八十八夜はいつ?お茶との関係や手遊び歌など子どもとの楽しみ方

八十八夜を子どもといっしょに楽しもう

八十八夜はいつ?お茶との関係や手遊び歌など子どもとの楽しみ方

「夏も近づく八十八夜~」のうたでお馴染みの八十八夜。八十八夜の読み方やいつ頃あるのか、お茶との関係や季語としてどう使うか、八十八夜の別れ霜の意味など気になる方もいるかもしれません。今回の記事では、立春から88日目の八十八夜についての他に、手遊びなど子どもとの楽しみ方や新茶を使ったおいしいお茶の淹れ方について体験談を交えてご紹介します。

八十八夜を子どもに伝えよう

八十八夜と聞くと、有名なお茶の歌を頭に思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。ママのなかには、八十八夜がいつ頃なのかや、どのような意味があるのか子どもに伝え、いっしょに楽しみたいと考える方もいるかもしれません。

今回の記事では八十八夜の意味やお茶との関係、子どもとの楽しみ方についてママたちの声をもとに調べてみました。

八十八夜とは

八十八夜がいつなのかや読み方、お茶との関係などを知っておくことで、子どもに「いつなの?」と聞かれたときにスムーズに説明ができると嬉しいですよね。そこで、八十八夜の意味やお茶との関係、子どもへの伝え方について調べてみました。


時期がいつかや意味

八十八夜とは「はちじゅうはちや」という読み方をするようです。時期がいつ頃かについては、1年を24分割した二十四節気のひとつ立春からちょうど88日目のこととされ、現在の暦では5月2日となるようです。

八十八夜には、昔の人が農業での種まきや生活をするための目安の時期といった意味があり、節分やお彼岸と並び日本独自の雑節として普段の生活のなかで馴染みある行事のひとつともいわれています。


八十八夜とお茶の関係

お茶
© kei u - Fotolia

「八十八夜の別れ霜」ということわざもあるようで、八十八夜には春と夏の季節の変り目を表す季語のような使い方をすることもあるようです。お茶を栽培している地域の気候的には、八十八夜をすぎると夜の霜などが終わりになる時期であることから、茶摘みを始める基準とされているようです。

八十八夜をすぎた頃はちょうど新茶を摘み始める時期にあたることから、お茶との関係が深いのかもしれません。


子どもへの伝え方

「子どもには『八十八夜は、昔の人が農業や生活をするための目安に作った知恵のひとつなんだよ。5月2日の八十八夜をすぎたあたりから、お茶を摘み始めたりお米や種をまいたりするとよいと言われてるんだって』とわかりやすい言葉で伝えました」(30代ママ)

「八十八夜について話すときに、紙を使って、八十八をあわせると漢字の『米』っていう字になることを伝え、お茶だけでなく農業に関係があるという話をすると興味をもって聞いてくれました」(40代ママ)

八十八夜の意味について伝えるときは、子どもにわかりやすい言葉や、紙を使って工夫するのもよさそうです。意味を伝えたうえで、子どもといっしょに八十八夜をすごすことができると、より季節や日本の行事を感じながらすごすことができるかもしれませんね。

ママのなかには、お茶にまつわる絵本の読み聞かせをしながら八十八夜について話すとイメージしやすいようだったという声もありました。

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手遊びをする

「子どもといっしょに、茶摘みのわらべ唄にあわせて手遊びをしました。手をあわせたりくぐらせたりするの動作があるため、最初はゆっくりしたリズムでいっしょに遊び、徐々にリズムやスピードに緩急をつけて楽しみました」(20代ママ)

「我が家では、子どものぐーをしてもらった手にあわせて私の手でお茶の蓋が上にきたり下にきたりするお茶をテーマにした手遊びを教えたところ、とても喜んでくれました」(30代ママ)

お茶にまつわる唄にあわせて手遊びをすると、子どもが喜んでたりいっしょに楽しむことができるかもしれません。子どもの年齢にあわせて、手遊びのやり方を工夫できると簡単に取り入れやすく親子いっしょに楽しめそうですね。


折り紙遊びをする

折り紙
© Emiko Suzuki - Fotolia

「我が家では、緑や黄緑色の折り紙を、子どもといっしょに葉っぱに見立ててたくさん作って遊びました。折り紙の葉っぱを床に散りばめたり茶摘みの唄にあわせて拾ったりするなど、子どもも楽しんでいたように思います」(40代ママ)

折り紙を使うなど、楽しい遊びにして八十八夜を取り入れることで、子どもにとっても思い出深い八十八夜をすごせるかもしれません。他にも、おままごとのなかでお茶にまつわる遊びを取り入れたというママの声もありました。


お茶を淹れて飲む

「子どもに八十八夜について伝えるときに、急須と湯のみを使ってお茶を淹れて楽しみました。お茶を淹れるときにマナーをいっしょに伝えたのですが、子どもも興味を持って聞いてくれ、『おいしいね』と喜んでくれました」(20代ママ)

急須と湯のみを使って、実際にお茶を淹れるということは、子どもにとってはとても新鮮な体験になるかもしれません。八十八夜の楽しみ方としてお茶にあう和菓子やスイーツを作ってみるのも喜んでくれるかもしれませんね。

おいしいお茶の淹れ方

新茶などを使って、いつもよりひと手間かけてお茶の淹れてみるのもよいかもしれません。お茶の淹れ方やマナーについて調べてみました。


用意するもの

  • お茶の葉
  • 急須
  • 茶こし
  • 湯のみ

お茶の葉の量は、人数にあわせて調節できるとよさそうです。八十八夜を特別な行事として楽しむために、おもてなし用の茶托を用意すると子どもにお茶を出すときのマナーもいっしょに伝えられるかもしれませんね。


淹れ方

  1. 沸騰させたお湯を、湯冷ましにいれて少し冷まします。湯冷ましがない場合は、人数分の湯のみに一度お湯を注いで冷まします。
  2. 急須に茶葉を入れ、湯冷ましを注ぎます。
  3. 茶葉にあわせて少し蒸らします。
  4. 茶こしを使いながら、湯のみに注いでいきます。2人以上に注ぐ場合は、色が均一になるようにそれぞれ何回かにわけて少しずつ湯のみに注ぐとよいようです。

湯冷ましをするときにはやけどをしないように気をつけるとよいでしょう。茶葉によって蒸らし時間が変わるようなので、事前に入れ方を確認しておくとよいかもしれません。

八十八夜の季節を子どもと楽しもう

居間にいるママと女の子
iStock.com/YinYang

八十八夜は立春から88日目の5月2日のようです。子どもに伝えるときは、時期がいつ頃か以外にも、読み方やお茶との関係、八十八夜の別れ霜や季語のことなどわかりやすい言葉で意味を伝えられるとよいかもしれません。

新茶でお茶を淹れたり手遊びしたり楽しみながら、子どもといっしょに八十八夜の季節を身近に感じることができるとよいですね。

2019.02.25

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