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保育園と幼稚園の違いとは。保育内容や費用、ママたちにきく、それぞれのよいところ

保育園と幼稚園の違いとは。保育内容や費用、ママたちにきく、それぞれのよいところ

保育園と幼稚園の違いはなにか、子どもを預ける場を考えたときに気になるママやパパもいるのではないでしょうか。今回の記事では、保育園と幼稚園の保育内容の違いや費用の違い、それぞれのよいところをママや元保育士、幼稚園教諭の体験談も含めてご紹介します。

保育園と幼稚園の違い

子どもの保育の場を選ぶとき、保育園と幼稚園の違いはなにか悩むママやパパもいるのではないでしょうか。保育内容や費用、勉強カリキュラムなどにはどのような違いがあるのか知りたいこともあるかもしれません。

今回は、保育園と幼稚園の違いをさまざまな面から見て、その違いを保育園、幼稚園とはなにかということとあわせてご紹介したいと思います。

保育園とは

保育園とは、正式名称を保育所といい、厚生労働省の管轄のもと保育を必要とする子どもの保育を行い、心身の発達を図ることを目的とする児童福祉施設とされています。

保育園にはいくつか種類があり、入園条件なども定められているようです。

出典:保育所保育指針解説/厚生労働省

認可保育園とは

認可保育園とは、児童福祉法で定められた基準に沿って運営されている保育園のことです。認可保育園では、職員の配置から部屋の広さ、必要な設備まで、さまざまなことが条例により定められています。

認可保育園のなかにも公立保育園と私立保育園があり、公立保育園は自治体が、私立保育園は株式会社や社会福祉法人などが運営をしているそうです。

また、認可保育園の入園には保育の必要性の認定を受ける必要があるとされています。保護者の就労などの条件により、1号認定、2号認定、3号認定までにわけられますが、認可保育園を利用できるのは家庭での保育が困難とされた2号、3号認定の子どものようです。

出典:認可保育園/大田区ホームページ
出典:子ども・子育て支援新制度について/内閣府子ども・子育て本部

認可外保育園とは

認可外保育園とは、無認可保育園ともいわれ、市区町村が設置を届け出た認可保育園以外の子どもを預かる施設のことをいいます。

また、幼稚園以外の幼児教育を目的とする施設で、1日4時間以上、週5日、年間39週以上親と離れて過ごす場合も、認可外保育施設に分類されます。

ベビーシッターや院内保育園なども認可外保育施設とされ、現在は働き方の多様化によって認可外保育施設の利用も増えているようです。保育料は施設で設定ができ、保育園によってさまざまなので確認してみるとよいでしょう。

出典:認可外保育施設について/東京都福祉保健局

認証保育園とは

認証保育園とは、認可保育園だけでは応えきれないニーズに対応しようとする東京都独自の施設です。

全施設で0歳児からの預かりを行っていたり13時間以上の開所を基本としていたりと、都独自の基準を認定しているようです。

産休明けから預けたいときや、仕事が終わる時間が遅いママやパパにとっても助かる施設ですね。保育料は施設で定めることができますが、上限あるようです。

出典:認証保育所/東京都福祉保健局

幼稚園とは

幼稚園外観
iStock.com/clubfoto

幼稚園とは、文部科学省の管轄のもとに幼児を保育し、適当な環境で心身の発達を助長することを目的とする学校とされています。幼稚園の種類や入園条件を調べてみました。

出典:幼稚園教育の現状/文部科学省

公立幼稚園とは

公立幼稚園とは、都道府県教育委員会が認可などを行い、自治体が運営している幼稚園のことです。

平成30年度の時点で公立幼稚園の数は3,737校とされています。自治体によっては公立幼稚園を設置していないところもあるようです。

出典:幼稚園教育の現状/文部科学省
出典:平成30年度学校基本調査(速報値)の公表について/文部科学省

私立幼稚園とは

私立幼稚園とは、都道府県知事が認可などを行い、社会福祉法人や学校法人などによって運営されている幼稚園のことです。

私立幼稚園は公立幼稚園よりも数が多く、平成30年度の時点で6,688校あるとされています。私立幼稚園では、その園独自の方針があるところも多いようです。

出典:幼稚園教育の現状/文部科学省
出典:平成30年度学校基本調査(速報値)の公表について/文部科学省

入園条件

幼稚園には、保育園のように就労などによる保育の必要性での利用制限がないとされています。

平成27年度に発表された子ども・子育て支援新制度に移行した幼稚園では、保育を必要とする事由に当てはまらない1号認定の子どもを対象としていますが、共働きで幼稚園を希望する場合も1号認定となるようです。

新制度への移行をしていない幼稚園では、認定を受ける必要はないとされています。

幼稚園の申し込みには願書が必要になるところがほとんどで、面接や抽選などにより入園が決定されるようです。なかには、願書の受付順で申し込みを締め切る幼稚園もあるそうです。

