
なんでも好きなものを買えるわけではないので、お金の概念を早期に身に着けてもらうためです
30代 子ども12歳7歳
お金の使い道をきちんと考えることを経験させるためです
子ども10歳
どのようにしたらお金が増えるのかを知ってほしいので一旦、親が預かり、買い物の楽しみもあるんで使うとき、金額を共有して自由にさせています
50代 子ども9歳
金銭感覚を養ってほしいので一部はお小遣い、そして将来のための貯金です
その他の回答として、もらったお年玉を一括「お小遣い年俸制」とするご家庭がありました。お年玉を年俸制にすることで、もらったお年玉を1年間どうやりくりするかを子どもに考えさせ、無駄遣いや失敗も含めてお金教育の一環と考えるようです。
さらに、「一部を子どもの小遣い、他は親が預かり投資」と回答された方の理由は、「自分が親にしてもらったことにくわえ、日本の預貯金が現状あまり意味がない」でした。
確かに、1980年代末期から1990年代初頭の日本中がバブル経済に湧きいた時代は、銀行にお金を預けるだけで10年で2倍近くに増え、株価や不動産価格が高騰を続けていましたが、今やほぼ金利ゼロ時代で預貯金をしてもお金を増やすことはできません。
いずれにしても、お金の価値をしっかりと学ぶためにも「お年玉を通じたお金教育」は親子で話し合う機会としても、絶好のチャンスです。
今年、2022年より高校の家庭科で「投資教育」が義務化されることもあり、金融教育に注目が集まっています。
お年玉をきっかけにお子さんと一緒に「お年玉」とどう向き合っていくべきなのか、「お年玉の使い道」を通じてぜひ親子で考える金融教育をはじめてみてはいかがでしょう。
【調査概要】
・対象:KIDSNA読者へアンケート調査を実施
・調査期間:2021年12月28日~2022年1月4日
・回答数:53人
<執筆:KIDSNA編集部>
子どものお金なので「使うことも貯めることも任せる」という親のスタンスでした