「暑くなると不審者が増える」には科学的理由がある…米大学が発表した凶悪犯罪の件数がピークに達する"気温"
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犯罪被害に遭わないためには、どんなことに気をつければいいか。心理学者の内藤誼人さんは「ニュースで強盗事件が報じられた後は、強盗に巻き込まれないように気をつけたほうがいい。犯罪報道があると、類似した模倣事件が増えることは科学的に証明されている」という――。 ※本稿は、内藤誼人『防犯心理学 心理学を使って最新犯罪を見極める!』(辰巳出版)の一部を再編集したものです。
気温の高さと犯罪の発生率には関係がある
天気予報を見るときには、晴れや雨にだけ目を向けるのではなく、気温についても注意しましょう。なぜなら、気温の高さによって犯罪に遭いやすいかどうかも判断できるからです。
ごく単純に言うと、犯罪が起きやすい気温があるのです。
気温が高くなると、イライラする人が増え、いつもは十分に理性的な人でも、つい衝動的に行動しやすくなってしまうからかもしれません。
アメリカのミズーリ大学のクレイグ・アンダーソンは、約46年間のアメリカの50都市の年間平均気温と犯罪率を調べてみました。
その結果、平均気温が高く、暑苦しさを感じることの多い都市ほど、凶悪犯罪(強盗、殺人)もそれに比例して多くなる傾向がありました。ただし財産犯罪(窃盗や泥棒など)は、あまり気温と関係がなかったそうです。