「母親と脱毛器をシェアする息子」も珍しくない…30年前の常識ではありえない「Z世代と親」の"近すぎる距離感"
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仕事の視野を広げるには読書が一番だ。書籍のハイライトを3000字で紹介するサービス「SERENDIP」から、プレジデントオンライン向けの特選記事を紹介しよう。今回取り上げるのは博報堂生活総合研究所『Z家族 データが示す「若者と親」の近すぎる関係』(光文社新書)――。
イントロダクション
「Z世代」が社会で注目されるようになってから数年が経つ。しかし、Z世代とはどんな人たちなのかを正確に説明することは、いまだに難しい。
博報堂生活総合研究所は、19~22歳の若者を対象とした30年スパンの時系列調査を実施。Z世代の価値観に、「家族」が大きな影響を及ぼしていることを突き止めたという。
本書は、Z世代の幸福度が高いこと、その背景に緊密な「家族関係」があることを出発点とし、親子へのインタビューや母子・父子間のチャットアプリのやりとり分析などによって、Z世代とその家族の実態を深掘りしている。
近年、若者の反抗期が減少している背景には、子どもと親世代の間の価値観の差が小さくなっていることがあるようだ。また、母親と共通の趣味を持っていたり、化粧品や美容家電を共有したりしている子どもは、男女ともに増えているという。子から親へのトレンドの伝播など、マーケティング上の参考になることも多い。
著者の博報堂生活総合研究所は、1981年に設立された博報堂のシンクタンク。本書は、同研究所の若者研究チームによる調査・分析をもとに構成されている。
はじめに:Z世代の幸福度を上げる「家族関係」 |
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「かわいそう」と言われるZ世代
本書のタイトルは「Z家族」。Z世代を家族との関係性で捉えることを主なテーマにしています。若者の「オペレーティングシステム(OS)」、つまり「基本的な価値観や思考の枠組み」に、以前に比べて家族が格段に大きな影響を及ぼすようになっているからです。
Z世代へのインタビュー調査のなかで幾度となく耳にしたのが「大人、特にバブルや経済成長を経験した人たちに、『かわいそう』という言葉をよく投げかけられる」という話でした。不景気しか知らない、だからきっと不幸なんだろう。そんなイメージを抱かれ、同情をかけられているわけです。





























