離乳食の2回食はいつから?量や時間、食べないときの対処法などを紹介

離乳食の2回食はいつから?量や時間、食べないときの対処法などを紹介

離乳食を始めてしばらく経ち、2回食への移行を考えているママもいるでしょう。中には、離乳食の進め方が分からない、食べないので困っているなど悩みを持つ方もいると思います。厚生労働省の調査によると、離乳食の適量が分からない人が半数を占め、母乳やミルクのバランス、使用できる食品、作り方、時間にも悩みが集まっているようです。今回は、いつから始めるなど、2回食を中心に目安をご紹介します。

離乳食の進め方

今回の記事は、厚生労働省の資料を参考に離乳食の進め方について調べてみました。

出典:授乳・離乳の支援ガイド/厚生労働省

離乳食は生後5~6カ月頃に開始し、生後7~8カ月、生後9~11カ月と段階を踏み、生後12~18カ月頃にかけて離乳の完了を目指すことが一般的です。

離乳食の進め方には、3つの目安があります。1つ目は「食べ方の目安」で、食事の時間を規則的に整え、子どもに食べる楽しさを感じさせることが目標です。

2つ目は「食事の目安」で、離乳が進むにつれて与える食べ物の幅を広げたり、食べやすさや衛生面に配慮して調理の仕方を工夫したりします。

3つ目は「成長の目安」です。成長曲線のカーブに実際の子どもの身長・体重を照らし合わせ、食事の量が適切かを見ることです。

2回食について

離乳食を食べる赤ちゃん
buriburi/Shutterstock.com

2回食を始める時期、量、食事の時間、母乳やミルクの与え方について、それぞれの目安をご紹介します。


2回食はいつから?

2回食は、離乳中期の生後7~8カ月に始める場合が多く見られます。
食べ方の目安としては、いろいろな味や舌ざわりが体験できるよう、食品の種類を徐々に増やすことが良いと言われています。食事の目安は、舌でつぶせる程度の固さです。成長の目安は、成長曲線に照らし合わせて確認します。


2回食の量

2回食の1回あたりの目安量は、穀類では全がゆを50~80g、野菜・果物は20~30gが目安です。たんぱく質性食品は、肉・魚は10~15g、豆腐は30~40g、卵は卵黄が1個程度で全卵が1/3、乳製品は50~70gが目安と言われています。


2回食の時間

2回食に限らず、できるだけ決まった食事時間にして、生活リズムを整えることが望ましいとされます。授乳時間を考え、子どものお腹が空いている時間帯にあげましょう。


母乳

母乳は、離乳食の後で、子どもの欲するままに与えてもよいそうです。


ミルク

育児用のミルクは、離乳食の後で、1日に3回程度与えるとされています。

2回食の食材

離乳食の食材
Vorobyeva/Shutterstock.com

2回食を始める生後7~8カ月頃に与えたことのある食品として、厚生労働省による調査で挙げられたものをご紹介します。


穀類・いも類

穀類では、米が96.7%、パンが72.2%。いも類では、じゃがいもが88.9%、さつまいもが79.5%の方が与えているようです。


野菜・果物

緑黄色野菜では、にんじんが89.3%、かぼちゃが89.1%、ほうれん草が82.0%。淡色野菜では、大根が59.0%。また、果物では、りんごが85.8%、みかんが51.8%の方が与えているようです。


たんぱく質性食品

たんぱく質性食品でもっとも選ばれているのは、豆製品のなかでも豆腐の84.6%で、納豆や大豆よりも良く使用されています。
魚では、白身魚が73.6%と高く、赤身魚やサバはそれぞれ6.9%と1.6%となっています。
肉では、鶏肉が43.8%と高く、豚肉は7.7%、牛肉は4.5%です。
乳製品は、牛乳よりもヨーグルトが選ばれ、67.1%という結果になっています。
卵の使用は低い傾向にあり、調理法に気をつければ用いても良いとされる卵黄でも37.5%にとどまっています。

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3回食への移行のタイミング

2回食から3回食へ進むタイミングは、個人差はありますが生後9カ月頃からが多いようです。
食べ方の目安は、食事のリズムを大切にし、家族でいっしょの食卓を囲みながら食事を楽しみます。固さの目安は、歯ぐきでつぶせるくらいです。生後9カ月からは鉄が不足しやすく、レバーや、赤身の魚や肉を取り入れ、フォローアップミルクを使用するなどの工夫が必要と言われています。成長の目安は、2回食と共通です。

離乳食を進めるうえでの注意点

離乳食を進めるうえで気がかりな、食物アレルギー。厚生労働省が公表している、食物アレルギーを引き起こすおそれがある食品についてご紹介します。

発症数が多い食品は、小麦・そば・卵・牛乳・落花生です。
また、食物アレルギーの発症が確認されているたんぱく質性食品は、あわび・いか・いくら・えび・かに・さけ・さば・牛肉・鶏肉・豚肉・大豆とされています。

野菜・果物やその他食品は、やまいも・オレンジ・りんご・バナナ・もも・キウイフルーツ・くるみ・まつたけ・ゼラチンなどが挙げられています。

【体験談】離乳食を食べないときの対処法

離乳食を進めていく中で、なかなか進んで食べないときもあるかもしれません。
そんなときはどうしていたのか、先輩ママに聞いてみました。


「10カ月あたりで3回食に移行し始めたころ、離乳食を食べてくれないときがありました。
固形に近いほうれん草を使ったのですが、2回食まで作っていたペースト状のものは食べていたので、食べ慣れていない味や食感のものを口に入れるのが嫌だったのだと思います。

まずは慣れてもらうために、すりつぶしたジャガイモとあえて食べやすい食感にしたり、好物の卵焼きに混ぜて苦い味を和らげるようにしました。
しばらくすると、以前のように食べてくれるようになりました」
(20代・一児のママ)

子どもに合わせた離乳食の2回食を進めよう

ご飯中の赤ちゃん
MIA Studio/Shutterstock.com

離乳食で、2回食の量・時間・母乳やミルクとの兼ね合い・いつから始めるかについて、一般的な目安をご紹介しました。あくまでも目安なので、子どもの食欲や成長・発達の状況を見ながら、臨機応変に進めましょう。
食べないときは、嫌がる理由や原因が子どもなりにあるのかもしれません。それぞれ子どもに合った対処法を考えてみるとよいでしょう。


※記事内で使用している参照内容は、2018年2月27日時点で作成した記事になります。

※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

2018.03.08

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