出典:子ども・子育て支援新制度なるほどBOOK/内閣府・文部科学省・厚生労働省

保育園と幼稚園の保育内容の違い

おもちゃで遊ぶ子ども
© akira_photo - Fotolia

保育園と幼稚園では、保育内容にどのような違いがあるのでしょうか。さまざまな面から、保育園と幼稚園の保育内容をご紹介したいと思います。

対象年齢

保育園では一般的に0歳から5歳、幼稚園では3歳から5歳までを対象にしています。保育園では、なかには0歳から2歳までを対象としていたり入園する月齢に決まりがあるところもあるようです。

また、幼稚園では近年2歳児の受け入れを行っているところもあるそうです。その他にも入園ではなく預かり保育としてクラスを設けている場合もあるようなので、気になる施設に確認してみるとよいかもしれませんね。

出典:子ども・子育て支援新制度なるほどBOOK/内閣府・文部科学省・厚生労働省

保育時間

保育園では、保護者の就労状況などによって保育時間を8時間の保育短時間または11時間の保育標準時間に分類します。それに加えて延長保育を行っている保育園も多いようです。

なかには、夜遅くまでの開園で夕飯を提供している保育園もあるそうです。

幼稚園では幼稚園教育要領に沿って1日4時間の教育時間を標準としているようです。幼稚園でも近年預かり保育を行う施設が増え、平成28年度の時点で公立では2,549園、私立では6,352園が預かり保育を実施しているようです。

幼稚園も、働くママやパパが利用しやすい環境に近づいているのではないでしょうか。

出典:子ども・子育て支援新制度について/内閣府子ども・子育て本部
出典:幼稚園教育の現状/文部科学省
出典:平成28年度幼児教育実態調査/文部科学省初等中等教育局幼児教育課

給食

給食
iStock.com/Milatas

お昼ご飯はどうするのかも気になるポイントになりますよね。園によって違いはありますが、保育園では調理室があり、給食が出る施設も多いようです。野菜や肉、魚などさまざまなものを食べ慣れていくきっかけにもなりそうです。

アレルギーを持つ子どもへの給食にも対応しているところが多いので、入園時に相談しておくとよいでしょう。

幼稚園は、私立では給食を中心に、週や月に数回お弁当の日を設けていたり、公立ではお弁当を中心にしているところが多いようです。

送迎バス

朝の忙しい時間には、送迎バスがあると助かりますよね。この送迎バスは、一般的には幼稚園に多く、保育園にはベビーカーや自転車などで登園する家庭が多いようです。

園によっては登園方法を定めていたり、保育園でもベビーカーや自転車置き場がなかったりとさまざまなので、入園前に登園方法を確認するとよさそうです。

長期休暇

幼稚園は、学校のひとつなので小学校などとおなじように夏休みや冬休みなどの長期休暇があるそうです。

保育園には基本的には長期休暇がないので、通常通り預けることが可能な場合がほとんどですが、幼稚園に子どもを預けて働くママやパパは、長期休暇の際の預け先や対応を考えておく必要がありそうです。

一時保育やベビーシッターなどの保育サービスの活用も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

保育園、幼稚園にかかわらず、どの施設も園によって対応などに違いがあるようです。気になることはあらかじめ確認をしておくと、入園後に迷うことがなさそうですね。

保育園と幼稚園の費用の違い

保育園と幼稚園ではどのような費用の違いがあるのでしょうか。入園料や保育料など、それぞれにかかる費用を調べてみました。

入園料

入園料は、保育園も幼稚園もかかるところとそうでないところがあるそうです。その金額も数千円から数十万円と幅が広いようなので、入園する施設に確認をとるとよさそうです。

施設や条件によっては、入園料に対する補助金が自治体から支給されることもあるようです。

保育料

平成27年度の「子ども・子育て支援新制度」の導入によって、認可保育園と新制度への移行をした幼稚園では、保護者の所得をもとに、国が定める水準を上限として保育料が定められます。

また、保育園、幼稚園に通う2人目以降の兄弟児に対する負担の軽減措置もあるとされています。認可外保育園や認証保育園、新制度への移行をしていな幼稚園では、施設や自治体で保育料を定めているようです。

施設や条件によっては、補助金制度を設けている園もあります。

出典:子ども・子育て支援新制度について/内閣府子ども・子育て本部

その他の費用

保育園や幼稚園では、入園料や保育料の他にもクレヨンやスケッチブックなどの道具代や行事の参加費用などがかかることもあるようです。制服や園バスがある園では、その費用も別にかかるのではないでしょうか。

延長保育を利用すると延長保育料もかかるので、家庭や利用する園によってその他にかかる費用は差がありそうですね。

勉強カリキュラムに違いはある?

