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【産婦人科医監修】妊娠6週目(妊娠2ヶ月)の特徴。つわりやおなかの大きさ、赤ちゃんの様子について
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田園調布オリーブレディースクリニック院長/医学博士/東海大学医学部客員講師/日本産科婦人科学会専門医、指導医/母体保護法指定医/女性ヘルスケア専門医/日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医(腹腔鏡・子宮鏡)/日本内視鏡外科学会技術認定医/がん治療認定医
田園調布オリーブレディースクリニック院長/医学博士/東海大学医学部客員講師/日本産科婦人科学会専門医、指導医/母体保護法指定医/女性ヘルスケア専門医/日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医(腹腔鏡・子宮鏡)/日本内視鏡外科学会技術認定医/がん治療認定医
信州大学医学部卒業。東海大学医学部客員講師、日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。長年、大学病院で婦人科がん治療、腹腔鏡下手術を中心に産婦人科全般を診療。2017年田園調布オリーブレディースクリニック院長に就任。患者さんのニーズに答えられる婦人科医療を目指し、最新の知識や技術を取り入れています。気軽に相談できる優しい診療を心がけています。
妊娠6週目の妊婦さんや赤ちゃんの様子をお伝えします。妊娠6週目の妊婦さんのなかでも、つわりにはばらつきがあるようです。妊娠6週目で感じる人もいる腹痛などについても、医学博士で、田園調布オリーブレディースクリニック院長、産婦人科医 杉山太朗先生の監修のもと解説します。
妊娠週数6週目とはどんな時期?
妊娠6週目は月数でいうと妊娠2ヶ月の3週目です。生理が来ていないことや、体調の変化から妊娠に気づく人もいるようです。妊娠検査薬も正しい結果が出るころですので、まだ試していないという人は検査してみましょう。
妊娠6週目の妊婦さんの特徴
外見の変化はほとんどありませんが、身体にはさまざまな変化が見られる妊娠6週目。妊娠6週目の妊婦さんについて詳しく見ていきましょう。
体調
妊娠による高温期が続くこの時期、激しい眠気や、頭痛、腹痛や体にだるさを感じる人が多いようです。なかには、突然吐き気を感じるなど、吐きつわりが始まる人もいます。この時期に生理が遅れ、妊娠しているかもしれないと気づく人もいるようです。
お腹の大きさ
妊娠6週目は、子宮の大きさが普通の卵より、ひと周り大きいくらいの大きさになっています。しかしまだ外見上の変化はほとんどなく、周囲からは妊娠が分かりません。
妊娠6週目の妊婦さんの身体
空腹時や、特定のにおいに反応して吐きつわりを起こすことがあります。また、妊娠すると少しずつ子宮が大きくなろうとするので腹痛を感じることもあります。
また人によっては胸が張ったり、大きくなったと感じることがあるようです。
妊娠6週目の赤ちゃん
大きさや胎内での様子
妊娠6週目の赤ちゃんの身長は、 個人差がありますが、5㎜から1㎝弱、といったところでしょう。大きさで言うと、ぶどう1粒ほどです。
心臓が4つの部屋に分かれ始めて小さな鼓動を刻み、腎臓や肝臓などの臓器も形成され始める時期です。
身体の形
おたまじゃくしのような尻尾はなくなります。手足が水かきのようになり、体よりも頭の方が大きい状態になって形が変化してきます。神経や生殖器もこの時期に形成されます。
妊娠6週目のうちにやっておきたいこと
産婦人科を受診
だいたい妊娠6週目頃から赤ちゃんの心拍は確認できるといわれています。胎嚢が子宮内に見えると正常妊娠となります。妊娠に異常がないかを確かめるためにも、妊娠がわかった時点で産婦人科を受診しましょう。
リラックスして過ごす
妊娠が判明すると漠然とした心配や不安を感じやすくなるのも、妊娠によるホルモンバランスの変化が原因です。「そういう時期なのだ」と、必要以上に気にしないように努めましょう。
葉酸を摂る
「葉酸」という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。葉酸は、妊娠初期の赤ちゃんの成長に必要な栄養素です。
枝豆やほうれん草、ブロッコリー、レバーには葉酸が特に多く含まれているので、意識して食べるようするとよいでしょう。しかし葉酸を過剰摂取には妊娠経過や赤ちゃんにトラブルを抱えるリスクがあるため接種上限を守ることを意識しましょう。厚生労働省は妊娠初期や妊娠を希望する女性に1日1㎎以内の葉酸の接種を促しています。
妊娠線対策
妊娠6週頃から妊娠線ができる人が多いようです。お腹やお尻、太ももなど妊娠線ができやすい場所は特に意識して、マッサージなど毎日ケアするのもよいでしょう。しかしあくまで無理のない範囲でやさしくおこなってください。出来れば、妊娠線用のクリームを使えるとよいですね。
妊娠6週目の妊婦さんが注意すること
外見の変化はまだほとんどみられないですが、つわりが始まったり、眠気やだるさなど身体にさまざまな変化を感じる時期です。妊娠6週目に妊婦さんが気をつけることを解説します。
水分不足に注意
つわりで食欲がなくなる場合があります。食べられないときや体調不良でも赤ちゃんに栄養は届くようになっているので、無理して食事をしなくても大丈夫です。食事ができないときでも、脱水症状にならないように水分は意識してとるようにしましょう。
のどや口の中が乾いている、おしっこがでないなどのときは、脱水症状になっているかもしれないので、そのような症状があるときに早めの受診が大切です。
激しい運動は控える
今まで日常的に運動をしていた人も、妊娠が分かったら激しい運動は避けましょう。
体操やウォーキングなどの適度な運動はリフレッシュにもなり、出産にむけて体力づくりにもなります。しかし妊娠初期は自己判断で運動をするのではなく、かかりつけの医師に相談をし、許可がおりたら始めるのがよいかもしれませんね。
体に合った衣服を選ぶ
妊娠6週目でも、人によっては普段着ている洋服がきつかったり、締めつけられるような感じがする場合があります。ブラジャーに締めつけを感じるときにはワイヤーなしのものを選んだり、ブラトップに変更するなど工夫して、ゆったりと快適に過ごせる洋服を選ぶようにしましょう。
自己判断で服薬しない
この時期に現れる、吐きつわりや、吐き気、腹痛などの症状から胃腸炎と勘違いすることがあるようです。妊娠を望んでいる、もしくは妊娠の可能性がある女性は、安易に服薬しないようにしましょう。
目には見えないけれど、日々の生活を工夫する
妊娠6週目は、生理が来ないことや、だるさ、眠気など体に表れるさまざまな変化から妊娠に気づく人が多いようです。この頃からつわりが始まる人もいますが、まだつわりがない人もいるようで個人差があります。目に見える変化はほとんどありませんが、お腹の赤ちゃんは成長し始めていて、心臓などの臓器も形成され始めています。
妊婦さんは、脱水症状に注意し、意識的に葉酸を摂ったり、激しい運動は控えるようにすることが大事です。
体操やウォーキングなどの適度な運動に切り替えて気分をリフレッシュさせて、体がつらいときには無理せずに、ゆったりした洋服を選ぶなど工夫しながら過ごしましょう。
監修:杉山 太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)
Profile
杉山太朗
信州大学医学部卒業。東海大学医学部客員講師、日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。長年、大学病院で婦人科がん治療、腹腔鏡下手術を中心に産婦人科全般を診療。2017年田園調布オリーブレディースクリニック院長に就任。患者さんのニーズに答えられる婦人科医療を目指し、最新の知識や技術を取り入れています。気軽に相談できる優しい診療を心がけています。