『すべての奇跡に、おめでとう。』パンパースが「おめでとう」を届けるわけ

『すべての奇跡に、おめでとう。』パンパースが「おめでとう」を届けるわけ

プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社(以下P&G)の、乳幼児用紙おむつブランド「パンパース」は、低出生体重児とその家族を支援する「ちいさな奇跡に、いちばんの贈り物を」キャンペーンの一環として、パンパ―ス公式YouTubeチャンネルにて、WEB限定ムービー『すべての奇跡に、おめでとう。』を公開。そこで今回、キャンペーンやムービーに対する想いをパンパース シニア コミュニケーションズ マネージャー 武田佑介さんにお伺いしました。

出産を乗り越えたママと生まれてきたすべての奇跡に「おめでとう」と伝えたい

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WEB限定ムービー『すべての奇跡に、おめでとう。』

ーームービー『すべての奇跡に、おめでとう。』を制作するきっかけは何ですか?

皆さんは”低出生体重児”という赤ちゃんをご存じでしょうか?厚生労働省人口動態統計で低体重とは、出生時体重2500g未満を指し、現在、出産された方々の約10人に1人の赤ちゃんが低体重で生まれています。

低出生体重児を出産したママの中には、出産報告をしたときに「おめでとう」と言われないことがあるとNICUの医師・看護師の方々から話に聞きました。

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2020年実施の低体重の赤ちゃんの出産経験があるママを対象に出産直後の心境や家族・友人の反応についての調査。赤ちゃんがNICU入院中に出産報告をしたときに「おめでとう」と言われないことがあったと回答したママは、全体のうち46.6%となり(n=206)、特に、赤ちゃんが1500g未満の極低体重で生まれた場合においては、73.1%(n=26)にも及ぶ。

低出生体重児の出産に対して、ママにどう言葉をかければいいかわからず、周りは「おつかれ様」や「大丈夫?」のような労いの言葉をかけます。

ですが実際のママの気持ちとしては「おめでとう」と言ってもらいたいのではないか。労いの言葉は優しさから出た言葉だと思いますが、それがママと周りの「やさしさのすれ違い」を生んでいると思いました。

この「やさしさのすれ違い」を解消することがムービーの制作のきっかけになっています。

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武田佑介(たけだ・ゆうすけ)/パンパース シニア コミュニケーションズ マネージャー。2017年P&G入社。入社当初は、企業広報を担当。その後、ホームケアを担当し、現在日本のベビーケア・フェミニンケアのシニア コミュニケーションズ マネージャーを務める。

子育てのダイバーシティーを応援する

ーーやさしさがあるからこそコミュニケーションがすれ違うのですね。

2020年1月からパンパースは「あなたらしい子育てが、いちばん。」プロジェクトを立ちあげて、その中のキャンペーンとして「ちいさな奇跡に、いちばんの贈り物を」を行っています。

パンパースではママやパパ、家族それぞれの子育てが一番であってほしいと考え、子育てのダイバーシティーを応援する活動を行ってきました。

決まった子育ての姿が正しいと思われている方もいらっしゃるかと思います。しかし赤ちゃんが幸せでありママとパパもストレスがない子育てができることが、正しい子育てのあり方ではないでしょうか?

遠慮や気遣いをすることもやさしさですが、産まれてきた子やママに向き合い、出産を祝福することもコミュニケーションとして大切だと思います。

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ーー『すべての奇跡に、おめでとう。』で実際にママに対して「おめでとう」と伝えるパパの姿が印象的ですが、印象に残ったシーンはありますか?

一組のママとパパが産後のことを思い返しているシーンはとても印象に残りました。

ママが「パパにすぐ、子どもを抱かせてあげられなくて申し訳ない」と涙ながらに思い返しています。そんなママの様子を見ながらパパは「赤ちゃんが早く生まれたことにはきっと意味がある。ママは自分で抱え込んでいたけれど、ママのせいだと思ったことは一度もない。」と声をかけていました。

このパパの「早く生まれたことには意味がある」という言葉が、自分を責め続けているママを支え、希望を持たせる言葉だと感じとても印象に残っています。

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ムービーのラストシーン

パンパースはこのムービーを通して、低体重で生まれた赤ちゃんとママとパパに対してエールを送るとともに赤ちゃんとママを心配する周囲の気遣いと、みんなに気を遣わせたくないというママの想いから起こる「やさしいすれ違い」をなくしたいと思っています。

ーームービーを見られた方からの反応はありましたか?

