SDGs推進副本部長賞受賞の町から見る、子育てしやすい町づくり

SDGs推進副本部長賞受賞の町から見る、子育てしやすい町づくり

ジャパンSDGsアワード、SDGs推進副本部長賞受賞(内閣官房長官賞)の町、北海道上士幌町の町づくりとは?

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北海道・上士幌町(かみしほろまち)。

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青く澄み切った空と広々とした大地のもと、人や動物が豊かに暮らす町。

目にするだけで「行ってみたくなる」町から、「住みたくなる」、「住み続けたくなる」町へと変貌を遂げたのには、理由があります。

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平成25年度にふるさと納税を財源として、『ふるさと納税・子育て少子化対策夢基金条例』を設置。

さまざまな子育て支援政策を実施しています。

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人口減少の課題解決のために、「この町で子どもを育てたい」「いつまでも安心して住み続けたい」町を目指し、次の6つのテーマを掲げています。

1.地場産業で地域の活力を生み出すまち

2.子育て・教育の充実したまち

3.健康で安心して暮らせるまち

4.関係人口の創出・拡大と移住定住によって人口減少をくい止めるまち

5.小さな拠点の形成を目指すまち

6.生涯活躍するまち


今回は、上士幌町の子育て策の一部をご紹介します。

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保育所に幼稚園機能と子育て支援機能を加えた「認定子ども園ほろん」は、ふるさと納税を活用することで、(給食費も含めて)完全無料で利用することができます。(※2026年4月まで)

ほろん

延長保育、預り保育、一時保育も実施し、現在待機児童はゼロ。

地元産のカラマツ材をふんだんに用いた園舎は、木のぬくもりを感じながら、のびのびと育つことができます。

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そのほかにも、さまざまな子育て支援策を充実させることで、移住者も増加傾向にあります。

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家具や電化製品が揃った物件で、1週間から1カ月程度の短期、または1カ月から1年程度の中長期で生活体験ができる、移住者支援プログラムの実施や、移住をサポートするコンシェルジュもいるため、住んでみてからのギャップや不安を解消したうえで移住を実現することができます。

かつては消滅可能性都市といわれた町が、ふるさと納税で子育て・教育・生きがいを充実させ、首都圏から若年層を呼び込み、人口のV字回復という好循環を創出させた好事例として、北海道・上士幌町をご紹介しました。

「いつまでも住みたい」と思ってもらえることを意識した町づくりが、今後ますます求められていくのではないでしょうか。


*動画は上士幌町提供のvideo作品 "KAMISHIHORO DAYS" も含まれています。

KAMISHIHORO DAYS

2021.08.22

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