おもちゃで遊ぶ子ども
ucchie79/Shutterstock.com

保育園と幼稚園では、勉強や運動のカリキュラがムに違いはあるのか気になりますよね。それぞれどのようなカリキュラムがあるのか、元保育士と幼稚園教諭の体験談からご紹介します。


「水泳教室、英語、サッカーなどを幼稚園の活動として行っていました。協調性や助け合いの気持ち、英語を通して異文化に触れることなどを目的としていました。

その子にあわせて目標をたてるので、目標を見つけたり達成するたのしさを学ぶことができると思います」(元幼稚園教諭)

「幼稚園で週に1回体操教室を行っていました。運動ができる機会になるだけでなく、みんなでいっしょにひとつのことをやること、順番を守ることなどを学ぶことができていたと思います。

子どもがたのしくできるかどうかで選ぶとよいと思います」(元幼稚園教諭)

「保育園では、体操教室、英語教室、リトミックが毎週行われていました。

内容は年齢によってさまざまですが、0歳クラスから行うので小さいころから音や英語に親しんだり、体を動かす機会になり、みんなたのしみながら行っていました」(元保育士)

保育園でも幼稚園でも、園の方針によってカリキュラムはさまざまなようです。子どもがたのしみながら活動に参加できることや、お友だちとのかかわりのなかで成長していけることなどを大切にしていたという声がありました。

保育園と幼稚園、どちらを選ぶ?

実際に子どもを預ける場を考えたとき、保育園と幼稚園のどちらを選ぼうか迷うこともありますよね。保育園と幼稚園を選んだ理由やよかったことをママたちに聞いてみました。

幼稚園

「学区内で近くて通いやすかったこと、公立幼稚園で費用が安かったことから幼稚園を選びました。学区内でご近所のお友だちも多く、小学校に上がってもみんないっしょだったので安心でした」(50代ママ)

その他にも、幼稚園で預かり保育を行っていたので仕事をしながらでも預けられたというママもいました。預かり保育や家族の手助けなどを得ながら幼稚園を選ぶ働くママも増えているようです。

保育園

「幼稚園は父母会やお弁当があったので、仕事をしながらでは厳しいかもしれないと思い保育園にしました。激戦区で大変でしたが、無事に入れてよかったです」(40代ママ)

「兄弟でおなじ保育園に通わせていました。お迎えがいっしょにできることや上の子がいると下の子が安心することがよかったです。給食もあったので、いろいろなものを食べる機会にもなったと思います」(50代ママ)

保育園、幼稚園それぞれよい点があるようです。保育時間や送迎方法なども考慮して、家庭や子どもにあった施設を選ぶとよいのではないでしょうか。

保育園、幼稚園以外の保育の場

保育園や幼稚園以外にも保育の場がいくつかあるようです。それぞれどのような施設なのか調べてみました。

認定こども園

認定こども園とは、幼稚園と保育園の両方のよいところをあわせ持った施設です。就学前の子どもを保護者の就労にかかわらず受け入れ、子育て支援も行うとされています。

認定こども園には、幼保連携型、幼稚園型、保育所型、地方裁量型があり、平成29年度の時点でその数は全部で5,081園とされています。

小規模保育

小規模保育とは、利用定員6人以上19人以下の少人数で、市町村や民間事業者などが主体となって行う保育の場です。対象年齢は0歳から2歳となっています。

少人数なので、ひとりひとりと手厚くかかわることができる点がよいのではないでしょうか。平成29年度の時点で受け入れ人数は57,293人とされています。

事業内保育

会社の事業所の保育施設などで従業員の子どもと地域の子どもをいっしょに保育する、事業主などが主体となった施設です。対象年齢は0歳から2歳となっています。

会社に保育園があると、送迎時間の短縮にもつながり、緊急時にはすぐにお迎えにも行くことができるのでママやパパにとっても助かるかもしれません。受け入れ人数は、平成29年度で8,734人とされています。

家庭的保育(保育ママ)

家庭的保育は、家庭的な雰囲気のもとで利用定員5人以下で行われる、市町村や民間事業者が主体となった施設です。対象年齢は0歳から2歳となっています。

5人以下の少人数のため、より密に子どもとかかわることができそうですね。受け入れ人数は、平成29年度で4,256人とされています。

居宅訪問型保育

居宅訪問型保育施設は、障がい、疾患などで個別の対応が必要な子どもなどに保護者の自宅で1対1で保育を行う、市町村や民間事業者などが主体となった施設です。対象年齢は0歳から2歳となっています。

1対1なので、その子のペースにあわせた保育が行われる点がよいのではないでしょうか。受け入れ人数は、平成29年度で163人と他の施設に比べると少なくなっています。

その他にも、一時預かりサービスやファミリーサポートなどの保育サービスもあるようです。状況にあわせて保育園、幼稚園以外の保育の場も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

出典:子ども・子育て支援新制度について/内閣府子ども・子育て本部
出典:保育分野の現状と取組について/厚生労働省

家庭や子どもにあった選択をしよう

ママと子ども
iStock.com/kohei_hara

保育園にも幼稚園にも、それぞれの特色があり選ぶときには迷うかもしれません。どのような保育内容なのかや費用などの面もしっかりと把握し、子どもの性格や生活状況、ママやパパの働き方にあわせた選択ができるとよいですね。

※記事内で使用している参照内容は、2018年10月19日時点で作成した記事になります。

2018年10月21日

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