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親が感情的になるとうまく伝わらない、子どものしつけ。効果的な叱り方とは
保育園や幼稚園で子どもがお友達とうまくやっていけるか、生活習慣はどこまで身に着けておけばいいのかに不安を感じているパパやママは多いと思います。子どものしつけにはつい多くのことを求めてしまいがちですが「最低限このことを身につけておけば大丈夫」ということを考えてみました。
日常生活に必要な生活習慣
生活習慣、人間関係、集団生活において、小学校就学前にできていたら望ましい「しつけ」とはどのようなことなのでしょうか。
食事
給食の時間は決まっています(学校によって多少の違いはありますが、大体20分間のところが多いようです)。
園ではもう少し時間をかけてそれぞれのペースで食べられていたと思いますが、小学校では時間内に食べることが求められます。お箸を使って自分で食べるようにお家でも少しずつ練習しておくと良いでしょう。
排泄
幼稚園の時は、大便の後始末は手伝ってもらうという子もいるのではないでしょうか。
小学生になると手伝ってもらうことがむずかしいので、小学校入学前に1人でできるように練習しておきましょう。また、我慢せずに自分のタイミングで行けることも大切です。
衣服の着脱
体育の時間で体操着に着替える場面も出てきます。ボタン、ファスナーなどがついている服も1人で着替えることができるように日々の生活で習慣づけておきましょう。
人間関係で大切なこと
自分の名前・呼び方
小学校になるとフルネームで名前を呼ばれる機会も増えます。名前だけでなく、自分の苗字が分かりフルネームで言えるようにしておきましょう。 自分のことを「ぼく」、「わたし」と言う習慣もあるとよいですね。
また、親自身が常日頃からはっきり返事をしたり「ありがとう」と言葉で伝えることなど、ていねいに接していくことで子どももその姿勢が身につきます。
人の嫌がることはしない
当たり前のことかもしれませんが、新しい環境でお友達との関係をうまく築いていくためにとても大切です。
自分がされたらいやだと感じることをお友達にしない、相手を思う心や親切に接することの大切さを伝えていきましょう。
他人を心配する、助ける
お友達が困っているときに気づいて声をかける、ケガをしたときに助けてあげるなど、他人の気持ちを理解して寄り添うことや心配する気持ちを持てるようにしましょう。
パパやママがまず子どもや周りの人の気持ちを理解することを心がけることが大切です。
集団生活に必要な協調性
人の話を最後まで聞く
小学校の授業では、先生の話を聞く時間が多いです。
話の途中で自分の話をはじめたり、最後まで聞けない子どもには「まだ話の途中だよ。ママの話が終わったら次に聞くからね」と声をかけてあげましょう。
話している人の方に意識を向けて話を最後まで聞くことを日々トレーニングしておくといいですね。
集団行動のルール
小学校では授業がはじまり、みんなで一斉に行動する時間が多くなります。
自分勝手に行動するのではなく、協調性をもって生活できることが求められます。そのため、子どもが集団でいることの楽しさを感じられるようにルールを教えていくことは必要です。
友達と仲良く遊ぶ
園に比べて、小学校はより大きい社会集団になります。
約束や順番を守るなどの規律を守ってお友達との関係を築いていくことが、充実した小学校生活を送ることにつながるでしょう。
ご家庭での子どものしつけ
一緒に取り組む時間
子どものしつけは日々の積み重ねがとても大事です。
基本的な生活習慣は、はじめは1人でできなくてもやり方を教えたり手伝い、大人がゆっくり関わり、時間を作ることできるようになります。まずは大人と一緒にじっくり取り組める時間を持ちましょう。
お手本を示す
子どもは大人が思っている以上に大人の姿を見ています。
親が率先してお手本となる良い姿を見せていくと、子どもも真似をして人とのかかわり方が身についていくと思います。あいさつや食事の時のマナーなど、大人が普段から意識をして行動していくことが大切です。
しつけが身につく叱り方
子どもがきちんとしつけを身につけるためには時には叱ることも大切です。しかし、感情的に叱っても子どもには伝わりません。子どもが分かるように短い言葉で落ち着いて伝えましょう。
また、どうしてそのことが必要なのか理由を説明してあげることがとても重要です。下記の記事も参考にしてくださいね。
基本を身につけておけば大丈夫
親には「小学校にあがる前にこんなことができていてほしい」という願いもあると思います。
でも、多くのことを心配して子どもにあれこれ求めてつめこむのではなく、子どもを信じて基本的な最低限度の生活習慣や態度を身につけておけば大丈夫だと思います。
大人が基本的な生活をていねいに積み重ねていくことが、子どものしつけに自然とつながるのかもしれませんね。