
子どもには、小学校へ上がる前の4歳、5歳、6歳のうちに食事マナーを伝えておきたいですよね。今回は年齢別に、子どもに教えたい食事マナーを体験談などからご紹介します。
小学生になるとお昼に給食がある学校も多く、保育園や幼稚園などに比べて、先生が生徒ひとりひとりの食事の様子に気を配ることが少なくなります。そのため、小学校生活をスムーズにおくるためにも入学前にゆっくりと食事マナーを教えていきましょう。
4歳は幼稚園でいうと、年少や年中にあたる時期。ひとりでできることも増え、集団行動に慣れてくるため、家族以外の人と楽しくご飯を食べる機会も増えてきます。
食事をするときに、今まで親の力を必要としていた子どもも、スプーンや箸をつかって自分ひとりの力で食べることができるようになっていきます。
集団行動にも慣れ、友だちといっしょに楽しく食事ができるようになっていきます。苦手な食材も、友だちが食べていたらがんばって食べようとする姿勢も見られるでしょう。
4歳の子どもに伝えたい食事マナーについて考えてみました。
幼いころから繰り返し教えている、「いただきます」や「ごちそうさま」の挨拶、食事の前の手洗いは大切なマナーのひとつです。親の指示がなくても、自然に取り組めるように教えていきましょう。嫌がる子どもには、なぜ必要なのか理由を合わせて説明してあげるのもよいかもしれません。
ご飯を口に入れたまま話しをしたり、肘をついてご飯を食べたりすることがマナー違反だということを伝えてあげましょう。何度も繰り返し、根気強く声をかけてあげることが大切です。
「うちの子は幼稚園に通っていて、そこでは週に1回給食があります。周りの友だちや先生の声かけのおかげで、今まで食べれなかったものも食べれるようになりました。また、家でも食事前後に大きな声で挨拶もしてくれるようになり、子どもの変化に驚いています」
幼稚園での食事マナーと家庭での食事マナーがつながるように家庭でも取り組んでいきたいですね。
5歳は幼稚園でいうと、年中から年長にあたる時期。食事を通して、食に関するさまざまな興味を持つようになる子どももいるようです。
食事中に動いたり遊び始めたりしていた子どもも、5歳くらいになる園などでマナーを教えてもらう機会が増えるので、落ち着いて食事をすることができるようになります。
最近は、保育園や幼稚園で食育に取り組む園も増えているようです。子どもたちも、食への関心を広げる時期ともいえます。
それでは、5歳児に伝えたい食事のマナーにはどのようなものがあるのでしょうか。
食事をするときに、食器を置いたまま猫背で食べるのマナーとしてあまりよいものではないでしょう。お椀やお茶碗を手にもって、背筋をのばして食事をするとかっこいいことを教えてあげられるとよいですね。
作ってくれた人や材料となる食物を育てている人たちの気持ちを考えると、食べ残しは気持ちがよいものではないですよね。また、バランスを考えて作られた食事を残してしまっては、栄養が偏ってしまうことも考えられます。自分が食べきれる分だけをお皿に盛る、嫌いな食べ物も少しずつ挑戦するなど、家庭の食事から食べ残しがないように工夫していきましょう。
「うちの子はいつもご飯を食べるときに肘をついて食べてしまい、何度か注意をしてもなおらないので困っていました。しかし、根気強く教えると共に、親である私自身も食事の姿勢に気をつけるように心がけました。すると、いつのまにか子どもが肘をつかなくなりました。叱るだけでなく、親が手本を見せることも大事なのだと痛感しました」
大人になると、食事中のマナーはあいまいになりがちかもしれませんね。子どもに教える前に親自身がマナー違反がないか見直してみましょう。
6歳頃になると食べる量が増え、好きな食べ物をおかわりしたり、好きなメニューも増えるようです。また、調理法に興味をもったりする子どもも増えてくるでしょう。食事の時間をよりいっそう楽しみにするようになるかもしれませんね。
入学準備もかねて、6歳の子どもに身につけさせたい食事マナーを考えてみます。
小学校の給食時間は、幼稚園や保育園の給食時間よりも大抵短くなるようです。なかなか食事が進まないというお子さんは、入学前から決めた時間内に食べ終わることに慣れておく必要があるかもしれません。家庭では、集中して食事ができるようなメリハリのある食事の環境づくりが大切でしょう。
箸は大人になっても長く使っていくものですよね。子どものうちからきちんとした持ち方ができれば、将来どんな場所でも堂々と食事ができるかもしれません。迷い箸や寄せ箸など、やってはいけないマナーがあることを伝えたうえで、正しい持ち方ができるように大人が根気よく教えてあげたいですね。
「子どもが春から小学校に通い始めますが、箸の使い方が上手ではありません。小学校では、給食がはじまるので、きれいに食べることができるのか不安に感じていたところ、友人が箸の正しい使い方が書かれている絵本を紹介してくれました。はじめは、興味なさそうにしていた子どもも、繰り返し読んでいると箸の使い方に興味を持ち始め、今ではすっかりマナーを守れるようになりました」
絵本を使ってマナーを伝えると、子どもも分かりやすく、楽しみながら学べるかもしれませんね。
4歳や5歳くらいになると、なんとなく食事のマナーは理解しているものの、なかなか上手くできない子どももいるかもしれません。一度でできるようになる子どもはいないので、大人が根気よく、できるだけ楽しい雰囲気でマナーを身につけさせてあげたいですね。
2018年01月08日
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