2018年01月26日
離乳食完了期にささみをどのように調理したら子どもは食べやすいのでしょう。形状や進め方の目安、子どもが食べやすい工夫などに悩むママもいるのではないでしょうか。厚生労働省の資料を参考にしながら、離乳食レシピやバリエーションを広げる工夫などママたちの体験談を紹介します。
離乳食完了期になると歯ぐきで噛める硬さのものが食べられるようになるようです。多くのママは初期、中期の経験から離乳食を作ることも食べさせることにも慣れてきた頃でしょう。しかし、この時期になると子どもの方も食べ物の好き嫌いが出てきて、今まで食べていた物を食べなくなってしまうなど新しい悩みが出てくることもあるようです。
基本的な離乳食完了期の進め方について、厚生労働省の資料を参考に紹介していきます。
厚生労働省の資料によると、生後12カ月から18カ月頃が離乳食完了期とされています。1日3回の食事のリズムを大切にし、生活リズムを整えるきっかけ作りとする時期と言われています。完了期の調理形態の目安としては、歯ぐきで噛める硬さ(肉団子くらい)がよいようです。
離乳食完了期の1回あたりの食事量の目安は下記の量と言われています。
穀類:軟飯90g~、ご飯80g
野菜・果物:40g~50g
魚:15g~20g
肉:15g~20g
豆腐:50g~55g
卵:全卵1/2個~2/3個
乳製品:100g
厚生労働省が出している資料の中には離乳食で困ったこととして、次のような内容が挙げられています。
食べるものの種類が偏っている / 28.5%
食べるのをいやがる / 13.1%
食べさせるのが苦痛・面倒 / 7.5%
開始の時期がわからない / 5.1%
作り方がわからない / 6.6%
(回答数:2722)
離乳食完了期は、1日に与える回数も3回になり、栄養の多くを離乳食からとるようになりますが、離乳食に慣れ始め、食べ物の好みの偏りや食べむら、遊び食べなどの悩みも増える時期なようです。
多くのママたちが、子どもが離乳食をいやがって食べてくれないことに悩み、食べさせるのを苦痛に感じているようです。
困ったことの次に、離乳食のことでわからないことについても厚生労働省が出している資料より紹介します。
食べる適量がわからない / 46.4%
食べさせてよいものがわからない / 15.6%
離乳の進め方がわからない / 14.9%
(回答数:5223)
好き嫌いがはっきりし始め、子どもが離乳食を食べてくれないことで、進め方に悩んでしまうようです。
離乳食完了期は、前歯が生え揃ってくる頃なので、前歯でかじりとり、自分の一口量を覚えていく時期のようです。噛む練習や一口量を覚えさせるレシピを意識し始めたママの悩みが増える時期のようです。
スーパーなどで簡単に手に入るささみは、下ごしらえや冷凍保存もしやすいようです。ママたちはささみを食べやすくするために、どんなアレンジレシピを離乳食に取り入れているのでしょう。
離乳食完了期の頃に、ママたちが作ったレシピやアレンジ方法などを3つご紹介します。
「離乳食に飽きてしまったようで、食べるのを嫌がるようになり、何を口のそばに持っていっても口を開けてくれず、もっと離乳食のバリエーションを増やしたいと悩んでいました。
そこで、耳を切り落とした食パンにトマトソースを薄く塗り、下処理をして茹でてほぐしたささみと小さく切ったクリームチーズ、薄く切って茹でたにんじん、茹でて粗く切ったさやえんどう、皮をむいて粗く切ったトマト、コーンなどの野菜をのせてトーストしてあげてみました。
色どりに目を引かれ食べてみたいと思ったのか、自分から口を開いてくれました。違った食感のものをいっしょに食べられたのが面白かったのか、ささみや野菜をひとつずつつまんで口に入れ食感を確かめるような食べ方をしていました。
子どもの様子を見ながら、ピザトーストの上にのせる食材を変えて離乳食に飽きてしまわないようにしています」(30代ママ)
「歯がだいぶ生え揃ってきたので、食感があるもので一口量を覚え、噛む練習するにはどんな物を作ったらよいのだろう悩んでいました。
