【産婦人科医監修】妊娠28週目(妊娠8ヶ月)を迎えた妊婦さんと赤ちゃんの様子。あとづわりとは?

【産婦人科医監修】妊娠28週目(妊娠8ヶ月)を迎えた妊婦さんと赤ちゃんの様子。あとづわりとは?

お腹が一気に大きくなり、胎動をはっきり感じてくる妊娠28週目は、安定期とよばれる妊娠中期が終わり、妊娠後期の始まり、妊娠8ヶ月目に入ったところです。妊娠28週の妊婦さんの体調や、赤ちゃんの様子を医学博士で産婦人科医、田園調布オリーブレディースクリニック院長の杉山太朗先生監修のもと解説します。

妊娠週数28週目とはどんな時期?

妊娠28週は、妊娠8ヶ月の1週目です。安定期とよばれる妊娠中期が終わり、いよいよ妊娠後期のスタートです。

妊娠28週目の妊婦さんの特徴

安定期が終わった妊娠8ヶ月である妊娠28週目の妊婦さんについて詳しく見ていきましょう。

体調

お腹が大きくなることで、疲れやすくなったり、胸やけなどの症状を感じることもあるようです。器官が圧迫されたり、ホルモンバランスの変化でつわりのような胃痛吐き気を感じる人もいるようですが、あらわれる症状の詳細や症状の程度には個人差があります。

また、ホルモンの影響で涙もろくなったり、イライラしたりしやすくなる人もいます。


お腹の大きさ

子宮の上部が、おへそとみぞおちの間くらいまで上がってきます。妊娠28週になると、お腹がよりせり出してくるので足元が確認しづらくなります。

妊娠28週目の妊婦さんの身体

妊婦さんのお腹
violetblue/Shutterstock.com
胎動が活発になるので、赤ちゃんが動く様子がはっきりわかるようになります。胎動が激しいときには痛みを感じる人もいるようです。

妊娠後期になると、羊水量がピークを迎え、お腹が張る回数も増えてきます。

お腹が大きくなると、血管が子宮に押されて血液が滞り、静脈瘤ができることがあります。身体の水分が増えることで血液が薄くなるため、手足がむくみやすくなります。また、肺が圧迫されて呼吸がしづらくなったり、血液量が増えることで動悸がすることもあります。

ホルモンの関係で、おりものが増えたと感じる妊婦さんも多いでしょう。


妊娠28週目の赤ちゃん

大きさや胎内での様子

妊娠28週目の赤ちゃんは超音波(エコー)検査では、全身がうつらないくらい大きくなっています。赤ちゃんの身長は、39㎝程度です。赤ちゃんの重さはキャベツ1個程度で、体重にすると1000gから1500gくらいです。

羊水の量がピークを迎え、ママのお腹のなかで自由に身動きをとるのが難しくなってきますが、赤ちゃんなりに居心地のよい体勢を取るようになります。妊娠28週になると、赤ちゃんは頭を下にした位置で向きが定着してくることが多いですが、まだ動けるスペースがある状態です。

肺や心臓などの内臓器官はほとんど完成し、横隔膜が順調に機能してくると、赤ちゃんがしゃっくりを始めます。聴覚が完成すると、音の大小や高低も聞き分けられるようになってきます。男の子の精巣が陰のうのなかに降り始めるのはこの時期です。

筋肉が発達し、神経の動きが活発になるので赤ちゃんは、自分の意思で動きをコントロールできるようになります。

身体の形

骨格がほとんど完成して、身体がどんどん丸みを帯びてきます。この時期になると、目鼻立ちがはっきりしてきて表情も出てきます。3D、4Dエコーで見る赤ちゃんの顔や表情は実際に生まれてきたときの顔と大差がないので、この時期に検査を受けられるとイメージがわきやすいかもしれません。

妊娠28週目のうちにやっておきたいこと

妊娠糖尿病検査

妊娠24~28週の間に妊娠糖尿病になっていないかを調べる妊娠糖尿病検査が行われます。妊娠すると血糖値が上がるため、妊婦さんの2~5%は妊娠糖尿病になるといわれています。

妊娠中は、ホルモンの影響を受けやすく、血液検査で血糖値が基準値を上回っている場合には、糖負荷試験を数回受けることになるかもしれません。高血糖は出産後におさまることがほとんどですが、出産や胎児にリスクをもたらすことがあるため注意が必要です。

逆子体操

妊娠28週になると、赤ちゃんは頭を下にした正常位置になることが多いですが、健診で逆子といわれることがあります。しかし、お腹のなかにはまだ赤ちゃんが動けるスペースがあるので臨月までに自然と逆子が治ることも珍しくありません。逆子体操をするなどをしてあまり心配し過ぎないようにしましょう。

入院準備をする

出産入院準備
Tekkol/Shutterstock.com

妊娠後期に入ったら、入院や分娩にかかる費用を具体的に調べておきましょう。この時点で個室や特別食を予約しないといけない病院もあったり、分娩方法や病院のシステムはそれぞればらつきがあるので、事前にリサーチすることが重要です。