今回のキャンペーンではキャンペーンに関連するツイートをリツイートすると、1リツイートにつき10円が日本母乳バンク協会に寄付されるキャンペーンを実施しています。

現在、6000件以上のリツイートがあるのですが、コメントが「低出生体重児のママを支援したい」や「低出生体重児の取り巻く環境のことを知ることができ良かった」などのポジティブな反応が寄せられています。

このように日本母乳バンク協会やムービーを見られた方など、多くの人々に興味を持っていただき、多方面から子育てのダイバーシティーを実現するべく支援をしていきたいです。

また今回のキャンペーンに限らず、パンパースでは低出生体重児の子育てを始め、様々な子育てを尊重し支援していきたいと思っています。もちろん、引き続き、製品を通して赤ちゃんの健やかな成長を応援するためにもおむつの開発に力を入れていきたいと思っています。

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キャンペーン詳細

WEBムービー概要

【タイトル】 『すべての奇跡に、おめでとう。』

【公開開始日】 2020 年 11 月 17 日(火)

【公開先】 パンパース公式 YouTube チャンネル :https://youtu.be/zqC47am_lQc

パンパース公式サイト : https://campaign.pampers.jp/watashirashii-kosodate 


低出生体重児のママに関する調査

パンパースは、WEB限定ムービー『すべての奇跡に、おめでとう。』を制作するにあたり、低体重の赤ちゃんの出産経験があるママを対象に出産直後の心境や家族・友人の反応についての調査を実施。

赤ちゃんがNICU入院中に出産報告をしたときに「おめでとう」と言われないことがあったと回答したママは、全体のうち46.6%となり(n=206)、特に、赤ちゃんが1500g未満の極低体重で生まれた場合においては、73.1%(n=26)にも及んだ。

一方、友人/知人から低出生体重の赤ちゃんの出産報告を聞いた際の反応では、約2人に1人(48.6%)が「おめでとう」という言葉をかけられず、「おつかれさま」や「心配だね」など他の言葉をかけたと回答。

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パンパース公式Twitterにて1リツイートにつき10円が「日本母乳バンク協会」に寄付されるキャンペーンを実施

WEB限定ムービー『すべての奇跡に、おめでとう。』の公開を記念して、パンパース公式Twitterにて、キャンペーンに関連するツイートをリツイートすると、1リツイートにつき10円が「日本母乳バンク協会」に寄付されるキャンペーンを開始。

日本母乳バンク協会では、低出生体重児の疾患リスク低減や、十分量の母乳が出ないママのため、母乳がたくさん出るママから母乳を寄付を集め、そのドナーミルクを適切に検査、保管・管理を行い、新生児医療現場において母乳を必要とする乳児に提供。

パンパースから日本母乳バンク協会に届けられた寄付金は、ドナーミルクを適切に保存・配送するための「ドナーミルク専用容器」の購入のため使用する。

 

キャンペーン概要:パンパース公式 Twitter(@pampersjapan)が発信する、本キャンペーンに関する ツイートのリツイート数に応じて、1 リツイートにつき 10 円を、「日本母乳バンク協会」に寄付します。

*寄付金上限100万円

実施期間:2020年12月21日(月)13:00まで


「ちいさな奇跡に、いちばんの贈り物を」キャンペーン概要

パンパースが2020年9月より始めた、パンパースの「肌へのいちばん」シリーズの対象商品を購入すると低出生体重児の支援につながるキャンペーン。

低出生体重児向けに設計された「パンパースのはじめての肌へのいちばんシリーズ 病産院向けおむつ」の寄付や、NICUに入院している赤ちゃんとそのご家族の皆さんが快適な時間を過ごすための支援活動を実施。

2020年11月17日現在、15病院への寄付が決定し、既に1病院に低出生体重児向けおむつとカンガルーケアセットの寄付が完了している。

キャンペーン期間:2020年12月31日(木)まで

キャンペーン公式サイトURL: https://campaign.pampers.jp/watashirashii-kosodate

対象製品:パンパ―ス「肌へのいちばん」シリーズ、「肌へのいちばん ピュア」のおむつ全商品(※おにいさん/おねえさんパンツは除く)


問い合わせ先/P&G お客様相談室

TEL: 0120-021329

http://www.jp.pampers.com/

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