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2018年07月26日

[前編]天才の育て方 #01 水上颯〜勉強をしない天才児〜【連載】

[前編]天才の育て方 #01 水上颯〜勉強をしない天才児〜【連載】

KIDSNA編集部の連載企画『天才の育て方』。 #01は、高校2年まで勉強せずに全国トップクラスの成績をとり、現在は東京大学医学部に通う水上颯にインタビュー。クイズ番組で披露される彼の天才的頭脳はどのようにして育まれてきたのか、幼少期まで遡り、そのルーツを探る。

<連載企画> 天才の育て方

「受験勉強はゲーム感覚」
「勉強は高2までしていない」

こう語るのは、現在東京大学医学部に通い、クイズテレビ番組『頭脳王』や『東大王』に出演している水上颯さん。(以下、敬称略)

開業医の両親をもち、現在は東京大学医学部に在籍。小学生の頃にテレビで放送されていた『全国高等学校クイズ選手権』に興味を持ち、開成高等学校に進学後、自身も出場し優勝を果たす。ソフトバンクグループ代表取締役会長兼社長である孫正義氏が「高い志と異能を持つ若手人材支援」を目的として設立した公益財団法人孫正義育英財団にも所属。

テレビではクールに淡々とクイズを解いていく印象だが、話してみるとごく普通の大学生。ただ、彼の話には我々も驚かされる天才発言が飛び交った。そんな彼ができあがるまでを前編、後編に分けて紐解いていく。

勉強をしない天才児

『頭脳王』や『東大王』と言われているが、「自分は小市民的に生きており、至って普通」だと言う。超難関と言われる東京大学医学部に合格するほどの学力をもつ一方で、「勉強はしなかった」と語る彼は、どのような習慣をもち、勉強とどのように向き合ってきたのだろうか。

勉強しなくてもトップの成績

天才の育て方_水上颯01

「小学校や中学校のときは、家では全く勉強していませんでした。やらなくてもほぼトップに近い成績を取れていたので。塾にも通っていましたが、友だちと会うために通っていた感じです」

ーー高校や大学を受験するときも、勉強はしなかったのですか?

「開成高校を受験することになり、その時に初めて難関校の問題集をやりました。高校入学後も高2まで帰宅後に勉強することはなかったですね。東大を受験することを決めた高3からは本腰を入れて勉強をし始めましたが、基本的にはサスティナビリティ(持続可能性)を大事にして勉強することにしています」

縛られて勉強はしない

ーーサスティナビリティを考えた勉強法とは?

「自分が「こりゃキツイわ」と思ったら休むことですかね。追い詰められると精神的な負担が重くなってしまうし、そういう状態で勉強すると一過性で覚えられても後で忘れてしまいます。根詰めて勉強することにメリットは感じませんし、余裕があるときに勉強しよう考えています。何かに縛られて勉強したくないから、勉強方法で自分にルールを課したことはありません」

1日2冊の読書習慣

自分のルーツを辿ってみたとき、今に至るきっかけや習慣はあるのだろうか。

「小学校の頃から、1日2冊本を読んで、次の日その2冊を返してまた2冊借りて読むということを習慣的にやっていました。なので、本を読むという習慣が今の自分の大きなウェイトを占めていると思っています。大学受験の時にも国語と英語が得意でした。文章を読むことへの抵抗感もなければ読むのも早いですし、読解力も高いと思います」

ーー幼少期も絵本などをよく読んでいましたか?

「絵本は親が読んでくれるとき以外は、読んだ記憶はないですね。一番好きだったのは図鑑で、なかでも生き物図鑑をよく眺めていました。この昆虫キレイだなぁとか、こんなに大きな魚がいるんだなぁとか、そういうことを楽しんでいたと記憶しています」

やってきたのは性に合うものだけ

ーー現在も読書習慣や、高校生の頃にハマったクイズも続けられていますよね。継続できるコツはなんでしょうか?

「性に合うことをやることですね。飽きっぽいところもあって、昔やっていたピアノとかは今となっては全く弾かなくなりました。

クイズを続けられているのも、僕自身の性格として雑学がすごく好きというのがあるかもしれませんね。クイズが得意か苦手か、と聞かれれば実は得意とは思っていなくて、苦手だからこそ自分で努力しなければ人に勝てない、だから継続的に努力できているのかなと思います」

読み切るまでがひとつのシークエンス

ーー性に合っていたとしても、1日2冊本を読むことは結構大変だと思います。億劫に感じてしまうこともあるのでは?

「そうですね。億劫になることはありますし、大変なのもよくわかります。ただ、本を読むことが習慣になっているのでそこまで苦には感じないのかもしれません。一度本を開くと、読み切るまでがシークエンス(順序)と考えているので、それほど時間を掛けずに読み終わりますからね。文庫本なら1時間程度で読み切っちゃいますし」

東大受験はレベルを上げるゲームのようなもの

難関大学に強いと言われている開成高校受験時は、両親からの「力試しで受けてみては」というアドバイスを受けて受験を決めたという。東京大学医学部受験はどのような意思で決めたのだろうか。

天才の育て方_水上颯02

「東大受験は、受験期までに学力が東大医学部か理Ⅲに行けるぐらいまで伸びたら行けば良いし、行けなかったらランクを落とした大学にしよう、くらいに考えていました。高校3年のときは、大学受験は自分の学力をどこまで上げられるか、というゲームのようなものだと思っていました。とはいえ、一番行きたかったのは東大医学部でしたね」

ーー第一希望が東京大学医学部だった理由はなぜですか?

「将来の夢として医者を考えていたので、大学進学するときも医学部のある大学に進学しようと漠然と考えていました。ほかの選択肢も考えてはいましたが、自分が医療関係の仕事に就く以外のビジョンは見当たりませんでした。

東大は学ぶ環境が日本の大学で一位二位を争うくらい良いだろうと思っていたし、面白い人がいそうだな、というのもありました」

ーー医療関係に就くことを考えていたのは、ご両親の影響がありますか?

「もちろんそれは一番強かったとは思います。親からは医者になる必要はないと言われていましたが、父も母も医者で、その背中を見て育ったので、なんとなく憧れはあったと思います」

自分の性に合うことを続けてきた水上颯は、どのようなスタンスで勉強と向き合っているのだろうか。後編では勉強をしない天才児の勉強スタイルを探る。

<取材・執筆・撮影>KIDSNA編集部

<連載企画>天才の育て方 バックナンバー
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