出産に必要な、パジャマやT字帯、産褥ショーツなどの準備を済ませておくことも必要です。

また、里帰り出産を考えている人は、いつ頃どのように帰省するのか計画を立て、準備しましょう。里帰り出産には、医療機関の間で紹介状が必要となります。なかには紹介状を書くのに数日かかったり、順番待ちといった医療機関もあります。妊娠28週ごろの時期になったら、妊娠経過を診てもらっている病院に紹介状の依頼や相談をしておくとよいでしょう。

妊娠28週目の妊婦さんが注意すること

転倒に注意

お腹が一気に大きくなると関節が緩み、重心がずれるので、感覚がつかみにくくなります。

身体を物にぶつけやすくなったり、つまずきやすくなるので、できるだけゆっくり行動することを心がけましょう。外出時は、履きなれたスニーカーなどを履く方が安心です。

もしぶつけてしまっても羊水がお腹を満たしているので、赤ちゃんには影響がないことがほとんどといわれていて、慌てる必要はありません。心配だったり、痛みがあるときには遠慮せずにかかりつけの産婦人科医に相談しましょう。

無理をしない

安定期とよばれる時期が終わり、妊娠28週になるとお腹の張りを感じる回数が増えたり、身体のさまざまな部分に痛みを感じたり、疲れやすさを感じる人も増えてくるでしょう。

お腹の張りや、身体が疲れていると感じたら、横になったり楽な姿勢でこまめに休息をとって無理をしないことが大事です。休んでもお腹の張りがおさまらないときには早めに受診しましょう。

感情のコントロールを意識する

この時期は、ホルモンの影響でイライラしやすく、涙もろくなったり情緒が不安定になる妊婦さんもいるかもしれません。パパとけんかになる、普段なら気にしないことでくよくよする、ということも珍しくなく感情のコントロールが難しい時期です。後期に入り、赤ちゃんが生まれるという責任感が急にのしかかり不安になった、という人もいるでしょう。

気持ちが落ち着いているときにパパとゆっくり話し合ったり、友人や信頼できる人に話を聞いてもらったり、普段頑張っている自分をたまには甘やかして気分転換をするなど、感情をコントロールできるように工夫できるとよいですね。

感情が赤ちゃんに伝わる時期

妊娠後期の妊婦
Syda Productions/Shutterstock.com

妊娠28週目は、妊娠8ヶ月の妊娠後期の始まりです。安定期といわれる妊娠中期がおわり、お腹もどんどん大きくなってくるでしょう。

お腹の張りやむくみがひどくなったり、距離感覚をとりづらくなったりするので妊婦さんは、転倒に気をつけて、無理せず安静にすごしましょう。

ママは情緒不安定になったり、つらく感じてしまうこともあるかもしれませんが、この時期に分泌されるホルモンの影響や、母になるという責任感から多くの妊婦さんが経験するものです。さまざまな変化は妊娠が順調な証拠だと感じながら、お腹のなかで赤ちゃんとつながっている時間を大切にすごしましょう。

監修:杉山 太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)

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杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)

杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)監修の記事一覧(バックナンバー)

信州大学卒医学部卒業。東海大学医学部客員講師、日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。長年、大学病院で婦人科がん治療、腹腔鏡下手術を中心に産婦人科全般を診療。2017年田園調布オリーブレディースクリニック院長に就任。

患者さんのニーズに答えられる婦人科医療を目指し、最新の知識や技術を取り入れています。気軽に相談できる優しい診療を心がけています。

田園調布オリーブレディースクリニック

2019年07月15日

専門家のコメント
2
    かよう先生 保育士
    妊娠後期になると身体の変化をより感じるところもあるんだなと思いました。 感情のコントロール大切ですね。
    ひよこ先生 保育士
    現在、妊娠8ヶ月です。 私の場合、マイナートラブルは少なく妊婦生活を楽しんでいますが、8ヶ月に入ってご飯を食べた後に胃の物が一瞬上がってくるような感覚が何度かあることがあります。 だいたい、ご飯をたくさん食べた後に横になった時になるので、食べ過ぎや食べた後すぐに横にならないように気をつけています。 胎動がかなり激しくなり、赤ちゃんがお腹にいることをハッキリと自覚でき、嬉しくなる反面、出産への不安も出てきます。 私は、突然の破水に備えて破水時にどうしたらいいかを頭の中でシュミレーションし、必要なものを1つのバックにまとめて準備しています。 ひとりの時に突然の破水でも慌てず行動できるよう、準備しているだけでも出産への不安が減ります。 特に初産だと誰しもが不安かと思いますが、誰しもが乗り越えられてきたものなんだと自分を励まして過剰に不安にならないようにしていきたいと思います。 妊娠の皆さん、一緒に頑張りましょう!

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