教育熱心はどこまで?
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不安定な社会情勢やSNSなどを通じて得る過剰な教育情報によって、子どもの教育に奔走し、過干渉な子育てをする親が増加しています。行き過ぎた「教育熱心」が及ぼす危険性とは?そして子どもを疲弊させないために、親がどうあるべきか、各専門家に取材しました。
2022.06.29
Twitterフォロワー10.8万人!漫画『コウノドリ』取材協力&今橋先生の中の人としておなじみの新生児科医・今西洋介先生に、乳児を育てるママや妊婦さんがいだきがちな不安をテーマにさまざまなお悩みに回答していただきます。
編集部:私自身、震災後に間違った情報にすごく振り回された経験があるのでとてもよく分かります。同時に、誰の情報を信じるか、という判断は素人にはとても難しいようにも感じます。
陰謀論などにも同じことが言えて、最初にそこにたどり着いた人はずっとそれが正しいと思っているわけです。なので基本的には情報源を一つにしないことが大事だと思います。
たとえば、Twitterなどでも、ある医師から情報を得るとき、その人だけでなく、フォロワーたちとどんなつながりがあってどんなやりとりをしているかまで見て、初めて「この人は信頼できる」かジャッジする。
かかりつけの小児科でもいいですが、最初に行った小児科が違和感があれば別の小児科にもかかるようにするのと同じですね。
SNSもメディアもそうやって選んでいって、保護者はいろいろな情報チャンネル持つことが大切だと思います。
保護者側だけではなく、マスメディアの方々も情報リテラシーを求められている時代だと思います。
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育児や子どもに関するさまざまな問題は、「単に知らない」だけということが多くあります。
みなさん育児書やメディアなど、さまざまなところから情報を得られていると思いますが、残念ながらネット記事に嘘が書いてあることや、小児医療者ではない人たちが医療監修している記事もたくさんあります。
残酷な話かもしれませんが、今のお母さん方は情報リテラシーを求められる時代に生きているので、やはり訓練しかないんですよね。
たとえば、コロナやワクチンなどの真逆の意見が出るような問題が起きたときに、それらの情報に対して、自分がどうアプローチしていくか、日頃から習慣づけていかなければいけません。
最近は、アフターピルやHPVワクチンなど女性のヘルスケアに関して正確な知識を得る事の重要性や、妊娠出産前からさまざまな情報を見聞きして、自分の中でそれらの情報をどう捉えるかを勉強していくことがウィメンズリテラシーと呼ばれ、注目を浴びています。
もちろん、女性に限ったことではなく、男性も同様です。
健康に関わることは信頼できる情報を得ることが重要になるため、個人的には、情報リテラシーは教育現場で学ぶ機会を与えた方がよいと思っています。