「バカっぽく思われる」くらいが実はちょうどいい…「本当に頭が良い人」の"3秒で伝わる"話し方
あれもこれもと一文に説明を詰め込みすぎない
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伝わりやすい話し方とはどんなものか。フリーアナウンサーの川畑亜紀さんは「語彙力のある人ほど、丁寧に説明しすぎて話がわかりづらくなることがある。日本語の特徴を知って、シンプルな文章を心がけたほうがいい」という――。 ※本稿は、川畑亜紀『お人好しが損しない話し方の教科書』(日東書院本社)の一部を再編集したものです。
日本語は大切なことがいちばん最後に来る言語
日本語は、大切なことが一番あとにきます。最後まで聞かないと、相手がなにを伝えようとしているのか、まったくわからないんです。
たとえば、「わたしは、あなたが好き……」と言ったとします。しかしこのあとにどんな言葉がつづくかで、その意味は変幻自在です。
「あなたが好きです」
わあ、うれしいですね。しかし、他にもいろんな言葉がつづく可能性があります。
「あなたが好きではありません」
最後の最後でガッカリです。
「あなたが好きでした」
過去形です。なんともフクザツです。
「あなたが好きだと勘違いしていました」
これはもう立ち直れません。
こんな具合ですから、とにかく最後のひと言を聞き届けるまで、気を抜くことができません。述語は早い段階で語るほうがいいのです。