子どもが友達の家へお泊りするとき、親として教えるべき躾のマナー

子どもが友達の家へお泊りするとき、親として教えるべき躾のマナー

子どもがある程度大きくなると、子どもだけで友だちの家に泊まりに行くということもあるでしょう。子どもに事前に教えるべきマナーや躾にはどのようなものがあるのでしょうか。マナーの教え方や親自身が気をつけたいポイントなど説明を交えてご紹介します。

子どもに教えておきたいこと

相手のお家にご迷惑にならないよう、事前に子どもに教えるべきマナーや躾についてご紹介します。


挨拶をきちんとする

お泊りに行かせる先への挨拶は必須。挨拶がしっかりできれば、印象もよく、その日一日を気持ちよく過ごせるものですよね。挨拶ができるかどうかは、親の躾が行き届いているかの判断材料にもなるでしょう。

教え方としては、友だちの家に上がる前にきちんと「お邪魔します」「よろしくお願いします」の一言を言うよう子どもに教えておきましょう。お家に上がるときだけでなく、帰るときにも「お邪魔しました」と言うことも忘れずに。

お泊りだけでなく他人の家に行くときには必要なマナーであることもいっしょに説明しておきましょう。


お泊り先のパパやママのいうことを聞く

お泊りに行かせて心配なことのひとつが、お泊り先のパパやママを困らせたり迷惑をかけたりしていないかということでしょう。お泊りに行ったら、そのお家のパパやママの言うことがルールです。子どもにも事前にしっかりと話をしておき、お泊り先のパパやママのいうことをきちんと聞くことを覚えさせておきましょう。


トイレや洗面所などをきれいに使う

手を洗う子ども
Casezy idea/Shutterstock.com

お泊まりに行けば、トイレや洗面所などを使うことが想定されます。水回りの使い方がきちんとしていないと、どうしても不快な気持ちになってしまい、あまりよい印象を受けないでしょう。

洗面所では水が垂れないように気をつけたり、トイレで便座や床を汚したりしないように気をつけるように、普段からも気をつけて躾しておきましょう。子どもなので、完璧にはできないこともあるかもしれません。汚してしまった場合には、友だちのパパやママにすぐに言うように教えておくなど、教え方にも注意しましょう。


勝手に部屋に入ったり、物を触ったりしない

お泊りが可能でも、入ってほしくない部屋や触って欲しくないものなどがあるかもしれません。例えば夫婦の寝室や物置の部屋など、お家それぞれにあるでしょう。自分勝手に部屋を開けたり、むやみに物に触れたりしないように言い聞かせておきましょう。


何かあったらすぐにお泊り先のパパやママに話す

お泊りに行ったら、自分の親がすぐそばにはいないので、何か困ったことがあれば頼れる大人はお泊り先のパパやママ。例えば体調が悪くなったり、何か汚してしまって困ったりした場合には、お泊り先のパパやママにすぐに話すように教えておくと子どもも安心かもしれません。

ママが気をつけるポイント

お泊りに行かせる際には、子どもだけでなくママ自身も気をつけておくポイントをいくつかご紹介しましょう。


お互いの親同士でしっかり確認

ママ友と話している
iStock.com/itakayuki

子どもの普段の生活、例えば寝るときや食事の様子などを話しておくと、何か友だちの家であっても対処できることもあるでしょう。また、お泊りに行かせてもらう時間や迎えに行く時間などを決めておけば、トラブルなく気持ちよく過ごすことが可能に。お風呂や晩御飯はどうして行くのかなど、事前に決めておくと当日もスムーズに送り出すことができます。


子どもの送り迎えをする

お泊りに子どもを行かせるときには、送り迎えをきちんとした方がよいでしょう。夜に行かせる場合には、夜道が危ないというだけでなく、相手のお家にきちんと親として直接挨拶をしておくこともマナーのひとつとして大切です。

事前に話をしていたとしても、きちんと当日いっしょに送っていき、面と向かって挨拶をしておきましょう。また、相手の親に送り迎えまでしてもらうのは、あまり印象がよいとはいえないので気をつけたいですね。


手土産を用意する

お世話になるお礼として、手土産の準備も忘れずにしておきましょう。相手の家族や子どもたち含め、みんなで食べられるようなお菓子や飲み物などを用意しておくとよいかもしれません。

お泊りする人数が複数の場合は、手土産の内容が他のママといっしょになってしまう可能性も考えられます。同じものでも日持ちするものであれば、後日に楽しんでもらうこともできるので、日持ちしないケーキなどは避け、焼き菓子やゼリーなどを選ぶとよいかもしれません。


子どもの生活習慣について

子どもそれぞれに個性があるように、それぞれ生活習慣も異なるでしょう。例えば偏食があったり、おねしょをしたりしてしまう子もいるかもしれません。対策を事前に講じておき、お泊り先のママにも情報として共有しておくとよいでしょう。場合によってはお泊りも再検討する必要があるかもしれません。

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実際に、子どもをお泊りに行かせたママたちの体験談をご紹介します。


晩御飯の一品を持ち寄りに

「子ども同士で、晩御飯から友だちの家でお泊りをすることを決めてきました。親としてはお風呂も晩御飯も済ませてから送り出したいところでしたが、話が盛り上がっているところに水を差すのも……という話に親同士になり、晩御飯のおかずをそれぞれの家庭で一品持ち寄ることにしました。相手のお家の負担を軽減でき、子どもたちもパーティー感覚で楽しめたのでよかったです」(30代ママ)


挨拶しておいてよかった

「子ども同士は仲がよいのは知っていましたが、その子のママとは挨拶程度でした。なかなか時間が合わずに、事前の連絡は電話でしたが当日は挨拶を兼ねて子どもといっしょに行くことに。

直接会って挨拶と少しお話ができて、それを機に親同士の交流も増えました。今では子ども含め遠出をしたりする関係に。きちんと面と向かって挨拶をしておいてよかったと思っています」(40代ママ

楽しいお泊りの思い出に

お泊まりでお風呂に入る子どもたち
No-Te Eksarunchai/Shutterstock.com

友だちの家にお泊りに行くことは、子どもにとってひとつのイベントです。しかし、事前にきちんとマナーを説明したり躾をしたりしておかないと、相手のおうちに迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。

楽しい思い出として残るように、子どもだけでなく親もマナーの教え方を工夫したり、事前に準備をしっかりしたりしておくと、安心して送り出せるかもしれませんね。相手とお互い気持ちよく過ごせるようにし、子どもにとっても楽しい思い出になるようにマナーをきちんと教えるようにしましょう。

2017.12.21

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