【現役保育士おすすめ】7月の読み聞かせにぴったりの絵本

【現役保育士おすすめ】7月の読み聞かせにぴったりの絵本

親子のコミュニケーションの時間でもある絵本の読み聞かせ。毎日読み聞かせをしていると、どんな絵本を読めばいいか迷うこともあることでしょう。そこで現役保育士に「7月の読み聞かせにぴったりの絵本」を教えてもらいました。行事から夏の風物詩まで、この季節の魅力が味わえる絵本がいっぱい! 読了済みのママのコメントと合わせてご紹介します。

七夕にぴったりの絵本

じめじめした梅雨もあけ、からっとした気持ちのいい晴天が広がる7月。短冊に願い事を書いて笹竹に飾る七夕は、子どもたちが楽しみにしているイベントの一つでしょう。そんな七夕をモチーフにした本をご紹介します。


たなばたセブン/作:もとしたいづみ 絵:ふくだいわお(世界文化社)

七夕の前日、幼稚園にやってきたなぞのヒーロー「たなばたセブン」。子どもたちに七夕の由来や、織姫と彦星の話をわかりやすく説明してくれます。お茶目なヒーローの面白い台詞に子どもたちも夢中になること間違いなし!

ママの感想
ママの感想

「たなばたセブン」は台詞が面白くて、子どもたちも大好きです。「セブンの行事えほん」シリーズは子どもでも理解しやすいように日本の行事が解説されています。我が家では全シリーズ揃えました。

たなばたバス/作・絵:藤本ともひこ(鈴木出版)

「バス」シリーズの3作目。バスくんとねずみくんが織姫の願いを叶えようと、力を合わせて奮闘します。バスくんおなじみのダジャレも満載!ダイナミックな画面展開に加えて、ストーリーのところどころに子どもが参加できる遊びも入ってます。

ママの感想
ママの感想

大型絵本で迫力があるので、子どもたちのテンションも上がります。擬音が多いので小さい子でも楽しむことができますよ。

たなばたプールびらき/文:中川ひろたか 絵:村上康成(童心社)

7月7日。織姫と彦星が天の川で望遠鏡を覗いて楽しんでいると、地球の保育園の七夕飾りを発見。そこには「あまのがわでおよいでみたい」という願い事が書かれており、二人はお願いを叶えるべく、子どもたちと園長先生を天の川に招待します。想像力を刺激する素敵なファンタジーをお楽しみください。

ママの感想
ママの感想

うちの子はこの絵本に出会い、苦手だったプールを克服することができました。体操のシーンがお気に入りで、読み聞かせしている時はリズムをつけて歌いながら体をうごかして楽しんでいます。

おばけが出てくる絵本

夏といえば怪談。遊園地のおばけ屋敷がにぎわうシーズンです。背筋が凍る怖い話……ではなく、かわいくて楽しいおばけが出てくる本をご紹介します。ユニークなおばけがたくさん登場するので読み終わった後には、おばけが大好きになってるかも!?


いちにちおばけ/作:ふくべあきひろ 絵:かわしまななえ(PHP研究所)

大人気の「いちにち」シリーズ。こちらは、もしも一日だけおばけになったら?というお話。からくさおばけ、かっぱ、メドューサ。実際になってみたら意外に楽しいかも?おばけが怖いという子こそ読んで欲しい一冊です。

ママの感想
ママの感想

怖い話が苦手な息子も、この絵本だけは笑って楽しんでいます。擬音が多くコミカルな絵が特徴的です。

ようかいしりとり/作:おくはらゆめ(こぐま社)

NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」で人気の歌が、絵本になりました。妖怪のことならなんでも知っている「ようかいはかせ」。ある日「ろくろっくび」と「ざしきわらし」がやってきて妖怪の名前でしりとり対決をすることに……。

ママの感想
ママの感想

うちの子どもたちはこの歌が大好きなので、本も購入しました。文字が大きくて読みやすいので、ひらかなの勉強にもなり、子どもたちも自然と音読するようになりました。

こわめっこしましょ/作:tuperatupera デザイン:竹藤智弥(絵本館)

人気作家ユニットtupera tupera(ツペラ ツペラ)作の絵本は、にらめっこではなく「こわめっこ」!笑ったら負けではなく「泣いたら負け」!おばけたちの「本気の怖い顔」に初めて読んだ子はびっくりしてしまうかも?次々に登場する妖怪や魔女に負けるなー!

ママの感想
ママの感想

娘は怖がりなので、最初に読んだ時はびっくりして私にくっついてました。ただ2回目からは怖いことは何も起きないということがわかったせいか、「負けないぞー!」と張り切っていました。今では「これ読んで」とリクエストしてくるくらいお気に入りです。

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梅雨が明け、夏の準備を始める7月。お祭りや海水浴を楽しみにしているお子さんもいることでしょう。そんなワクワクした気分を盛り上げてくれる3冊をご紹介します。


さかなまちいきでんしゃ/作:いぬいちえ 絵:にしむらしげお(福音館書店)

海からやってきたタコ君が、町でお祭りを目にします。にぎやかな音に誘われて夢中で遊んでいたら迷子になってしまいました。おじいさんに帰り道をたずねると『さかな町行き』電車に乗りなさい、と教えてくれました。実は海の中にも町がありレストランがあり、そこにはおさかなたちの生活があって……。

ママの感想
ママの感想

電車好きの子なら喜ぶと思います。とにかく絵が細かいので、じっくり見るといろんなことが発見できますよ。うちの子は2歳くらいから読み聞かせてますが、5歳になった今も飽きずに楽しんでいます。

なつのおとずれ/作・絵:かがくいひろし(PHP研究所)

気象予報士のかたつむりが梅雨明けを発表。それを見た太陽が夏のモチーフたちに梅雨明けをお知らせした。メロン・スイカ・セミ・カブトムシ・かきごおり・せんぷうき・ひまわりなど、夏の風物詩が大集合!梅雨明けから夏までをユニークに描いた作品です。

ママの感想
ママの感想

スピード感のあるお話で読み終わると、爽快さを感じます。絵の迫力もあり、擬音も面白いので子どもたちもすごく興奮して楽しんでます。2歳児後半から楽しめるんじゃないでしょうか。

ねこざかな/作・絵:わたなべゆういち(フレーベル館)

くいしんぼうのネコは大きな魚を釣りました。口を開けて魚を食べようとしたら、魚はもっと大きな口を開けて、ネコをまるごと飲み込んでしまいました。ネコと魚がくっついた「さかなねこ」の状態でサーフィンしたりフラダンスしたり、海での楽しい生活が描かれています。大人もくすっと笑ってしまう個性豊かな作品です。

ママの感想
ママの感想

ネコが魚の着ぐるみを着たような見た目がインパクト大です。海で遊ぶ様子が描かれているので、夏になると積極的に読み聞かせています。

大人も一緒に7月の本を楽しもう

まとめ
健二 中村- stock.adobe.com

年々暑さが厳しくなる日本の夏。時には外遊びができないくらい猛暑の日もあることでしょう。そんな日は涼しいお部屋の中で、子どもたちの知的好奇心を育てませんか?7月にぴったりの絵本でおやこ時間を楽しみましょう!

2023.07.03

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