多くのことを経験できる「あづみの自然保育」とは?長野県安曇野市の魅力をご紹介!

多くのことを経験できる「あづみの自然保育」とは?長野県安曇野市の魅力をご紹介!

2025.01.09

乳幼児期に多くの経験をさせてあげたいと考えている保護者は多いでしょう。多くの経験をさせるために、移住を検討することもあるかもしれません。魅力的な移住先のひとつに長野県安曇野市があります。今回の記事では、安曇野市が行っている「地域ぐるみの子育て」「こども園の自然保育」などの魅力について、移住者と認定こども園の園長先生にインタビューを行いました。

長野県安曇野市とはどんなところ?

安曇野市は、長野県のほぼ真ん中に位置しており、2005年に5つの町村が合併して誕生しました。現在の人口は約9.6万人で、長野県内77市町村の中で6番目の人口規模になります。北アルプスが一望できる土地には、田園や清冽な湧水など、日本の原風景ともいうべき四季折々の美しい景色にあふれています。また、スーパーなども多く各エリアに点在するため、買い物にも困らず生活の利便性も享受できます。そのほかにも、晴れの日が多く雪が少ない、広大な自然公園などのレジャースポットをはじめ家族のお出かけスポットも多いなど、その生活しやすい環境から多くの人に移住先として選ばれています。

安曇野市でできる「地域ぐるみの子育て」

安曇野市では、地域に暮らすみんなで安曇野の子どもを一緒に育てていけるまちづくりに取り組み、地域の自然を生かした保育が行われているようです。

安曇野市で実現できる子育てを具体的に見てみましょう。


地域ぐるみで見守る切れ目のない子育て支援

安曇野市では出生から成人するまで切れ目のない一貫した支援が受けられるよう、保育・教育・保健・福祉が連携を図っています。乳幼児の子育て相談や、学校生活に関する教育相談、子どもの成長や発達に関する相談など、さまざまな支援体制が整えられています。


あづみの自然保育

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安曇野市では「自然保育」を推進しています。

自然保育とは、幼児期の子どもたちが屋外遊びを通じた自然とのふれあいにより、豊かな経験を重ね、体力・知力・感性・自己肯定感を育む保育・幼児教育のことをいいます。

安曇野市が掲げている「あづみの自然保育」では、豊かな自然環境や地域資源(伝統行事や文化活動、農林業体験など)を積極的に取り入れ、子ども自らが自分らしく伸びていく力を信じ、見守り、支える保育を行っています。

安曇野市にある19の公立園(こども園18・幼稚園1)は、きれいな園舎と広い園庭が自慢です!季節の移ろいを感じられたり、自然が育む土壌で、子どもたちがめいっぱい遊び、学ぶことにより培われる、さまざまな感情や能力を伸ばしていけるよう、保育に取り組んでいます。

出典:「安曇野市 子育てガイドブック」/安曇野市
出典:「安曇野市は自然保育を推進しています!」/安曇野市

実際に安曇野市に移住した方の声

実際に首都圏から長野県安曇野市に移住した嘉数さんにインタビューをして、お話を伺いました。

【嘉数さんプロフィール】

  • 年代:30代
  • 出身地:千葉県
  • 家族構成:5人(夫、9歳、5歳、2歳の子ども3人)
  • 移住した時期:2024年3月末に千葉県より移住
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安曇野市へ移住したきっかけ

3年前の家族旅行で安曇野市の隣にある松本市を訪れたことがきっかけです。長野県へ行くのは家族全員初めてでした。そのときに、あふれる自然と街の文化的な雰囲気が融合していて、夫婦ともに惚れてしまいました。

その後、移住を意識するようになり、長野県内に物件を見に行きました。その中でも山々が連なる北アルプスの壮大な景色が忘れられなくて、その周辺で探したいと考え、地図を広げて見たときに「安曇野」を見つけました。不動産屋に連絡を入れ、物件や土地を見に行くスケジュールを立てました。実際に安曇野を訪れ「ここしかない!」と感じました。


移住先に安曇野市を選んだ理由

物件探しのときには子ども3人が退屈してしまうため遊ばせる時間を作っていたのですが、国営アルプスあづみの公園をはじめ遊べる施設がたくさんあることに魅力を感じました。

