BabyTech®︎ Award Japan 2021 授賞式をレポート

BabyTech®︎ Award Japan 2021 授賞式をレポート

12月1日(水)、東京都立産業貿易センター浜松町館で開催の「保育博2021」内セミナースペースにて開催された「BabyTech®︎ Award Japan 2021」の授賞式を取材しました。

BabyTech®︎ Award Japan 2021とは?

ベビーテックとは、妊娠・妊活、出産、乳幼児などの子育てを支援する、IoT(モノのインターネット)やICT(情報通信技術)関連の商品・サービスの総称です。

BabyTech®︎ Award Japan 2021(以下:BTAJ2021)では、それらのベビーテック商品を各部門ごとに有識者が審査し、大賞と優秀賞が決定します。

授賞式では各部門の大賞と、特別賞のアカチャンホンポ賞を受賞した商品の担当者が登壇しました。

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各部門の大賞に輝いた商品を紹介!

授乳と食事部門 大賞「NAVITIME for BABY」(株式会社ナビタイムジャパン)

01

「ベビーカー」「抱っこひも」「一緒に歩く」などの移動手段に合わせた最適なルートを提示してくれるナビゲーションアプリ。授乳室やオムツ替え場所までのルートも検索できます。


学びと遊び部門 大賞「かみなしばい」(株式会社unouplus)

02

スマートフォンとタブレットを使った新しい紙芝居アプリ。紙ではできないデジタルならではの機能で、お互いに物語に参加しながら楽しむことができます。


安全対策と見守り部門 大賞「cocolin(ココリン)」(株式会社キムラタン)

03

肌着メーカーが作ったウェアラブルIoT技術による園児見守りサービス。体温、うつ伏せ寝、体動を監視し、異常発生時は保育士に警告を発します。


妊活と妊娠部門 大賞 「パパninaru」(株式会社エバーセンス)

04

プレパパ、育児中のパパのための無料アプリ。ママのサポートに役立つ妊娠・出産・育児に関する必要な情報が毎日届きます。


健康管理部門 大賞 「キッズドクター」(株式会社ノーススター)

05

病院の開いていない夜や休日の子どもの急な体調不良時に、看護師に相談できる「チャット健康相談」ができるアプリ。「オンライン診療」や「往診」などの機能も。


記念と記録部門 大賞「パーソナライズ絵本“BÜKI(ブーキー)”」(STUDIO BUKI株式会社)

06

子どもの名前や誕生日から、子どもひとりひとりに合わせてパーソナライズした絵本が制作できるwebサービスです。さまざまな家族の形に合わせたイラストに変更することもできます。


保育ICT部門 大賞 「『はいチーズ!』をはじめとするSaaS型の総合保育テックサービスの取り組み」(千株式会社)

07

無料で使用することのできる保育業務支援ツールです。登降園管理や連絡帳、延長料金計算、 保育士さんのシフト管理などの30種類以上の機能を無料で使用できます。


リサーチ・研究部門 大賞 「子どもの発育発達を支援する「さんさんキッズシステム」のデータ活用研究」(ゴレタネットワークス株式会社/株式会社クレメンティア)

08

子どもたちの運動を見える化することで、子どもたちの発育・発達の状況を掴むことができるシステムです。


特別賞 アカチャンホンポ賞 「絵本読み聞かせアプリ「みいみ」」(東京ガス株式会社/株式会社オトバンク)

09

プロのナレーターによる絵本の読み聞かせだけではなく、セリフの一部を自分で吹き替えることができる絵本読み聞かせアプリです。

アカチャンホンポの社員による投票で選ばれました。

株式会社パパスマイル 代表取締役 永田哲也さんにインタビュー

BTAJ2021を主催している株式会社パパスマイル代表取締役の永田哲也さんにインタビューしました。

ーー今年の受賞作品はいかがでしたか?

永田さん:これまでの受賞商品に比べると一段階進んだかなというふうに考えています。

今まではユーザーのニーズをどう商品にしたのかというところが注目されていたと思いますが、今年の受賞作品はもう一歩進んでいました。例えばママじゃなくてパパ専用の育児情報アプリだったり、保育関係だと遠隔で子どもを見守るためのロボット、単なる名入れではなくデータを活用してユーザーによって絵が変わる絵本といったものがありました。

データ等を活かして、家庭内の育児や保育環境をより良いものにしていこうというものが増えた印象です。

ーー今後出てきて欲しいものや、トレンドについてお聞かせください。

永田さん:BTAJは黎明期にいきなりコロナ禍になったので、どうしても子どもの医療や教育をカバーする商品が今年も目立ちました。

今年は特に、エントリーのうち3分の1くらいは学びと遊び部門だったんです。今後またコロナ禍が落ち着いてきたりすると、育児のときに取ったデータがその後どのようにつながっていくのかなど、今はまだ蓄積の段階にあるものが研究、発展、分析されていき、大人がAだと思っていたことが、データを取ったら実はBだったみたいなことも往々にしてあるので、そういったことが新しいサービスにつながればよいと思っています。

ーーKIDSNAユーザーの皆さんに何かメッセージをお願いします。

永田さん:ベビーテックだと思って身構えると大変だと思うので、スマートフォンの無料アプリなどから始められるといいと思います。

興味のあるところからやってみていただけるとベビーテックとはどういうものか分かっていただけて、より活用いただけるんじゃないかと思います。


動画では特に気になった商品を詳しく紹介しています。

皆さんもぜひ、ベビーテックを取り入れて育児をより便利に楽しくしてみてはいかがでしょうか。

※「ベビーテック/BabyTech」は株式会社パパスマイルの商標です。

2021.12.14

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