「しっかり事前準備する人」ほどチャンスを逃す…科学的に証明された"幸運"な人の3つの共通点
タイパ・コスパ至上主義に潜むリスク
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運のいい人と悪い人は何が違うのか。明治大学法学部教授の堀田秀吾さんは「幸運な人たちに共通するのは『とりあえずやってみる』習慣であることが科学的に証明されている。積極的に行動すると、チャンスが増えるからだ」という――。 ※本稿は、堀田秀吾『とりあえずやってみる技術』(総合法令出版)の一部を再編集したものです。
準備が完璧に整う瞬間など存在しない
「もっと準備が整ってから」
「ちゃんと自信がついてから」
そんなふうにして、私たちは人生のいくつかのチャンスを見送ってしまいます。
でも、現実には、完璧に準備が整う瞬間などほとんど訪れません。
たとえ100%に近づいたとしても、「あと少し」と思っているうちに、時間もタイミングも逃してしまうのが常です。
心理学ではこのような傾向を「現状維持バイアス」と呼びます。
人は変化よりも現状を選びやすい傾向があり、ほんの少しの不安や不足感があれば、それを理由に「今はまだ早い」と自分を説得してしまうのです。
しかし、やってみないとわからないことはたくさんあります。
準備が7割でも5割でも、とりあえず動き出してしまったほうが、結果的に効率が良いことは少なくありません。