話題の男性保育士、てぃ先生にきく。子育て論は自分に合うものを見つければ、それでいい。

話題の男性保育士、てぃ先生にきく。子育て論は自分に合うものを見つければ、それでいい。

2017.11.18

Profile

てぃ先生

てぃ先生

保育士/子育てアドバイザー

関東の保育園に勤める男性保育士。 ちょっと笑えて、可愛らしい子どもの日常をつぶやいたTwitterが好評を博し、フォロワー数は46万人を超える。 Twitter原作のマンガ『てぃ先生』(KADOKAWA/メディアファクトリー)は20万部を突破、著書である『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(KKベストセラーズ)は15万部を超える大人気作に。他にも『ハンバーガグー!』『園児がくれた魔法の言葉』などを出版。 保育士として勤務する傍ら、その専門性を生かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演活動も年間50本以上。 他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。 ちなみに、名前の読み方は「T」先生。

カリスマ保育士「てぃ先生」の人気連載コラムの連載第14回目です。今回はさまざまな子育て論についてどう考えるかなどの、ご家庭での受け入れ方について、てぃ先生に教えてもらいました。

こんにちは!てぃ先生です。
前回の「怒ってばかり…褒めるところ見つけられない時は」は読んでいただけたでしょうか?叱ってばかりで自己嫌悪に陥ってしまう時もあると思いますが、切り替えて楽しい時間にすることもできます。ぜひ参考にしてみてください。

話題の男性保育士、てぃ先生にきく。怒ってばかり…褒めるところが見つけられない時は

話題の男性保育士、てぃ先生にきく。怒ってばかり…褒めるところが見つけられない時は

今回は、「子育て論は、自分に合うものを見つければ、それでいい。」をテーマにお話します。

子育て論について

世の中にはいろんな子育て論があります。

「褒める子育て」

「褒めない子育て」

「子どもの学びを促す」

「自然に任せる」

「幼児教育の重要性」

「幼児教育は危険」

挙げればキリがありません。

パパママたちはこういったものを見て「そうなんだ!」「なるほど!」と参考にしていることも多いと思います。

ただ、子育ては「絶対的な正解」が存在しません。

笑顔の子ども
MIA Studio/Shutterstock.com

いくら周りが「これ良いよ〜」と言ったところで、自分の子どもと家庭のライフスタイルに合っているとは限らないですし、なんなら合わないことの方が多いのではないでしょうか?

どんな子育て論を採用しようと、それは各ご家庭の自由ですし、むしろ他人にとやかく言われて決めることではありません。それが狭いコミュニティのなかにいると、他人と違うことをするのが怖かったり、自信がなくなったりするのだと思います。

家族のライフスタイルに合わせて

子育て論を考える
MIA Studio/Shutterstock.com

特に危険だと思うのが、「まわりでみんなやっているから」「どこどこで聞いたから」と“中身ではなく表面の情報に流される”パターンです。

それを全て鵜呑みにして、中身が自分の子どもと家庭のライフスタイルに合っているかを置き去りにしたまま、「これが正しいからやらなきゃ!」と半ば脅迫観念的にそれを実行してしまうと、まず間違いなく失敗してしまうように思います。

そして、失敗をすると「ダメな親なのかも…」と落ち込んでしまい、自信喪失。

これはパパママが悪いのではなく「それが自分の子どもと家庭のライフスタイルに合っていなかった」ただそれだけのことです。

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自分の感覚を信じる

あと多いのが、別の考え方に移行するのが億劫ということ。

良いと思ったものをやっていくうちに「あれ?もしかしたら合わない?」と感じることがあると思います。

でも、「良いと書いてあったからやらなきゃ!」「誰々に言われたからやらなきゃ!」と、これも大事なことを置き去りにして、新しい別の方法を模索しないままになってしまう。もし見つけたとしても「今までのやり方から変えるのはダメかな」と思い込み、それを試すこともなく終わってしまう。勿体ないです。

やり方をコロコロ変えるのは、子どもが混乱する原因にもなりますから考えものですが、少なくとも「これは合わないな」と思ったものは、感覚を信じて変えた方がいいと思います。

だって、自分の子どもと家庭のライフスタイルを一番よく理解しているのは自分自身ですから。

子育て論は十人十色

よく子どもに対して「よそはよそ、うちはうち」という言うことがあるかもしれませんが、それはパパママも同じです。自分が良いと思ったものは、自信をもってやればいいんです。

子どもが十人十色なら、子育て論だってそう。何に書いてあるからとか、誰が言ったからとか、そんなことは関係なく、自分に合うものを見つければそれでいいんです。

子育て論を選ぼう
ANURAK PONGPATIMET/Shutterstock.com

僕の話だってそうです。

中身を見て「これは良いな!」と思うものは採用してくださればいいですし、「合わない」と思ったものはスルーしてくれればいいんです。「これを絶対にやれー!」なんて1mmも考えたことないですから。

他人の子育て論は、あくまで選択肢です。話半分で聞くくらいがちょうどいい。

決めるのはパパママ。自信を持って子育てしてください。

ご参考までに。


執筆:てぃ先生

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てぃ先生

てぃ先生

関東の保育園に勤める男性保育士。 ちょっと笑えて、可愛らしい子どもの日常をつぶやいたTwitterが好評を博し、フォロワー数は46万人を超える。 Twitter原作のマンガ『てぃ先生』(KADOKAWA/メディアファクトリー)は20万部を突破、著書である『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(KKベストセラーズ)は15万部を超える大人気作に。他にも『ハンバーガグー!』『園児がくれた魔法の言葉』などを出版。 保育士として勤務する傍ら、その専門性を生かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演活動も年間50本以上。 他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。 ちなみに、名前の読み方は「T」先生。

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