1歳になると離乳食もだいぶ進んできますが、それと同時に子どもの好き嫌い・食べムラが出てくる時期でもあります。子どもについつい完食を押し付けてしまうことはありませんか?まずは食の楽しさを優先的に教えてあげたいものですね。離乳食完了期はいったいどのように進めていくとよいのか、他にも覚えておきたい点についてまとめてみました。
育児本・離乳食本を参考にするのもおすすめではありますが、本の内容にとらわれすぎてしまうのは考えものです。子どもの好き嫌いを無視し無理やり食べさせるのは、逆効果。まずは「食事が楽しい」と思ってもらうことを最優先に対応してあげることが近道だと思います。
また、あっという間に離乳食を卒業してしまう子もいれば、なかなか完了期が終わらない子もいます。離乳食の進み方は子どもによって違いますので、同月齢の子と比べて焦る必要はありません。
筆者の子どもの場合、偏食がひどいため、もうすぐ4歳になる今でも離乳食完了期が続いているのに近い状況です。あれこれ作っても食べてくれないとショックが大きいので、無理して離乳食を作るのをやめました。ママにとっても子どもにとっても無理しない範囲で離乳食卒業を徐々に進めていくことが一番だと思います。
もちろん、時間や余裕があるママなら毎食愛情たっぷりの離乳食を作ってあげる方がいいに違いありません。しかし「せっかく作ったのに!」とイライラしたり、子どもに叱ってしまうくらいなら、大人分のご飯だけ作って、その中から偶然子どもが食べられるものを探してみるのも一策です。予想もしない食べものが食べられることを発見できるかも。(我が家の例であれば、たこ焼きのタコ、餃子のパリパリした部分など)
骨の成長のため特に必要な栄養素は、カルシウム・マグネシウム・ビタミンD・タンパク質です。ここ近年、日本人のカルシウム摂取量が先進国の中で最も低いことが問題視されており、摂取量が低くなった原因として日本人の食生活が欧米化したことといわれています。
ママとしては成長期から意識しておきたい栄養素ですね。
また、マグネシウムはカルシウムとのバランス(マグネシウム:カルシウム=1:2)が大事で一緒に摂取することが必要な栄養素ですので、上手に取り入れて食事に加えてあげたいですね。
タンパク質は成長ホルモンの分泌を促す作用があるといわれていますが、脂肪分も多いので摂取しすぎには気をつけたいところです。ちなみに1~2歳の子どものタンパク質の推奨摂取量は1日20グラムです。
先ほど述べた栄養素が豊富に含まれた食材のなかでも、子どもが食べやすいものをピックアップしてみました。
カルシウム→乳製品、小魚、海藻、お豆腐
マグネシウム→ほうれん草
亜鉛→豚レバー、納豆
タンパク質→肉類、魚類、たまご
尚、食品アレルギーをお持ちのお子さんは十分気を付けてください。また、離乳食期にはどの食材にアレルギー反応が出るのかまだ分からないため、初めて食べさせる食材は少量を少しずつ与えて様子を確認しましょう。
日本では食事摂取基準量が決められており、1歳~2歳の推奨値は男の子1000キロカロリー・女の子900キロカロリーとされています。
量を具体的に表すとすれば、(妊娠していない)女性が一食に食べる量の半分程度が目安です。とはいえ、あくまで目安。量を気にするよりも栄養バランスの方を意識することをおすすめします。
例えば「ウチの子は白米が大好物!」と言っても毎食出していると子どもも飽きて食べ残しが出てしまいます。ご飯・パン・麺など主食の形態、そして調理法、味付けをできれば変えてあげるとよいでしょう。尚、体調が悪ければ食欲は減少するという点、感染性胃腸炎など吐き気がある場合には食べさせないほうがいい食べ物があるという点も覚えておくとよいでしょう。
(感染性胃腸炎で食べさせてはいけない食べ物)
肉や魚、油が多い食事、糖分や塩分の強いもの(プリン、ゼリー)、繊維質の多い野菜、かんきつ類、ジュース、清涼飲料水
既存の「クックパッド」でも離乳食メニューは検索できますが、離乳食だけのサイトはやはり見やすいです。
「メニューが思いつかない」という日にはページをなんとなく眺めているだけで、新しい食材や調理の仕方など、ヒントを得ることができます。シンプルなサイトデザインながらも情報は豊富で見やすいです。
7大アレルゲン不使用の離乳食レシピがたくさん紹介されています。一般的に入手しやすい食材を使ったレシピが月齢(7,9,12カ月)ごとに見ることができるので、ママは大助かりです!
ゆでる・焼く・煮るなどバランスよくそれぞれの調理法を使ったレシピが厳選されて載っています。
離乳食は好き嫌いが影響してくることはもちろん、機嫌が悪くて食べムラが出ることもあります。毎回完食を目標にしつつも、「お昼ご飯を食べられなかった代わりにおやつで補助しよう」など栄養面も意識しながら柔軟な対応ができるとよいですね。
また、1歳ごろは子どももママも離乳食をスタートしてまだ間もない時期です。親子でゆっくりゆっくり成長を目指していきたいですね。
2016年11月05日
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