妊娠中の仕事。働き方や報告のタイミング、注意点などを調査

働くママが気にしたポイント

妊娠中の仕事。働き方や報告のタイミング、注意点などを調査

妊娠中の仕事について、働き方などに悩んでいるプレママもいるのではないでしょうか。つわりなど、妊婦さんならではの変化が起きる場合もありますよね。お腹の赤ちゃんと自身を大切にするためどのような点を気にかければよいのでしょう。厚生労働省の資料と周りの働くママたちの声を参考に、妊娠中の働き方について調査しました。

妊娠中の働き方

赤ちゃんの誕生を心待ちにしている一方で、今の働き方で仕事を続けられそうか不安に思う妊婦さんもいるかもしれません。無理をしない範囲で妊婦生活と仕事を両立していくにはどうしたらよいのでしょう。

今回は働くママの声と厚生労働省の資料を中心に、妊娠中の働き方についてご紹介します。

妊娠を職場に伝えるタイミング

妊娠を職場にいつ報告するか悩む場合もあるでしょう。職場に伝えたタイミングについて声を集めました。


妊娠がわかったときに早めに報告

オフィス
iStock.com/onurdongel

「取引先へ行くことや夜遅くまで働くことも多かったので、妊娠がわかってからすぐに伝えました。体調面で不安だったので早めに伝えてよかったと思っています」(30代ママ)

「直属の上司と親しい同僚には妊娠初期の時期に伝えました。つわりが辛く会社に行けない日が出てきたので、伝えざるを得ないなと感じていました」(30代ママ)

妊娠がわかった時点ですぐに報告しているママもいるようです。つわりで通勤や仕事がつらいときなどは、周りに伝えていたほうが理解や協力を得やすいかもしれませんね。


体調が安定してから、今後の予定を立ててから報告

「つわりなどの体調面が落ち着いてから職場に報告しました。シフト調整などもあったので早めに報告しようと考えていました」(40代ママ)

「妊娠報告と同時にこれからどのように働きたいかを伝えたかったので、ある程度今後の見通しを立ててから直属の上司にのみ話しました。今後の予定について共通認識をもてたのでよかったです」(30代ママ)

妊娠中期など、体調が落ち着いてきた頃や今後の働き方を決めてから妊娠報告をしたという声もありました。働く時間や自分の意志を報告前に予め明確にしておくのもよさそうですね。

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妊娠中の仕事で工夫したポイント

妊娠中の仕事や働き方について、周りのママはどのような工夫をしたのでしょう。厚生労働省の資料なども参考に気をつけたいポイントを聞きました。


通勤

電車に乗る女性
iStock.com/TAGSTOCK1

「通勤に1時間以上かかっていたので、座っていけるように早めに家をでていました」(30代ママ)

「電車通勤でしたが自宅から最寄り駅までも結構歩くため、お腹が張ることも度々ありました。体調が悪く一人で歩くのが不安なときは、夫の出勤時間にあわせて駅まで行っていました」(30代ママ)

通勤することで体調が悪くならないよう気をつけたママもいるようです。医師等の指導があれば妊娠中は「母性健康管理指導事項連絡カード」を使い通勤時間をずらして仕事をすることも可能です。

通勤が負担になるようであれば医師等に伝えて無理をしないよう気をつけられるとよいでしょう。


妊娠中の仕事は無理をしない

「具合が悪いときは無理せずに、体調を優先して早退していました」(40代ママ)

「仕事で重たい荷物を持つことも多かったのですが、妊娠中は同僚が気にかけてくれて変わってくれました。無理はしたくないとも思ってたのでとてもありがたかったです」(30代ママ)

今まで特に負担を感じていなかった仕事でも妊娠を機につらく感じるときもあるでしょう。長時間の立ち仕事や負担の大きい作業などは控えたほうがよい場合もあるようです。

無理をしないよう周りに協力してもらったり、医師を通じて会社に申し出てみてはいかがでしょうか。

出典:働きながらお母さんになるあなたへ/厚生労働省

働き方の変更

「つわりで会社に行けないときは自宅で仕事ができるよう許可をもらいました。おかげで妊娠中の仕事では無理せずすみました」(30代ママ)

「通勤があるアルバイトから業務委託に切り替え在宅で仕事をしています」(30代ママ)

自宅でも仕事ができるよう働き方を変えたママもいるようです。業務内容などによっても異なりますが、つらい場合は医師や職場に相談してみてはいかがでしょうか。

またママたちの中には、妊娠を機に職場を変更した人もいるようです。妊娠中に自身の働き方について見直してみるのもよいかもしれませんね。

妊娠中いつまで仕事を続けたか

産前休暇制度を使い妊娠中は予定日の6週間前(双子以上の場合は14週間前)から休業することが可能です。周りのママはいつまで仕事を続けていたのでしょう。

出典:産休&育休(産休とは)/厚生労働省

「体力を維持するためにも動いた方がよいかなと思い、産休ギリギリまで働きました」(40代ママ)

「つわりが落ち着いた妊娠中期ごろからはこれまで通り働けて、産前休暇前まで仕事していました。産休前に入るための仕事整理などもあり、残業する日もありました」(30代ママ)

体調などが比較的安定している場合、産前休暇制度が利用できる直前まで働いていたママもいるようです。

一方で、以下のようなママの体験談もありました。

「妊娠中期に入った頃に体調が悪化し、医師から仕事を休むよう言われました。当時は悩みましたが、今思うと無理をしなくてよかったです」(20代ママ)

産休前から医師の判断により仕事を休まざるを得なかったという声もありました。妊娠中だからこそ仕事をしっかりこなしたいと思う場合もあるかもしれませんが、赤ちゃんのためにもまずは自分自身を大切にしてあげられるとよいですね。

妊娠中は体調に合った働き方を

働く妊婦さん
© Monet - Fotolia

妊娠中におこる身体の変化や気持ちの変化は人それぞれ異なるようです。仕事を頑張りたい気持ちもわかるのですが、妊娠中の仕事は体調を第一に考え、自分の働き方を見直してみてはいかがでしょう。自分に合った働き方を見つけ、充実した妊婦生活が送れるとよいですね。


※記事内で使用している参照内容は、2018年1月15日時点で作成した記事になります。

2019年01月16日


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