妊娠中にチーズを食べるとリステリア症にかかるためチーズは控えたほうがよいということを聞いたことがある人もいるかもしれません。妊娠中にチーズを食べると、お腹のなかの赤ちゃんに影響するのかについて解説します。また、どうしてもチーズが食べたくなったときのチーズ選びのポイントも併せてご紹介します。
妊娠中のチーズはチーズの種類や食べ方を工夫することが大事です。
ナチュラルチーズでも加熱をすれば妊娠中でも食べられます。
妊娠中にどうしてもナチュラルチーズを食べたくなったら、ピザやグラタン、ドリア、チーズトーストなど火をしっかり通した料理を選びましょう。
妊娠中にチーズを食べるときには、リステリア菌に注意が必要です。リステリア菌に感染すると、早産や流産など胎児に影響が起こります。
しかし、妊娠中全てのチーズが食べられないわけでなく、加熱をしたチーズであればリステリア菌も死滅するため、妊婦さんでも食べられます。
チーズケーキはレアチーズケーキではなく、ベイクドチーズケーキやスフレチーズケーキを選ぶようにし、ピザやグラタンなどしっかり加熱された料理であれば妊娠中にも楽しめます。
国内産のチーズは、加熱殺菌処理が義務付けられ、検査を受けてから売られているので安心です。輸入品のチーズは加熱処理がされていない場合もあるので、必ず国内産を選ぶようにしましょう。
妊娠中、チーズを食べるときにはチーズの種類や食べ方を工夫することが大切です。
杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)
信州大学卒医学部卒業。東海大学医学部客員講師、日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。長年、大学病院で婦人科がん治療、腹腔鏡下手術を中心に産婦人科全般を診療。2017年田園調布オリーブレディースクリニック院長に就任。
患者さんのニーズに答えられる婦人科医療を目指し、最新の知識や技術を取り入れています。気軽に相談できる優しい診療を心がけています。
※記事内で使用している参照内容は、2020年2月6日時点で作成した記事になります。
2020年02月07日
不妊治療の結末は誰にも予想ができず、努力をしたからといって必ずしも望んでいた結果が得られるわけではない。「だからこそ、ゴールをどこに置くのかが重要」と産婦人科医の高尾美穂先生は話す。パートナーと同じゴールに向かって協力することが必要不可欠だが、不妊治療のゴールとはどのように設定するのがよいのだろうか
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世界で初めて体外受精による赤ちゃんが誕生したのが1978年。日本においても不妊治療を受ける方が増え、体外受精による出生児数も増えている。一方で「不妊治療を始める前に知っていただきたいことがある」と話すのは産婦人科医の高尾美穂先生。多忙な現代を生きるわたしたちは妊娠そのものをどう考えたらよいのだろうか
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杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)
「子どもがほしい」そう考える夫婦が妊娠・出産を目指して取り組む「妊活」。晩婚化が進む日本では、比例して妊娠・出産を希望する年齢も高くなり、「不妊治療」を受ける方も年々増加傾向にあります。そんな妊活や不妊治療を検討する際に役立つ、基礎知識から不妊治療の課題、海外の事例などを紹介した記事をまとめました。
読者からお悩みを募集し、子育て、教育、健康など各分野の専門家にご回答いただく人生相談コーナー。今回は丸の内の森レディースクリニック院長の宋美玄先生が、「3年後に自然妊娠したい」というお悩みに答えます。
宋美玄(ソンミヒョン)
妊娠兆候のひとつである「インプランテーションディップ」。妊娠を希望する方や、妊活を経験された方は、一度は聞いたことがあるかもしれません。いつ頃に見られる現象なのか、見られなくても妊娠している可能性はあるのか。また基礎体温との関係や、妊娠検査薬はいつから使えるのか、など気になるポイントを解説します。
杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)
ふたごやみつごが生まれる割合は、約50年前と比較すると倍増していることを知っていますか?これには、不妊治療が関係しているようです。多胎妊娠のしくみや、母体と胎児それぞれのリスクや、備えておくことなどを田園調布オリーブレディースクリニック院長の杉山太朗先生に聞きました。
杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)
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平山史朗
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杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)