てぃ先生に聞く、子どもの困った行動は親の見方・考え方次第で変わる!

てぃ先生に聞く、子どもの困った行動は親の見方・考え方次第で変わる!

子育てに関するママパパのさまざまなお悩みに、現役保育士のてぃ先生とKIDSNA編集長・加藤が赤裸々にトークするKIDSNA TALK。今回は「子どもの困った行動に対する親の接し方」をテーマにてぃ先生とトークします!

てぃ先生
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KIDSNA編集長加藤
今回は『子どもの困った行動』というテーマで、どう対処していくべきかをトークしていきたいと思います。

集まったエピソードでは、子どもに『相手の立場になって考えてほしい』という意見がすごく多かったのですが、相手の立場に立って考えることは3歳くらいまでは難しい、というお話を以前していただきました。
てぃ先生
そうですね。年齢によって受け取り方がそもそも違うということをまず理解していただけるといいかと。
KIDSNA編集長加藤
それを踏まえたうえで、まず気になったのが以下の相談。

『3人兄弟の家庭で、次男は2歳上の長女に対して常に対抗心を持ち、長女がトイレに入ろうとしたら無理やり先に入ったり、遊ぼうとしたおもちゃを取ったりという風に、意地悪をしています。「自分がされたら嫌でしょ?」と言っても聞きません』というもの。
てぃ先生
対抗心を燃やすこともありますが、結論から言うと、こういったケースは、兄弟に意地悪をすることによって、お父さんお母さんが「構ってくれる」「注目してくれる」ことの方が子どもにとっては大きいかなと思います。

悲しいことに、お父さんお母さんって、いいことをしたときや「これができた」という時にすぐに飛んできて「いいね」ってしてあげることってなかなかないですよね?

でも、悪いことをした時はすっ飛んできて「ダメでしょ!」としかるじゃないですか。つまり、子どもたちは「よくない行動をした時の方が大人がすぐに注目してくれる」ということを学んでるんですよね。
KIDSNA編集長加藤
あー、それは下の子の気持ちを思うとなんだかすごく悲しいです。そしてきょうだいはいなくても、親として振り返ると誰もが思い当たることがあるかもしれませんね。
てぃ先生
もちろんすべてそうとは言いませんが、もし思い当たる場合は、子どもがいいことをしたときにも悪いことをしたときと同じくらいのパワーで接してみてあげてください。
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てぃ先生
困った行動といえばお伝えしたいのが、水道で遊ぶことについて。家や保育園、公園の水道で水を出し遊んでる子っていますよね。

「やめなさい」と注意してその瞬間やめたとしても、「水」というものに興味を持つ時期だから、保護者が見ていない隙にまた出して遊ぶんですよね。
KIDSNA編集長加藤
この季節、とくによく見かけますね。
てぃ先生
実は、それを毎回毎回注意してやめさせるほうが、結果的に半年~1年と長く続いてしまうんです。

だから「この1週間はとにかく水道遊びをさせる」と覚悟を決めて、とことん遊ばせてしまえば、子どもは満足して、それ以降わざわざ触らなくなりますよ。
KIDSNA編集長加藤
親はなんとか今やめさせることばかり考えがちですが、それでは根本解決にならないんですね。
てぃ先生
保育園によっては、水道の周りにサークルを設けて、子どもが勝手に入って遊ばないようにしたりしていますが、それは根本的な解決にはなりません。

水道って僕達の生活の中に普通にあるものだから、「必要なときに使うもの」という認識をきちんとできるようにした方がいいんですよね。

これもやっぱり「待つ」ことなんですよね。「(今すぐ)やめなさい」「ダメでしょ」ではなく、「飽きるまで触らせる」の方が、長期的に見ると結局早く解決するという。
KIDSNA編集長加藤
すごくシンプルですね。「待つこと」もそうだし、「集中しているときはやらせる」というシンプルなことをみんなができれば、ずいぶん心穏やかにいられますね。
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てぃ先生
それで言うと、すごく面白い話があって。日本の国旗の日の丸の赤の部分って白と比較して占有率何%くらいだと思いますか?
KIDSNA編集長加藤
65%とか75%くらいですか?
てぃ先生
みなさん赤が大多数を占めているとお考えですが、実はたった18%なんです。

何が言いたいかというと、人間はどうしても目立つものに目を奪われがちで、目立つものほど大きなものに見えてしまうということ。

子どもの悪いところやよくないところも、この赤い丸と同じなんじゃないでしょうか。

実際は残りの82%もよい部分があるはずなのに、目立つたったの18%に目をとられて「うちの子は全然ダメ」「褒められるところがない」って考えちゃうんです。
KIDSNA編集長加藤
なるほど…。

以前、海外の方とよく会っていたときに、海外の家庭ではママ友と話すとき、自分の子どものいいところを言い合うんですよ。

でも、日本人のママの付き合いって「うちの子はこれができない」「ここがダメ」と、子どもの悪い部分を言うことが多いなという話になって。
てぃ先生
だから、むしろ「82%ものいいところで溢れている」ということに注目してほしいですね。
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てぃ先生
先ほどの加藤さんの話ですが、謙遜する文化ってよくないですよね。

うちの保育園の保護者に必ず話すようにしてるのは「子どもの前で絶対に本人のことを悪く言わないでください」ということ。

たとえば、僕たち保育士が「今日〇〇君は足が速くてすごかったですよ」とか「リトミックがすごくうまかったですよ」と保護者に話したとき、「いやいや、大したことないですよ」と謙遜する方が多いんです。しかも、その謙遜を子どもの前でしてしまうんですよ。

本当は「そうなんです!うちの子って本当にすごいんです」」と言った方が、どう考えても子どもは次回も頑張れますよね。

「うちの子なんて全然」と言っちゃうと、子どもなりに一生懸命頑張ったことなのに、どんどん自己肯定感が下がっていっちゃう。
KIDSNA編集長加藤
建前的にそういうことを言った方がいいのかな?と思ってしまうんでしょうね。
てぃ先生
たとえば、自分から「うちの子は幼児用の英検で何級を取りました」みたいなことを言うのはマウントと取られてしまうかもしれませんが、「凄いね」と言われたら素直に「そうなんだよね」と言ってあげる方が絶対いいと思いますね。
KIDSNA編集長加藤
こうしてお話を聞くと、子育てにおいて重要なのは、「待つこと」と「子どもの前では素直に褒めてあげること」と、全てがシンプルなんですね。
てぃ先生
そうですね。僕が講演会などで必ず言うのが、「難しいことは一切考えなくていいから、とにかく子どもが喜ぶことをしてあげてください」ということ。

遊びも習い事も、子どもが喜ぶにはどういう声のかけ方や選択肢の与え方をすればいいかを考えるだけ。

たとえば、大人もすごい大好きな人には「どうしたらこの人が喜んでくれるかな」と考えるじゃないですか。僕は対象が子どもであったとしても同じだと思うんですよね。

2021年08月18日

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