そこで、叩いてひき肉にしたささみと冷水にさらしてすりおろしたレンコンを、片栗粉と混ぜてハンバーグを作ってみました。最初は、難しい顔をしていましたが、噛んでいるうちにささみとレンコンの食感が気に入ったのか、自分から手をのばして食べていました。
多めに作ったときは1枚づつラップに包んで冷凍保存しておき、もう一品欲しいときなどにあげるようにしています」(20代ママ)
子どもは前歯が生えるにしたがって、前歯でかじりとって一口量を学習していくようです。舌と上あごでつぶせないものを歯ぐきの上でつぶすようになるので、食事中の子どもの様子を見ながら硬さを調節できるとよいでしょう。
厚生労働省の資料に前歯が生え揃う時期の平均については1歳前後と書かれています。
子どもは口へ詰め込みすぎたり、食べこぼしたりしながら、一口量を学んでいくようです。
「自分で手づかみ食べをさせようと食事を用意しても、最初の少しだけ食べて残りはグチャグチャにするだけでなかなか口に運んでくれずに、何を作れば遊ばずに食べてくれるのか悩んでいました。
そこで、下処理をして茹でたささみや野菜を子どもが持ちやすいようにスティック状にして、小さなお皿にそれぞれに入れてみました。
ささみと茹でたにんじんやきゅうりなどの味の違いや触感、食感の違いを自分で感じられるように、『ささみはどんな味がするかなぁ~、食べてみよう』などと声がけをしながらいっしょに食べてみました。子どもも興味をもったようで、遊ばずに口に運んでくれるようになりました。
下処理して茹でたささみは冷凍バッグに入れ、冷凍保存して子どもの食事のバランスを見ながらあげるようにしています」(30代ママ)
離乳食完了期になると、多くの食材を使って調理できるようになります。しかし、子どもも好き嫌いがはっきりしてきて、嫌いな食材に口を開かなくなってしまうようです。今までのレシピに変化をつけたり、お腹が空くリズムを大切にしていくとよいかもしれません。
ささみは食感があるので、噛む練習に適した食材のようで、多くのママが取り入れているようです。1回の食事量も増える時期ですので冷凍できるレシピを活用して、ささみを離乳食に取り入れていけるとよいかもしれません。
※記事内で使用している参照内容は、2018年1月22日時点で作成した記事になります。
※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。
new
生後11カ月の赤ちゃんのおやつの量や種類、タイミングに悩むママもいるのではないでしょうか。今回は、生後11カ月の赤ちゃんにおやつをあげるときの工夫や、ママたちが選んだおやつ、手作りおやつの簡単なレシピをご紹介します。
子どもの友だちが遊びに来るとき、どのようなお昼ご飯を用意すればよいのか悩むこともありますよね。事前の準備など気に掛けることも多く、大変だと感じるママもいるかもしれません。今回の記事ではご飯の用意の仕方や、子どもやママたちが喜ぶランチメニュー、食事の際の注意点など、ママたちの体験談を元にご紹介します。
電子レンジを使った離乳食の調理には、どのようなメリットがあるのか気になるママもいるのではないでしょうか。今回の記事では、電子レンジを使って時短で作れるおかゆや蒸しパンのレシピのほか、ママたちが気をつけていたポイントについてご紹介します。
生後5カ月頃になると、そろそろ離乳食を始めたほうがよいのか、それともまだ早いのか悩むママもいるかもしれません。今回の記事では、厚生労働省の資料を参考に、生後5カ月での離乳食開始の目安についてやママたちが離乳食を始めた時期やメニュー、食事環境のための椅子について聞いてみました。
運動会のお弁当に手軽で食べやすいようおにぎりを準備しようと考えたとき、子どもが喜ぶようにおにぎりの具や詰め方に工夫したいと思うママもいるかもしれません。今回は、ラップを使ったおにぎりの詰め方の工夫や、子どもが喜ぶかわいいキャラ弁レシピ、前日準備についてママたちに聞きました。
子どもの成長に合わせて始める離乳食ですが、いつから回数を増やすべきなのか、寝起きや寝る前は避けたほうがよいのかなどで悩むママもいるかもしれません。今回は離乳食の時間やペースについて厚生労働省の資料による目安と、ママたちの体験談をご紹介します。