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未就学児の習い事の見直しについて。費用や注意点など
子どもの習い事について見直しを考えているご家庭もあるのではないでしょうか。今回の記事では、未就学児の習い事の費用や保護者の負担、子どもへの適正などを含めた習い事の見直しについて考えます。
子どもの習い事の現状について
子どもの将来のために習い事を通してさまざまな経験をさせたいと考えるママやパパは多いと思います。
小学校入学までに読み書き計算ができた方がよいのではないかと考えて勉強系の習い事や、芸術やスポーツを通して非認知能力を高めたいと考え教室やスクールに通うなど、習い事に関する考え方は多種多様です。
以前、KIDSNA編集部で習い事に関するママたちの声を集めてみると、習い事の数と時間帯について、「習い事は週に1、2回」「平日の夕方や休日など、時間帯は習い事によって異なる」などの回答がありました。
習い事の見直しのきっかけ
子どもの可能性や世界が広がる習い事ですが、さまざまなきっかけで習い事の見直しを考えることがあるようです。どのような理由で見直しを検討するのでしょうか。
進級や小学校入学のタイミング
3月や4月の卒園や進級を区切りとして、習い事を見直そうと考えるご家庭もあると思います。習い事のための時間や送迎の時間を割くことが難しくなったり、他に新しい習い事を始める上で費用の負担が大きくなるなどの理由が挙げられます。
習い事と子どもの適正
習い事の見直しを考えるきっかけとして「うちの子に合っていないのかも」「子どもが楽しそうじゃない」など習い事との相性や適正もあるのではないでしょうか。
習い事への事前のイメージと実際の内容に大きなずれがあったり、集団での習い事なら他の子との相性などさまざまな要因が考えられます。
習い事に対する保護者の負担
習い事の送迎の時間に合わせて仕事を早退したり、週末に時間を作ることが難しい状況になって、習い事の見直しを検討するご家庭もあると思います。
「子どもが好きな習い事ならどうにか調整したい」というママやパパがほとんどだと思いますが、子どもが自分から進んで行きたがらない習い事の場合は、そのまま辞める選択肢を取ることもあるのではないでしょうか。
習い事にかかる費用(月額)
習い事を見直す際の大きな理由として、習い事にかかる費用の問題もあると思います。
ママたちの声
未就学児のおもな習い事の費用(月謝)について、先出の記事では以下のような声がありました。
・スイミング
ママA
ママB
バス送迎費も含めて8,000円
・ピアノ
ママC
グループレッスンで5,000円
ママD
個人レッスンで8,000円。レッスン内容によって少しずつ月謝が上がる
・英語
ママE
対面、オンラインレッスンのハイブリッドで8,000円
幼稚園児の「学校外活動費」
文部科学省の資料によると、3〜5歳の幼稚園児の「補助学習費」は以下のような内訳になっています。
家庭内学習費
公立幼稚園 8,982円
私立幼稚園 11,881円
通信教育・家庭教師費
公立幼稚園 8,404円
私立幼稚園 11,969円
学習塾費
公立幼稚園 11,621円
私立幼稚園 17,636円
公立/私立の違いを見ると、公立幼稚園では「補助学習費」への支出が高いのに対して、私立幼稚園では「その他の学校外活動費」(体験活動や習い事などの経費)、「スポーツ、レクリエーション活動」に対する支出が最も多いという結果が出ています。
習い事を見直す場合、子どもにどう話したらいい?
習い事の見直しにはさまざまな理由がありますが、子どもときちんと話しておくことが大切です。
時間や費用を割くことが難しくなった場合は
「本当は続けてあげさせたいけれど、他の習い事があるから難しくなったね」
「○○の習い事と●●の習い事、どっちが好きかな?これからも続けられそうな方だけにしようか」
「自由な時間があったら家族でお出かけできてママもうれしいから、習い事を2つに絞ってみる?」
など、ママやパパの気持ちを交えつつ子どもの意向を聞くと、子どもは習い事を見直す理由が理解できると思います。
先生やお友だちとのお別れがさみしくなってしまう場合もあるので、子どもと一緒に最後のあいさつなどができたら心の整理もしやすいのではないでしょうか。
逆に習い事を新たに始める場合も「小学校に入学したら計算ができた方がいいからこの教室に通ってみようか」「○○ちゃんがこの前これが好きだって言っていたから、体験教室に行ってみる?」など、子どもの気持ちを汲み取りつつ始めるのがよいでしょう。
習い事を見直した体験談
最後にママたちの体験談をご紹介します。どのようなタイミングで習い事の見直しを考え、どのように対処したのでしょうか。
体験談
子どもが小学校に入学するタイミングで、それまで通っていたサッカースクールをやめて、地域の少年サッカーチームに入団しました。地域やコミュニティのつながりの中でのびのびとスポーツに打ち込んでほしかったからです。
体験談
保育園の年中から娘にピアノを習わせていたのですが、年長になってバレエを習い始めると、ピアノとバレエ両方の月謝と、発表会などの費用を捻出することが難しくなってきました。
他の学習系の習い事もしていたので娘ともよく話し合い、ピアノはそこまで好きじゃないとのことだったので見直すことになりました。
体験談
小学校低学年の引っ越しのタイミングでダンスの習い事を辞めました。息子がダンスを続けたがったので引っ越し先で教室を探したのですが、なかなかよさそうな教室が見つからず、そのうち自分で他のスポーツをしてみたいと言い出して、そちらに通うようになりました。
習い事の見直しは、子どもの気持ちに寄り添って
習い事を見直すことで有意義に時間が使えるようになったり、その分の費用で子どもが新しく挑戦したいことを始めるきっかけになることがあります。
同時に、それまでの習い事での思い出もあるので、子どもの気持ちに寄り添いながら少し時間をかけて見直すことが大切なのではないでしょうか。
新学期が始まる4月や夏休み、年末年始のタイミングは比較的習い事の見直しを検討しやすい時期かもしれません。じっくり時間をかけて、習い事を見直すメリットとデメリットを検討するとよいでしょう。
子どもが本当に夢中になって楽しめる習い事が見つかるとよいですね。
月5,000円から始まって級が上がると6,000円になった