また、忘れ物や子どもの着替えなど急に必要になったものを購入するのに、買い物に困ることが全くありませんでした。

子どもの遊び場と買い物をする場所の2つが大きな理由です。

それに加えて、豊かな自然もあって、最終的に安曇野市一択でした。


移住してきて感じること

移住して春夏秋冬、四季をとても感じられる場所だと思いました。道端の草花も季節によって違うのだと、自然が近い安曇野だからこそ発見できて嬉しいです。

また、地域の皆さんがとても優しいと感じます。困ったことをひとつ尋ねたら十返ってくる印象です。何か聞いたら皆さん何でも教えてくれます。


西穂高認定こども園の印象

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移住前に通っていた千葉県の保育園と比べると、園庭の広さとたくさんの自然に驚きました。また、施設もとてもきれいでした。

見学のときに子どもたちがすれ違いざまに代わるがわる挨拶をしてくれて、元気な子が多いなと感じました。外遊びも広い園庭でそれぞれやりたいことを思う存分楽しんでいるようでした。


移住して子どもの変化は?

真ん中の子どもの人見知りが激しかったのですが、好きな虫つながりで友達ができたようです。自然が多い安曇野には虫の種類も多く、園でも虫捕りを楽しんでいて毎日生き生きとしています。あと、園の給食とおやつも楽しみにしていて、好き嫌いも減りました。

早生まれで小柄な一番下の子どもは、園の未満児クラスに通うようになってからおしゃべりがとても上手になりました。自分の気持ちを言葉で伝えることができ、コミュニケーションが取りやすくなったと感じています。

安曇野市で働く保育士の声

続いて、西穂高認定こども園の園長先生、桑嶋さんに保育士の立場からお話を伺いました。

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西穂高認定こども園の魅力

自然豊かな環境にある、地域の人に昔から愛されている園です。園の行事では地域の人たちのさまざまな協力のおかげで、子どもたちに良い経験をさせてあげられています。最近も栗拾いに出かけたのですが、近くのお家の方がトゲトゲした栗のイガが危なくないように下準備をしてくださった上で「栗拾いに今年も来てくださいね」って言ってくださるんです。十数年ずっと変わらずに伝統として栗拾いができているのはありがたいし、地域との関係性は大事だなって思いますね。

自園給食も魅力のひとつです。園の中で調理しているので、その過程やにおいを子どもたちが知ることができます。給食では園で子どもたちが育てた野菜を入れることもあり、旬の食材を使った献立であることを調理員が子どもに伝えるので、食をより身近に感じてもらえていると思います。

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また、子どもも保護者も保育士も驚くような園庭も素敵だと思います。平らなグラウンドはもちろん、高い築山があって登ったり降りたりすることができます。子どもは動くことで、自分で体を作って守っていく、そうやって体幹を鍛えていくので、乳幼児期にこのような環境があるのがありがたいと思います。


自然豊かな園庭で学べること

園庭では四季を感じることができ、目で見たり、触ってみたり五感を使うことのできる環境になっています。この五感を使うことのできる環境というのがとても重要だと考えています。職員同士でも、園庭マップを作成して子どもたちが盛り上がっていた遊びや子どもの気づきなどを書き込んで共有しています。

たくさんの自然と職員の工夫で、乳幼児期にいろいろな発想や想像をする土台を作ることで、成長したときのやさしさ、温かさにつながるのかなと思っています。

自然の中では、うまくいかないことや困難なことがたくさんあります。失敗してうまくいかないことを経験できる良さもあると思います。乳幼児期に多くのことを経験させてあげることが大事だという思いがあります。

こども園見学ツアー動画公開

2024年8月に実施した子育て世帯向け移住ツアーで見学したこども園の様子を動画でお届けします。

「あづみの自然保育」で子どもに多くの経験を

今回の記事では、安曇野市が行っている「地域ぐるみの子育て」「こども園の自然保育」などの魅力についてご紹介しました。

安曇野市では、自然豊かな環境で子どもを育てることができます。自然の中で、子どもたちは五感を使ってさまざまなことを学んでいます。そして、自然の厳しさの中で多くの経験をすることが、今後の人生の土台になることでしょう。

子育てや仕事などさまざまな理由で移住を検討されている場合、選択肢のひとつとして長野県安曇野市はいかがでしょうか。

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